★日本もちょっと世の中が変わってしまったような気がします。
昨日は、そんなことをいろいろと体験しました。
今アメリカの孫と娘が日本に戻ってきています。
孫は、受験が通れば、今後日本で生活することになるのでしょう。
アメリカの孫は3人います。
その孫たちが郵政民営化になる前の郵便局の貯金を孫たちの名義で、それぞれ持っています。勿論みんなまだ、未成年です。
長男は今度が大学受験ですが、長男だけは ある証券会社にも預金も持っています。
これらはみんな、家内の母、孫からみたら『ひいばあちゃん』が孫たちのために貯めてくれたものなのです。
一家はアメリカで暮らしてもう10年になります。
非常に単純なことなのですが、
これらの貯金を下ろしたい のですが、
郵便局も、証券会社も、娘がアメリカから電話で聞いた時の答えは、 NO に近いモノでした。
★1000円や2000円なら、そうですか? とも言えるのですが、百万円の桁になると、『はい そうですか?』 という訳にも行きません。
昨日の朝からの行動は、これらの事実の解決のために、今年の春から準備して動いた行動なのです。
結論から言えば、見ごとに全て解決しました。
然し、多分一般の他の方たちが、普通におやりになれば、間違いなく『解決しなかった』 と言えるでしょう。
その理由は、郵便局や、証券会社サイドの問題もあるのでしょうが、
『振り込め詐欺』などの世の中の変化で、二重三重にムツカシイ規制が出来てしまっていて、話を受ける方もそんなに簡単ではないのです。
★郵便局の話は、
アメリカから娘が今年の初め『お客様相談室』に 、3人の子どもたちの貯金を下ろしたいのですが、どうすればいいですか?
という電話での質問からスタートしています。
その答えは『それは出来ません』ということだったようです。
相談を受けた私が三木郵便局の窓口で同じことを聞くと、ほぼ同様の『それは出来ません』という答えが返ってきました。
私は、これはこちらの事情も入り組んでいて、普通の窓口対応ではダメだと思いましたので、
『課長さんか責任者の方に』と言って応対に出られた課長さんに聞いてみると、難しいけど何とかなりそうな雰囲気で、周辺の条件さえ整えれば、それは可能のように理解しました。
ただ、依頼を受けてやるのでは難しそうなので、夏以降娘本人が日本に戻った時に、具体的な処置をすることにしたのです。
それが昨日の朝でした。
まず難しいのが、本人確認とか、私と娘、娘と孫の関係を証明するものがいるのですが、
パスポートなど個人を証明するものはあっても、関係を証明するのは難しいのです。アメリカの役所にはそんな証明書など無いのです。
昨日は、まず三木市役所に行きました。
娘も孫も、今日から三木市民になったのです。
孫はこれから1ヶ月は日本滞在ですが、娘は10日間ほどの日本滞在ですが、それでも可能か?
それが可能なのです。
三木市民になったので、住民票も出ますし、住所は私のところで、娘は私の子、孫はその子と記載されます。
ついでに言えば、その期間の保険証なども発行してくれます。
昔は、市役所は難しいところという常識がありましたが、
今は、非常に親切で、可能なことは何の問題もなくやってくれます。
そんな書類も揃えて、三木郵便局に行きました。 電話でアポを取っていたので課長さん自らが対応して頂いて、さらに市役所で書類を揃えていましたので、いろいろな証明のための書類は一切不要で、全てスムースに、孫の新しい郵便局の通帳まで創ってきました。
三木市民なのですから、何の問題もありませんでした。
★次に行ったのは証券会社です。
こちらは初めての対応でしたので、最初は『これはダメかな』と思われるような対応です。
民間会社なのに、郵便局よりも、市役所よりもムツカシイ対応でした。
未成年であること、アメリカから来ていること、というアタマの方が先にあって、三木市民だという認識になかなかならないのです。
これも最後には三木市の住民票がKEY になりました。これがなかったら、不可能だったかも知れません。
でも、普通アメリカにいる人が、10日間ほど日本に来て、三木市民になることなど、これは思い浮かばない発想だと思います。
証券会社も、最近の『詐欺事件』などの対応が効きすぎて、職員ではどうにもならない内部規定になっているようです。
そんな、内部規定の発想の中に、昔日本にいて今海外で暮らしている人、などの発想は入ってないのだと思います。
お金がナイと思案に暮れていた娘が、半日で何とか『何百万円』かの金持ちになりました。
午後は、新しい銀行にも孫の口座と、娘の口座を作ったりしましたが、このような前向きの処理は何の問題もありません。
口座からの全額引き落としや、取引の消去に関わる話でその額が百万の単位になると途端に難しくなってしまうのです。
これは金融機関の対応のまずさもあるのでしょうが、
そんな難しい規定を創らせてしまう、今の世の中にもあるのだと思います。
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