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粟生線問題を考える

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★ 昨日に続いて『粟生線問題』を考えてみたいと思います。

 

粟生線問題が大きな話題になったのは、3年ほど前のことでした。

今よりもより具体的に粟生線の廃線問題が取り上げられて、『粟生線の未来を考える市民の会』が発足したのです。

私自身は、そんな最初のミーテングからご縁があってずっと、この動きを眺めてきましたし、いろんな形で寄り添っています。

 

この『粟生線の未来を考える市民の会』の総会も、一昨日が第3回目でした。

第1回の総会には、RACDAの岡さんが出席されて基調講演をしてくださいました。

その岡さんはそれ以前に神戸電鉄と三木市が主催したシンポジュ―ムのパネラーとして出席されて、『上下分離方式』について話をされたのです。

私にとっては、初めて聞く話しでしたが、

非常に共感して、その日の内に岡さんにFacebook でご連絡して、

そんな繋がりから第1回の総会のパネラーにもお越しいただき、NPO The Good Times の団体会員にも、RACDAで、ご参加頂いたのです。

           

 

この粟生線問題は、構造問題ですから、少子高齢化が進み、日本全国どこも人口の減少が進む中で、鉄道会社の経営努力だけでは、限界があって

『上下分離方式』などの構造対策を行政側も自分のこととして、明確に意識し対策しない限り、根本的な対策にはなり得ないと思っています。

そんな環境の中で、一昨日のシンポジュ―ムでは、当事者の神戸電鉄の粟生線担当の企画部長さんが出席され、本音に近いお話しをされました。

いろんなパネラーがいろんなことを仰いましたが、粟生線問題の存続の可否はは神戸電鉄が最終判断するもので、神戸電鉄側が存続を決断すれば存続が決まりますし、

そのためには神戸電鉄が受け入れられるような、構造対策を行政を含めて、関係するすべての人達の英知で解決すべきだと思っています。

 

 

★パネラーのお一人の吉田さんは、そのブログでこのように書かれています

 

シンポジウムでは、神戸電鉄の松本鉄道事業部長が「阪急からの出向者という冷静な立場から」

粟生線建設の経緯、設備投資の増大による経営圧迫、それの要因となる沿線の宅地開発や神戸市の都市開発の状況などをわかりやすく説明し、市民の協力が不可欠なことを訴えます。

聞けば、こういう事業者側のお話を聞いていただこうと会合を開くのだが、集まるのは10人ほど。今回のように会場がいっぱいになるほどの人にアピールできるのは非常に意義がある、とのこと。

鉄道の維持問題については、とかく悪者にされがちな事業者。こういうシンポに出席すること自体が決断でしょうし、その上できちんと説明し市民に協力を働きかけるというのはなかなかできることではありません。

いろんな面で、他にないレベルの高いシンポジウムになっていたな、と感じました。

粟生線は、公共交通活性化に新たな道筋をつくるかもしれません。期待大です。

 

と言われていますし、

主催者の『粟生線の未来を考える市民の会』の事務局長でもあり、三木市の議員さんでもある板東さんは、次のように言われています。

 

『里山と粟生線を生かしたまちづくりシンポジウム』が三木市立市民活動センターで行われました。206名の方が来られました。

里山資本主義で有名な藻谷浩介氏を始め、公共交通の再生で活躍している全国の著名人が集まったシンポジウムとなりました。

神戸電鉄の運行経費と運賃収入だけをみると赤字ではない。ただ、それ以外の経費がかかる中で赤字になっていることも出されました。

質量ともに大成功であったと思っています。

 

 

★私自身は昨日のブログにも、Facebookにも書きましたように、今回のシンポジュ―ムで一番印象に残ったのは、

神戸電鉄の松本さんでした。

非常に明確に事情の説明もされましたし、シンポジュ―ム後の立ち話でも、非常にユニークで粟生線に懸ける想いのようなものが感じられたのです。

 

この粟生線問題については、3年前にこの問題に関係するときに、

私なりに小野市にも、三木市の担当部長さんにも、当時の神戸電鉄の責任者の方にも直接お会いしたりして、私なりのマーケッテングはやりましたが、いろんなことは言われましたが、『想いが前面に出た』のは今回の松本さんが初めてした。

このシンポジュ―ムに出席された方が、何となく『何かが始まる可能性』みたいなものを感じられたのではないかと思います。

 

 

これは松本さんがシンポジュ―ムで説明された資料の一部ですが、このあたりのことを開示せずに幾ら検討をしていても、本質的な解決には繋がらないと思います。

なかなか、ズケズケと指摘されていますが、その通りであり、

このような事柄を解決するための具体的な手段として『上下分離方式』は非常に有効だと思いますし、神戸電鉄側もそれは言われてはいるのですが、

当事者の神戸電鉄側がいうのではなくて、鉄道問題専門家や、学識経験者、できれば地域活性化を目指す行政側からの提案であって欲しいと、

私自身はずっとそう思っています。

 

シンポジュ―ムのコ―ディネ―ターもなさった関西大学の宇都宮先生にもそんな話をちょっとしましたが、よく解っておられたようでした。

物事は、実現の可能性のある方向で、構造問題には抜本的な構造対策のトータルシステムで進まない限り、ホントの解決にはならないと思っています。

 

行政も含めて、関係各位は、真の意味の『仕組み』とはどんなものなのか?

この際、よく勉強されたらいいと思います。

そのベースの上に、展開する市民活動でないと、努力だけではムツカシイなと思っていたのですが・・・

 

新しいスタートが切れるのかも知れません。

このシンポジュ―ムのお膳立てをしたゆいみのりさんも、このように言っています。

 

    

 

 

English Version です。

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