★ Yahooの意識調査でこんな質問をしている。
大体、高校野球のチームのメンバーには女性はいないので『女人禁制』という発想など初めからなかったのだと思うが、今春から女子マネージャーが参加できるようになったが『人工芝の部分まで』などとの規定があるらしい。
グランドは『女人禁制』などと言っているが、開会式のプラカードはずっと女子学生が持って場内を行進しているのだから、『女人禁制』ということ自体がどうも腑にに落ちない感じである。
結果は、自由にすべきだということだろうが、もう一つよく解らないところがある。
若し、こんな規定を高野連が決めているなら、変更してもう少し自由にすればいい。
★それは兎も角、甲子園球児としても抜群の知名度の『桑田真澄』さんが『甲子園の未来へ』と題してこんな提案をしている。
詳しくはこの記事をお読みになればいいが、
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170807-00010003-spht-base
その中に『女人禁制』どころか『女子野球との共催』というのがあった。
そこにはこのように提案されている。
『現在、全国高校女子硬式野球連盟の加盟校は全26校。夏の全国大会は兵庫県丹波市で行われたが、女子高校野球にスポットライトを当ててほしいと願う。
「現状の甲子園大会に加え、僕は女子の全国大会も甲子園でやれたらいいと思います。女子は参加校が少ない。男子も2回戦を終えるまでは連戦がないから、3回戦が始まるあたりから男子と女子の試合を交互に開催すれば、投手の連投も自然に防げるんです」
日程が過密になる3回戦以降は女子の試合を挟んでいく―。これなら選手の肉体的負担も緩和され、さらには女子選手にとってもモチベーション増につながる。そして日本球界の未来を考えた時、このやり方は大きな意味をもたらすという。
「現在、野球人口の減少が叫ばれていますが、女子野球を発展させれば、野球人口あるいは野球ファンは間違いなく増えるんです。女子選手たちが将来、結婚して母になった時、彼女たちは子供と気軽にキャッチボールができる。これはすごいことだと思います。そうやって育った子供は野球を観に行くだろうし、野球選手になることが将来の夢になるかもしれません」
「日本のアマチュア野球は『お母さん命』なんです。お母さんがユニホームを洗濯して、お弁当を作って、つらい時も励ましてくれる。お母さんが野球経験者だったら、我が子を全面的にサポートしてくれるじゃないですか。野球の楽しさも苦しさもつらさも、全部分かっているから、最高のコーチになる。だから日本の野球界を今後も発展させるには、女子野球の発展が大きな意味を持つんです」
★ 甲子園大会の春も夏も、元々は地域代表なのだが、段々といまは変わってきて、地域には関係のない選手を集めた『野球専門学校』が常連となって、公立校などが出場できるような機会が減ってしまっている。
それはある意味、仕方がないのかも知れないが、部員が100人以上もいる名門校の野球部員=応援団のようにも見えるが、それが『当たり前』になっていて誰も疑問を感じないようになってしまった。
私たちが野球をしていた60年前のことを言っても仕方がないが、当時の兵庫県は結構、野球のレベルは高かったが、当時甲子園に出場していた高校は、芦屋・鳴尾・神戸・兵庫・明石・県工・三田など公立校の方がむしろ多くて、芦屋などは全国優勝もしていたのである。
そのレベルは断然今の高校野球の方が高いのは勿論だが、高校野球も桑田・清原のPL学園ぐらいから、段々と『野球専門学校化』してしまったなと個人的には思っている。
一度、甲子園大会もその根本から考え直して、桑田さんが言うように、8月は甲子園を高校生に開放して、例えば
● 県ではなくもう少し大きな地域代表として少し数をしぼった『最高のレベルの高校野球』
● その県の中学校卒業生でないとメンバーになれない本来の 『地域を代表する県代表の高校野球』
● そして桑田さんの言う 『女子高校野球』
などを同時に開催するなど、もう少し『仕組みを変えて行かないと』高校野球本来の使命の『スポーツ教育』の範疇を越えて、プロ野球選手養成機関になってしまっているようにも思えてならないのである。
広陵の中村選手が活躍すると、『その話題はどこのプロ球団に行くのか』などが中心になってしまうのである。