★今朝の新聞では、政府はやはり原発は少ない比率だが、継続するという方針を発表している。
★これは原発問題での裁判所の見解に対する NHKの記事である。
詳しく、このような記事になっている。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150422/k10010056571000.html
世の中に、いろんな意見があるのは当たり前の話で、この原発問題についても、賛否両論いろんな方がいろんな意見を言っておられる。
それはそれでいいのだが、これは司法という権威のある裁判官というプロの見解なのである。
真二つに分かれている見解をこの記事はこのように書いている。
鹿児島地方裁判所の前田郁勝裁判長は、「国の新しい規制基準は、専門的知識を持つ原子力規制委員会によって策定されている。過去10年間に当時の基準を超える地震の揺れが全国で5例観測されたが、新しい規制基準はその原因を考慮して手法が高度化されていて、最新の科学的知見に照らして不合理な点は認められない」という判断を示しました。
そのうえで、「地震の揺れの想定は地域的な特性を踏まえたうえで一定の余裕が確保されていて、巨大噴火の可能性についても火山学者の間で頻度が小さいという認識は共通している。川内原発が基準に適合しているかどうかの判断について不合理な点はない」などとして、住民の申し立てを退ける決定を出しました。
原発の再稼働についての仮処分では今月14日、福井地方裁判所が「国の規制基準は緩やかすぎて、原発の安全性は確保されていない」として、同じく審査に合格した高浜原発3号機と4号機の再稼働を認めない決定を出していて、国の新しい規制基準について裁判所の判断が分かれました。
この裁判は、どのような形で決着するのだろうか?
そして、その裁判の結果は、原発を進めようとしている政府の方針にどんな影響を与えるのだろうか?
私自身は、
『日本のように進んだ国で起こった、あの福島の状況を見て』 即刻『原発廃止』を決めたドイツの決定が非常に常識的だと思うのである。
あんな被害が実際に起こっている原発を『安全だ』といういう感覚はよく解らないのである。
こんな大きな問題は、早くその方向を決定すれば、その対策もどんどん進むのである。
あの東北大震災があって、もう4年の歳月が流れている。
ドイツと違って、国がというより政治家が、その方向の判断をしないので、4年の歳月が何の対策もないまま過ぎてしまった。
その時間が一番勿体ないように思うのである。
裁判所でも二つに分かれるような難しい判断だからこそ、政治家はきっちりとした判断を示すべきである。
少々電気料が上がろうが、電力会社が困ろうが、そんなことは大したことではない。
そんな判断ができないような人は政治家になったりしてはいけないのだと思う。
ドイツはそれを実行している。
幾ら、原発推進者でも、従来のようにどんどん原発に頼ろうというような非常識な人はいないのだろうから、二つの裁判で全く違う結論が出ているのに、政府はどうやら鹿児島地裁の見解でほっとしたようなところが見える。
後世の人たちはこの判断をどのように評価するのだろうか?