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Channel: 雑感日記
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1999年後半、退職後の生活スタート

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★この年の6月から、人生で初めての退職後の自由な生活が始まった。

とは言いながら、この半年はまだまだ会社との関係は繋がっていて、殆ど関係の少なくなった現在と比べると全然異なるものだった。

 

札幌の中村記念病院まで、7月末と12月に2度、出かけている。

未だ顧問としての格が残っていて、出張扱いの札幌行きで、丁寧な会食、食事2次会付きの診察旅行だったのである。診断の結果は非常に良くて、次回は、5月末でいいということであった。

9月には北海道川重建機の30周年の社員の九州旅行があって、それに誘われた。

九州もいろいろ知ってはいるのだが、

観光旅行は初めてみたいなもので、ハウステンボスも雲仙も、長崎も遊びで行ったのは初めてであった。

30周年記念旅行とあって、その内容はなかなかのものであったし、従業員も全員参加ではなかったが、殆どがよく知っている人たちで楽しく過ごさせて頂いた。

川重関係でも

7月に高橋、田崎、西村、原田、松崎、朝田という最高の建機関係メンバーでわざわざ慰労会を舞子ホテルでやって頂いたりしたし、建機関係のゴルフコンペなどにもお誘い頂いたリしていて、まだまだ会社とは繋がっていた。

 

★退職したな、と実感したのは、保険の切り替えとか、年末調整とか、確定申告など、

こんなことは全く疎いのだが、総務というようなやってくれるところがないので、全部自分でしたのだが、それとて、川重建機の総務の近江谷君が懇切丁寧に教えてくれてその通りをやっただけである。

前年度の入院の際の費用は、100万円以上掛っていたのだが、申請したら半分以上戻ってきてビックリしたものである。

年金生活に入ったとはいえ、年金に加え、顧問料なども頂いていたので、それこそ何もせずにお金だけが入ってくる生活は、人生の中で一番豊かに思えた期間であったのかも知れない。

何もせずに、お金だけが入ってくるというのは、正直不思議な感覚であった。

 

★家の関係では、家内とあちこち出かけたり、

札幌に行ってた間止めていた鯉も再び飼いだしたのだが、小さな鯉を5万円も出して買ってきたり、結婚記念日の昼食に1人5000円のコースをとったりしている。

それも大したことないのかも知れぬが、現在はそんな贅沢をする心境にはとてもなれない。

習慣というのはオモシロいものである。

12月には車も買い替えることにして、いままで乗っていた5シリーズのBMWは娘に売って(やって)新しく3シリーズを買うことにしている。

これが今もなお乗っている車である。もう10年も乗っていることになる。改めて気づいて自分でもビックリしている。

10年も同じ車に乗るなど、現役時代では考えられなかった。

最近は、走行距離が殆ど上がらなくなったし、スピードも余りださないし、動けばこれでいいかという心境になっている。然し10年も乗るとあちこちは痛んでいて、あと1,2年のうちには買い替えなくてはいけないことになるのだろう。

 

★この年には、未だ生活の中に、パソコンのパの字もないのである。

現役時代から、パソコンは一切触らなかったし、携帯電話も会社が用意するからというのも断って、携帯は今は家にはあるが、持ち歩くことは一切ない。

ネットの世界など無縁の世界だったのである。

10年、一昔とは言うが、同じ退職後の生活ではあるが、全く現在とは、様子の異なる日常生活だったのである。

 

 

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