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完 日本、無念の準決勝敗退 3連覇ならず 

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★侍ジャパンはよくやったと思う。その激戦の後。

 

 (1)試合開始 日本の1番は鳥谷 

 プエルトリコの先行で日本時間の午前10時13分、試合開始。出塁が期待される日本の1番には鳥谷が起用された。2番の井端、3番の内川と右打者2人が続くが、4番の阿部以降は左打ちと右打ちが交互に並ぶジグザグ打線が組まれた。

日本先発の前田健太=17日、米国・サンフランシスコ AT&Tパーク(岡田亮二撮影)     プエルトリコが試合開始直後に先制した。

 2死一、二塁から、5番のアービレイスがセンター前へタイムリー。二塁走者のファルーが生還した。日本の先発・前田健は1死を取った後、2者連続四球でピンチを招いた。

3回、外野フライに倒れた中田翔=17日、サンフランシスコ・AT&Tパーク(斎藤浩一撮影)  

 日本の先発・前田健は二回、三回と先頭打者の出塁を許したが後続を絶ち、追加点を許さなかった。

 一方、日本の攻撃陣はプエルトリコ先発のM・サンティアゴを打ちあぐね、三回まで毎回三者凡退に仕留められて反撃の糸口をつかめない。

試合前、打撃練習を終えた阿部=AT&Tパーク(共同)

 日本が同点のチャンスを逃した。四回1死から井端がチーム初安打となるセンター前ヒットで出塁。内川のファーストゴロで二塁へ進み、一打同点の場面を迎えた。

 ここで阿部は当たりそこねの投手ゴロ。懸命に一塁へ走り込み、際どいタイミングだったが、判定はアウトだった。

  プエルトリコ戦の5回、2死一、二塁の好機に空振り三振に倒れた松田。捕手Y・モリーナ=AT&Tパーク(共同)

 日本は五回も同点のチャンスを逃した。先頭の坂本がセンター前ヒットで出塁。糸井のセカンドゴロで1死二塁とし、中田が四球を選んで一、二塁と逆転の走者も出たが、稲葉と松田がいずれも空振り三振に倒れた。

 プエルトリコの投手はこの回、中田の打席の途中でM・サンティアゴからデラトーレに交代した。

 

  2番手でマウンドに上がった能見篤史=17日、米国・サンフランシスコ AT&Tパーク(岡田亮二撮影)

 プエルトリコが七回、貴重な2点を追加した。無死一塁から6番のリオスがレフトスタンド中段へ2ランをたたき込み、リードを3点に広げた。

 痛恨の一発を浴びた日本の2番手・能見は降板。マウンドには代わって摂津が上がった。

 3点を追う日本は七回の守りで1死満塁のピンチを迎えたが、ここでリリーフのマウンドに立った山口が7番のリベラを見逃しの三振。8番のゴンザレスをファーストゴロに仕留め、追加点は許さず。

 残り2回の味方の反撃に望みをつないだ。

プエルトリコ戦の8回、右前適時打を放ち一塁上で喜ぶ井端=AT&Tパーク(共同)

 日本は3点を追う八回1死から鳥谷が右中間を破る三塁打で出塁。続く井端がライト前へ流し打ちのタイムリーを放ち、2点差とした。

 内川もライト前ヒットで続き、一、二塁とチャンスを広げたが、続く阿部の打席で内川が飛び出す痛恨の走塁ミスでアウトに。阿部もファーストゴロに倒れて反撃は1点に終わった。

プエルトリコに敗退し観客に一礼する侍ジャパンナイン=17日、サンフランシスコ・AT&Tパーク(斎藤浩一撮影)

 

 2点を追う日本は九回1死後に糸井が四球を選んで出塁したが、続く中田は空振り三振。代打の松井もセンターフライに倒れ、ゲームセット。

 無念の準決勝敗退となり、大会3連覇の夢はついえた。勝ったプエルトリコはドミニカ共和国−オランダの勝者と19日(日本時間20日)に行われる決勝で戦う。

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