★トヨタ自動車の決算発表があった。
このように発表された。
あまりにも数字が大きすぎてピンとこない。
2兆2500億円は、売上高ではなくて純利益なのである。
量産事業はこんな調子でどんどん大きくなり、よくなりだすとこんな感じだが、一歩間違うと損も大きくなる怖さを持っている。
トヨタはどんな状況になっても堅実だし、商品が車だけなのがいい。
ニュースで発表された字句を拾ってみても、まさに桁外れなのである。
2015年3月期の連結業績予想も引き上げ、営業利益と純利益に加え、売上高も過去最高となる。減益を想定していた純利益は一転増益となり、2年連続過去最高で初の2兆円を目指す。
今期の純利益について、従来は前期比2.4%減の1兆7800億円を見込んでいたが、同9.7%増の2兆円へ引き上げた。
今期の営業利益は同9.1%増の2兆5000億円となる見通し。従来予想の2兆3000億円から2000億円引き上げた。円安効果が1350億円押し上げるほか、原価改善努力も500億円プラスに働く。
チョット狂った金額が、2000億円レベルだが、逆になるとこれと同じような悪化になる可能性もある。
今期の売上高予想は同3.1%増の26兆5000億円に上方修正した。過去最高(08年3月期の26兆2892億円)を7年ぶりに更新する。従来の25兆7000億円から8000億円上積みした。このうち、円安による増収効果は約7000億円に上る。
今期の研究開発費は9800億円、設備投資費は1兆0300億円と従来計画から200億円、100億円それぞれ上積みした。
研究開発費の額も、設備投資額も、並の上場企業の売上高かと思うような数字である。
世界のトップ企業だから、これくらいの数字でも当然なのかも知れぬが、こんな好決算にも、工場の新規増設などはせずに、堅実な経営手法を採っているのは流石だなと思わせる。
小平副社長は、工場の新設凍結は16年3月までとなっており、「既存設備の最大活用と徹底的な投資効率の改善に取り組んでいる」と語り、「中長期的な持続的成長の実現を図る」と述べた。
さらに2015年度の予想は、下方修正するところは、いかにもトヨタらしくて手堅い。
<今期販売計画は下方修正>
2015年3月期の世界販売計画については905万台(従来は910万台)に下方修正した。地域別では、日本が219万台(従来は221万台)、タイなどのアジアは154万台(同158万台)、アフリカなどを含むその他地域で171万台(同174万台)にそれぞれ引き下げ、海外全体として686万台(同689万台)に減らした。
このような堅実な計画にしておいて、来期はまた頑張るのだろう。