★昨日は、衆議院の予算委員会の審議が行われテレビ中継されていた。
すべてを聞いたわけではないが、午前中は与党側の質問で極めて静かであり、その質問内容もそれに対する答弁も、よく解った。
特に元総務大臣の新藤義孝議員の質問は、筋も通っていてよかったと思った。
午後は、民主党の方たちの質問になって、一転挑戦的でいわゆる論戦となったのである。
★事前に質問が出ているので、大要はこの記事の通りで、今年度の補正予算案の実質的な審議であった。
予算案の審議なので『アベノミクス』などの経済政策や、巷の景気感などをベースに論戦は展開されたのである。
いつも思うのだが、この国会の論戦は、普通一般の人の会話とは全然異なるものである。
この質問にどのように答えるのだろう?と思われるような野党の厳しい質問にも、殆どまともに答えなくて官僚の書いた答弁書を読んでいたら何とかなるのである。
現在の経済状況に関しても、与野党の理解は全く正反対で、その論拠も全然噛み合わないままに推移するのである。
聞いていても、どちらが正しいのかよく解らない。
特に景気感について、末端の庶民はとアンケートの数字などが出されるのだが、大体一般の庶民が感じる景気感など、ホントに庶民は解っているのだろうか?
少なくとも、私自身はよく解っていないのである。
現役のころは、一応上場企業の企画部門なども担当したのだが、二輪車事業の好不調など全く世の中の景気動向などとは関係なくて、むしろ不景気と言われる時期のほうが好調であったことが多かったりした。現役のころの個人も当時は年々給料は上がったが、物価も上がったし、生活が楽になったのは、子どもたちが独立してからで、それまでは景気に関係なくずっと苦しかったと思っている。
現在の年金生活では、ほぼ一定の年金が頂けるので、あまり景気など意識しないが、仮にアンケートを応えるとしたら、『景気が良くなったとは感じない』と答えるかも知れない。本音でいえば『解らない』のである。昨今一番感じるのはガソリン代が安くなったことで、これは現実に助かっている。
★議員さんの論戦は与野党とも、極端過ぎて議論になっていない気がする。『末端の国民の生活に資したい』という視点に立っているのだとは思うが、自説を曲げようとはしないので、そこには論戦はあるが、『協働の精神』はないような気がしてならない。
私自身は『無党派』で自民党は好きではないが、いまの安倍内閣は何となく好きである。安倍内閣よりも、安倍さんがいいと思っているのである。『アベノミクス』がどうなのかは解ってはいないのだが、新しいことにチャレンジしていることは間違いないのでフォローしているのである。
大阪の橋下徹さんも好きである。橋下さんと合うので、安倍さんが好きなのかも知れない。
政治や経済の難しいことなど、ちゃんとしたデーターや詳しい情報を持たない一般庶民が解るはずなどないと私流に思っているのである。
だから自分が信頼できる政治家の云うことについて行っているだけなのだが、昨日の安倍さんの答弁も、すべてが納得できたわけではない。仮に安倍さんの代わりに橋下徹さんが、答えたらもっと具体的に『自分の想い』を述べただろうと思いながら、テレビの中継を観ていたのである。