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遊び半分ではいい遊びは出来ない

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★ 『遊び半分ではいい遊びは出来ない』 とソフト会社を作って、専門に『遊び』をフォローしていた時代があった。

もう20年以上も前の話だが、現役時代、一番楽しくオモシロい時代であったのかも知れない。

でも、なかなか日本人には受け入れられにくいコンセプトであったのかも知れない。

日本人の発想のベースは『額に汗する勤勉』だったリ、『力を合わせて頑張ろう』の方が受けがいい。

 

放っておいても自然に売れる仕組みを作って、自然に無理なく売れるように仕組むのが最高だとずっと思っていた。

その一番のベースは『売れる商品の開発』なのである。

極めて嗜好性の高い商品であるバイクなどは、『売れる商品』は、放っておいても、幾らでも売れるのである。

W1, Z2, FX400, そしてZEPYREというカワサキを代表するヒット商品の時代に、営業を担当していたので、バックオーダーの中で過ごした営業の時代が長かった。

 

もう一つは、『販売網のネットワーク』をどのように仕上げるか?

バイクもジェットスキーも、末端のユーザーに接してくれているのは、プロの販売店なのであって、中間のセールスなどではない。

一番、売りたいのは、セールスではなくて販売店なのである。

全体の販売体系そのものが『トータルの仕組み』なのである。

 

バイクや、ジェットスキーにはレースも付き物で、1台のマシンにライダー、メカニックなどチームを形成し、沢山の人たちが集まって楽しんでいるのである。

新車と、それを買ってくれた人しか、視野に入っていないところが問題だと思っていた。

楽しくオモシロい遊びの世界を演出すれば、より多くのバイクやジェットスキーは売れるはずだと、

一般のライダー達が気軽に走れるサーキットSPA直入りを作ったり、バイクやジェットスキーのユーザークラブKAZEの組織し、ジェットスキーのレース機構JJSBAなど、トータルの『遊びのシステム構築』に熱中していたのである。

 

★海外のレースにいち早く参戦し、鈴鹿に日本で初めてサーキットをつくり、安全運転コースも創って、本気で『遊びの世界』に取り組んだのは本田宗一郎さんである。

その結果、日本は世界一のバイク王国になったのである。

ただ単に、バイクを造り、それを売る、そんなレベルを超えた『遊びの世界』への理念を本田宗一郎さんは持っていた。

そんな、2輪事業の原点みたいなコンセプトを、誰かが受け継いでいかねばならないと思っていた。

ただ単に、モノを作って売るだけなら、他のオモシロくない業界と同じになってしまうのである。

二輪や、ジェットスキーは、そんな一般業界とは完全に差別化された動きがあって然るべきである。

 

レースの世界もどんどん先鋭化して、一般ユーザーと無縁のモノになりつつある。

そんな時代に、昨年秋、突然『マル耐』が袖ケ浦サーキットで行われ、大好評であった。

そんなことを言っても、なかなか今のメーカーの人には解らないのでは? と思ったりする。

多分、ご存じないし、そんな情報収集力もお持ちではない。

然し、その場には、ホンダさんの現役の方が一人だけだがおられたのである。ホンダサンですら『周囲の人に誘っても関心がナイ』と嘆いておられた。

かってホンダのファクトリーにおられた渡辺信義さんもいたし、たまたまだがカワサキのOB達もそこにいたし、『チームイワキ』も参戦していた。

私は初めてお会いしたのだが、今小林ゆきさんがロングインタビューをしている松下佳成 さんも、全くサーキットを走ったことのないアマチュアライダーとそこで一緒に走ったりしたのである。

 

『マル耐』丸山浩さん率いるWith Me 主宰の3時間耐久、『遊び心』いっぱいの楽しいイベントなのである。

好評に応えて、今年のスケジュールが、4月と11月に決まって発表されたのである

練習走行会も含めたら、毎月開催なのである。

 

★その丸山浩さんのWith Meは、NPO The Good Times の団体会員さんである。

NPO The Good Times は、20年以上も前の『遊びのソフト会社のコンセプト』を継承している法人で、当時のメンバー達もいっぱいだから、

ある意味『遊び会社』なのである。

 

1月20日の有馬での新年会には、そんな遊びのプロたちが集まる。

関東からもホンダファクトリーの渡辺信義さんも、With Meの丸山浩さんも、袖ケ浦に集まったメンバーたちの再会なのである。

今年は、地元三木では、三木総合防災公園を舞台に、『笑って遊ぼうミキランド』も5月と9月に開催だし、なかなかオモシロい年になるかも知れない。

秋には東京で渡辺信義さんが、『カワサキの想い出そして未来』の第2弾を、ホンダのファクトリーのメンバー中心にやろうと計画中である。

 

NPO The Good Times のメンバー達が中心のイベントで、NPO自体はその仕組みで応援しているだけである。

With MeもそんなNPOの仲間だから、こんな広報も手伝っている。ツイッターやFacebookでも展開するから、その情報は20万人を超えて伝わるのである。

 『やりたい人』が集まれば何でもできる『いい時代』になった。

『仕組み』さえ上手に利用したら、メーカーさんが出来ないようなことでも出来る、オモシロい時代なのである。

 

今日は13時から、三木総合防災公園で、『笑って遊ぼうミキランド』の中心メンバーの顔合わせである。

いよいよ仕事初めである。

ただ、『遊び半分では、いい遊びは出来ない』  そんな遊びのプロたちの世界なのである。

 

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