★アメリカに来て2度目の日曜日の朝である。
日本は月曜日の夜中なのにまだ起きている人はいっぱいいるようだ。
Facebook を見ていると、日本との距離はまったく感じない。
日本の友達たちが、何をして過ごしているのか、何を思っているのか、手に取るように解る。
ネットが世界の距離を短くしてしまった。
★昨日は、土曜日で休みだったのだが、
こんな最高の部屋と
こんなアメリカらしい環境の中で、
KMC の寺西さんや若手の人たちと延べ6時間も雑談した。
私にとって、アメリカ市場、それを統括しているKMCには、特別の想いがある。
カワサキの二輪事業にとって常にその中心になってリードしてきたアメリカ市場が、最近は開発途上国市場の影に隠れて、リーダーの座を失ってしまっているようだが、日本もアメリカも先進国市場は、また違った意味で面白いはずだと思っている。
そこには、洗練されたユーザーもいるし、何よりも多様な遊びの世界がある。
二輪車やジェットスキーやバギーといった遊びの道具を造り、それを売る商売なのだから、『遊び心』こそが一番大事なのである。
どうも昨今の経済環境の厳しさから、そんな『遊び心』を持つ余裕を失ってしまっているように思えてならない。損益や数字ばかり追っかけるので悪循環に陥ってしまっているのではないかと心配していたのである。
今回、Z1発売40周年の記念イベントでアメリカに来てみて、
ニューヨークのタイムズスケアを借り切っての、こんなイベントを企画しているKMCに出会って、大いに安心したのである。
こんな新しい発想が出来れば、大丈夫である。
何年も続いたデーラーミーテングをやめて、こんなユーザーとのダイレクトコミユニケーションに切り替えたことに大拍手なのである。
たまたま、こんなイベントが開かれる時期にアメリカにいたので、日本に対してもネットを通じてどんどん情報を流したので、ご存じの方もおられると思う。実況放送もFacebook では見ることが出来たのである。
カルフォルニアにいた私も、ニューヨークで行われたこのイベントの実況をFBで眺めていたし、日本にも中継したりした。
★そんな大イベントから戻ったばかりの人たちとの歓談は、やはりアメリカでの事業展開のことに集中してしまうのだが、なかなかいい話が出来たと思っている。
今回は寺西社長とは初対面だったが、メーカー育ちにない発想の柔軟性や下の人に対する心遣いなど、共感できる何かをいっぱい感じたし、金森稔君ともじっくり話が出来たし、若手の人たちとも雑談できて、KMCとの距離は、非常に近くなった。
昨年以来ずっと注目してきた Facebook の Kawasaki USA は、今回の滞在期間だけでも5000人以上の『いいね』が増えて53万人になっている。
53万人がどれだけ大した数なのかの認識が『Kawasaki』内にまだまだ薄いと思う。
これを運営しているのはアメリカ人の従業員が自主的にやっているようだが、今後『100万人を目標』に頑張ればと思ったりする。
末端のKawasaki に対して好感する人たち100万人のファンの力は大きい。こんなことが出来るのは長年培ったアメリカ市場の力と、カワサキのブランド力なのである。
そんなブランド力 『Kawasaki のイメージの高質化』が今回のタイムズスケアでの、イベントでさらに推し進められたのは間違いない。
そんな結果が1週間で5000人以上のファン獲得に繋がっている。やはり動くことが大事なのである。
汗して頑張れという日本的な発想もいいのだが、むしろ遊んでても、自然に売れる仕組みを創るほうが楽しいし,実効があると信じている。
★日本と違ってアメリカは、システム造りの先進国である。
ネットそのものも、Twitterも Facebookも Tumblrも みんなアメリカ生まれなのである。
そんな国アメリカで、KawasakiのなかでKMCがその先頭を走ってくれないかなと期待している。
二輪業界というネット販売の仕組みの中で育ってきた私は、
NPO The Good Times というベースになる仕組みの中で 、 KAWASAKI Z1 FAN CLUBという世界に展開するユーザクラブや、アメリカ市場では DANNTHREEやUi America などのユニークな展開を試みている。
今回のアメリカ滞在で、それらは数歩前進したし、上手くいけばKMCとも何らかの形で繋がれば面白いなと思っている。
『異種、異質、異地域をみんな繋いで楽しくいい時を過ごそう』という基本コンセプトで作り上げている総合システムだから、どんなところとでも大丈夫繋がっていくのである。
アメリカ滞在ももう少しだが、そんなことばかり考えているので、結構楽しく、かつ忙しいのである。
★NPO The Good Times のホ―ムページです。