★台風が久しぶりに近畿に上陸するようである。
いま6月19日の14時。
夕方ぐらいから風雨が強くなるとの警報が出ているが、いまのところ兵庫県三木市は非常に静かである。
三木市に移り住んで40年近くになるが、台風などきたという記憶があまりない。
大体、台風と言えば、夏が過ぎてからだとばかり思っていたので、6月に台風など来るわけがないというのが、私の常識である。
高校生のころから10年間ほど、明石に住んでいたが、毎年のように台風は関西にやってきた。
そのころは、台風に名前などつけられていて、
今でも一番覚えていて、印象に残っているのは、『ジェーン台風』 である。
概要 ジェーン台風は、9月3日高知県室戸岬のすぐ東を通り、10時頃徳島県日和佐町付近に上陸した。台風は淡路島を通過し、12時過ぎ神戸市垂水区付近に再上陸、速度を上げて北上し13時半頃京都府舞鶴市付近から日本海に進んだ。その後北東に進んで4日04時頃北海道渡島半島南端に上陸、北海道を縦断してオホーツク海に進んだ。
降水量は、四国東部で期間降水量が200mm以上となったほかは、全般的に少なかった。台風の中心付近で非常に風が強く、和歌山で最大風速36.5m/s(最大瞬間風速47.2m/s)となったほか、四国東部、近畿、北陸、東海で最大風速が30m/s前後の暴風となった。台風の強風による吹き寄せで大阪湾や北陸沿岸で高潮が発生した。大阪湾では満潮時より2.1m以上高くなり、地盤沈下の影響もあって多くの家屋が浸水した。
リンクの中にこのような記述がある。
台風はその中心の右側(東側)が最も風が強いという。
ジェーン台風と言う記録的な台風の、その一番強いだろうと思われる場所で経験をしたのである。
★1950年(昭和25年)9月3日である。 高校2年生の時だった。
明石高校野球部にいて、その日は京都で練習試合だったのである。
台風が来ることは解っていたのに、京都に向かって電車に乗ったのである。 なぜ?
当時の明石は強豪で常に兵庫県では優勝候補に挙げられていた。昭和23年の夏の予選、その時が一番強かったのではないかと思われたその年の夏の予選に、明石は雨が降っていて、これは試合中止と勝手に判断して西宮球場まで行かなかったのだが、西宮は晴れていて不戦敗になってしまったのである。
それ以来、どんなことがあっても試合地までは行くというのが、不文律になっていたのである。台風が来ていることは解っていたが、京都行きの電車に乗ったのである。
電車は大阪を過ぎたところで止まってしまった。台風の中心は神戸あたりを通ったものだから、その右側の一番風の強い地域で、台風を経験した。
ちょうど止まっている前に消防署があって、その家屋が一瞬のうちに風を含んで浮き上がったかと思ったら倒壊した。
電車は揺れたが何とか大丈夫だったのである。昼過ぎに台風は通ったのだが、電車が動いたのは夕方だった。
★そんなこともあったが、当時は台風が来るのは、関西から西ばかりで関東の人は台風の経験は少なかったと思うのだが、最近は逆に関西に台風が来るのは珍しい。
今住んでいる地域は、少々雨が降っても水害などは絶対に大丈夫な緩やかな傾斜地である。
傾斜地だが、がけ崩れがあるほどの傾斜ではナイ。
風だけだが、多分今回も中心の左側(西側)なので大丈夫だと思っている。
★『台風』と検索すると、気象庁のこんな予想図が現れたりする。
60年も経つと世の中は一変してしまうものである。
1960年に若しこんな予報があったなら、台風に向かって遠征するような暴挙は、やっていないと思う。
台風が来るまであと5時間余り、果たしてどんなことになるのだろうか?
★一夜明けて翌朝である。 台風は東側の進路になって、殆ど風は不可なかった。
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