★『Shinya Kadono』はこの秋 Pac12のサッカーリーグ得点王ほか3部門でトップと輝いた。日本人初の快挙である。
『Shinya Kadono』とGoogle 検索するとこんなページとこんな写真が現われる。
大学最終年度の今年、孫・門野真也の個人成績は念願の得点王も取れて『リーグ得点王、ポイント王、西海岸ベスト11、プレシーズンリーグベスト11』に輝いたのである。
ポジションなどに関係なく全米のサッカー選手の『ベスト100人』を1番から100番まで並べるという『アメリカ独特のシステム』でも60番目にいて、4000校もあるというアメリカの大学で、これなども信じがたい成績なのである。
パシフィック12カンファレンス(Pac-12 )はアメリカ合衆国の大学スポーツにおけるカンファレンスのひとつ。創設は1959年。西部6州(アリゾナ州、オレゴン州、カリフォルニア州、ワシントン州、コロラド州、ユタ州)の12校が参加している。
その最後のリーグ戦はBerkeley 大学のキャプテンとしてチームを纏めたのだが、最終戦のStanford 大学戦は1-0と勝利して有終の美を飾って終わることが出来たのである。 Stanfordは3年連続全米チャンピオンという強豪チームで、この4年間一度も勝てなかったチームなのである。
ゲーム終了後のこんな熱烈ハグや、いつもは真也の周りには子どもたちばかりなのだが、こんなにいっぱいの女性たちに囲まれて、現場の興奮度が伝わってくるのである。
★小学校の1年生ぐらいから始めたサッカーだが、日本にいた子どもの頃は単なる「可愛いデブ」で、運動神経もセンスもそんなにいいとは思わなかったし、こんなことになるとはとても思えなかった真也なのである。
アメリカに行っても最初の2年間は『デブはダメ』とチームにも入れなかったのだが2年間減量してやっとチームに入れて貰った真也なのである。それが中学生の頃には『プロを目指す』などと言うものだから、『プロはそんなに甘くない』と言ったら『今のチームでも入った時は一番下手だったが、今は一番になっている』というし、努力家であることは確かなのである。
高校時代の全米トップレベルのチームStrikers では前アメリカ代表監督クリンスマンさんの息子さんともチームメートでそのチームでもキャプテンを務めたし、一緒にBerkeley に推薦入学となったのである。
真也はクリンスマンさんのお気に入りで、アメリカに帰化してナショナルチームに入れと言われたりしたこともあったのだが、Berkeley への推薦入学にはクリンスマンさんの口添えもあったようである。
Berkeley でも3回生ではチームの得点王になり、最終学年ではチームのキャプテンを務めたりしたのである。国籍などにはあまりこだわらないアメリカだが、アメリカの大学サッカーチームで『日本人がキャプテン』を務めたのは真也が初めてだろうと思う。
そんな好運にも恵まれている真也は、無茶苦茶、努力家で、性格的に明るいし『いい奴』なのはお父さん譲りだと思うし、小さいのに体が強いのはこれもお父さん譲りだと思うのである。
なぜかどんな写真でも真ん中に写っていて、チームメートが一目置くこんな足の太さも、筋トレの努力で鍛え上げたものだと思う。
今年は最後だからと こどもの頃のお師匠さんの息子もアメリカまでやってきて、こんなツーショットに納まっているが、小学校時代バックをやってた真也が中盤をやりたいと言って、『中盤プレイヤーの基礎』みたいなものを懇切丁寧に教えたのは息子で、それをノートに纏めてその通りに努力したことが、今の真也のサッカーに生かされているのだと思う。
息子のサッカーも私はよく観てきたが、二人に共通して言えることは、『どんな場面になっても決して慌てずプレイできる』良さで、ゴール前のプレイでも『冷静さを失わない』ことが得点王に繋がっているのだと思う。
★もう一人の孫、末弟の門野哲也もサッカーをやっているのだが、彼はキーパーなのである。
真也以上に様変わりで、あんなにデブがこんなにスマートになるとは『ホントに不思議』なのである。
これはサッカーを始めて未だマシになったころの写真である。
15年経って今はこんな変身ぶりで、来年度はSan Diego大学に推薦入学で入ることを決めているのである。
誰に似たのか、どんどん背が伸びて、これは今のチームメートとの写真だが、チームメートが小さいのではなくて哲也が大きすぎるのである。
アメリカに育って日本語よりも英語が得意な哲哉だが、まさにアメリカ的で自分の意見を確りと持っているし、自信満々なのである。全米3年連続チャンピオンのStanford大学からもオファーが来たのだが、1回生からレギュラーが狙える可能性のあるSDSAを選んだようである。
キーパーのレベルの見分け方はよく解らないが、キックとスローのスピードと正確性は間違いなく大学のキーパーたちの水準をむしろ超えているように、孫馬鹿のおじんは思ってしまうのである。スローイングは私も野球をしていたのでよく解るのだが、これは相当の剛球投手のレベルで、それが左でも投げれるのはビックリなのである。
こどもの頃からメキシコ代表キーパーの特訓を受けてきた結果なのだろう。
★今回のアメリカ滞在では、門野3兄弟も久々に揃ったし
こんなアメリカ独特の4回生最後のホームゲームでの家族招待に私も参加出来たし、
こんな孫たちのサッカーに関係する人たちが一堂に会して写真が撮れたのもホントに良かったと思っている。
この15年、門野ファミリーもよく頑張ったと思う。
来年もアメリカに行くことが出来たら、それは成功していることになるのだが、来年は果たしてどんなことになっているのだろう?