★今年最後の神戸ベンチャー研究会の最後のスピーカーは、ボクシング世界チャンピィオン 高山勝成さんと トレーナーの中出博啓さんであった。
私にとって、『神戸ベンチャー研究会』は今年、大きな影響を受けたミーテングであったことは事実だが、このお二人のスピーカーの話にはホントに感銘を受けたと言っていい。
『世界一』それも4つもの連盟のすべてのチャンピィオンに挑戦するという壮大な夢を実現した文字通りの世界王者の32歳の若者である。
わざわざ握手の手を先方から差し伸べてくれた。
『小さな柔らかい、予想外に握力の全然ない』世界王者らしからぬ手の感触が忘れられない。
これは今年12月3日の朝日新聞夕刊の記事である。
高山選手の素材を磨き上げた、中出トレーナーの話も素晴らしかった。
神戸ベンチャー研究会でのスピーチの一部である。
淡々と話されるその話しぶりからは、世界王者のかけらも感じられないような静かな語り口であった。
それがリングに上がると一変する。
いま32歳、中学からすぐボクシング界に入って、勉強できなかったからと、いま32歳で名古屋の高校に通っている高校2年生でもある。
サインを書く時の相手の名前や字がちゃんと書けるようにと、淡々と話された。
この大晦日に挑戦を受けてのタイトル防衛戦がテレビで放映されるという。
これは確りと、観たいと思っている。
あの静かな物腰が一変して果敢なボクシングスタイルになる。
不思議な気がしている。