★子どもの頃から、魚が好きだった。
特に庭の池に泳ぐ鯉は、いつかはと思い続けていたのである。
なぜ、そんなに魚が好きになったのかはよく解らない。
子どもの頃から、鮒釣りや、じゃこ釣りは好きだったし、釣ってきた魚を小学校のころは池もあったのでそこに離して飼ったりしていた。
戦後、引き揚げてきて、生活は一変して鯉などは全くの高値の花になってしまったのだが、ずっと水槽で熱帯魚などを飼っていた。
それも結構凝って、特別の水槽を造って、肺結核で1年間療養所に入った時も水槽を持ち込んだりしていたし、阪神大震災の時停電になってしまって、このあたりは揺れがなくなったあとの一番の関心事は熱帯魚の水槽の温度をどう保つかなどと言う、ちょっと外には言えない悩みだったのである。
★三木に移ってきて40年になるのだが、まずガレージの奥を小さな池にして魚を飼ったりした。
そのうちその池をT字型にしてもクルマを入れるには問題ないとそんな形にしたのである。
今現在もそんな形で現存している。
然しこの池ではどんどん大きくなる鯉はちょっと無理なので、いつかは池をと言う想いは半ばしか実現せずに終わっていたのだが、
いつ頃だったか、一念発起して小さな庭だが池をつくることにしたのである。
結構本格的なもので、水深は1メートル、約6トンの水量で循環装置なども付けて、池だけで約200万円もかかったのである。
その池があった期間が15年もあっただろうか、その間鯉には大分金も掛ったが、こんなのは上を見たらきりがないので、そこそこにしていたがそれでも万もするのは結構いた。
現役の最後の方に札幌に2年ほどいたので、その間に殆ど死なせてしまったのである。
札幌から戻って、ちょうど定年になって、そんなに金も掛けられないので、5〜10cmほどの鯉を500円位で買ってきて育てたのがこの写真の鯉である。
鯉は直ぐ大きくなり100年生きると言われている。
これくらいまでには育っていたのだが、3年ほど前、鯉ヘルペスに罹って全滅してしまったのである。
どうしようかな?と思ったのだが、もう年だしまた一から育てるのもと思って思い切って池を潰すことに決心したのである。
パソコンの前に坐っているとこんな感じで鯉は見ることが出来たのだが・・・
まず埋め立てたらこんな形になった。 ここまでは業者の人にして貰った。
同じ角度だが、今パソコンの前に坐るとこんな感じに変わっている。
今の感じは、こんな様子なのである。
埋め立ててからここまでは、みんな独りでやった。
今は完全に薔薇の庭に様変わりである。
家内は、今の方がよっぽどいいとい言う。
鯉も薔薇も、私の趣味で、やっているのだが、
鯉がいないのは、ふと寂しい時もある。
でも、循環器の電気代だけでも1ヶ月万に近かったし、経済的には薔薇の方がよほど安くつく。
鯉に興味などない人は、みんな今の方がMuch Better だと言うのだが・・・・・
薔薇と鯉が両方見れるのが、夢みたいだったのだが、そんなこと言ってみてもそれこそ夢なのである。
何年間かでも、鯉と過ごせたのをいいとしなければならない。
今は、ガレージの池でメダカとエビと田螺と、フナと過ごしている。
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