★衆院の予算委員会2日続けてテレビで見ていた。
一昨日は、民主党の海江田代表、細野幹事長、岡田最高顧問など、対決姿勢が鮮明であったが、昨日の維新の会の中山成彬議員の質問は、元自民党の先輩議員であることもあって一転和やかな対応であった。
その質問の中に
現在の日本の教育問題との関連で、戦前の朝鮮に関しての質問がなされていて、非常に興味を持って見ていた。
指摘されたのは、韓国、中国などは戦前の日本の植民地政策に対して徹底的に強制的な植民地政策であったということになっているが、当時の朝日新聞などの記事も例示して、日本の植民地政策は朝鮮の現地に対して当時の内地以上の優先度での対応であったと指摘されていた。
私は終戦時が中学1年生だったから、仰っていることは、その通りだと感じている。
● 東京に地下鉄が出来たのは1938年(昭和13年)だが、朝鮮京城に地下鉄が出来たのは、その2年後の1940年だという。その地下鉄は清涼里から東大門の間に開通したと当時の新聞に載っていた。
私が小学生のころの神戸の市電なども知っているが、当時神戸の市電は日本一と言われていたが、京城の市電は神戸の市電よりは上だなと子ども心に思っていた。地下鉄が京城に出来たということは知らなかったが、清涼里から東大門と言う路線は家からは離れた地区なので解らなかったのかも知れない。
● 京城大学については、東大に続いて、大阪よりも名古屋よりも10年も前に、早く立派な大学が創られたという。京城ー仁川の鉄道の敷設なども日本が朝鮮のためにいろいろとつくしたのは間違いないのである。
ちなみに言えば、伯父や父は朝鮮の電力会社に関連していて、幾つかの電力会社が合併して創られた『南鮮合同電気』と検索すると伯父の名前などが現れたりする。ビルの写真は、多分合併以前で、合併後は京城の一等地の大きなビルの中にあったし、民間でも地元のためにいろいろつくしたのは間違いない。
少なくとも韓国の近代化の基盤は当時の日本が創り上げたものである。そしてそれは当時の内地の水準を超えた高いレベルで行われていたことは間違いない。
● 『創氏改名の強制』『従軍慰安婦』問題についても、当時の新聞記事などから、そんなに強制的にやられたものではナイと言うのが中山さんの主張である。
これらについては、詳しく知るところではないが、今日本で言われているような極端なことはことは、間違いだと思っている。当時は、日本のことを『内地』と言っていた。日本だったから、みんな日本語を話していた。家にいた女中さんは、ずっと『内地に行きたい』と内地に憧れていたりした。そんな人が多数であったのかどうかは解らぬが、無茶苦茶に日本嫌いの人などいなかったようにも思うのである。
確かに、日本の植民地政策で、日本人が『いいとこどり』したのは間違いないのだろうが、大きな意味で、日本は朝鮮のために『いろんないいこと』もやってきたことは事実なのである。
両国の正しい『歴史認識』が、韓国などが主張する極端なものでないことだけは事実だと思う。
昨日、質問に立たれた中山さんですら、昔の資料だけで当時の現実は、未だ子どもでご存じないのである。
もうそんな当時のことを正確に解っていて言える人はいないと言っていい。ならば、それらの認識は教育によってしか注入できないのである。
現在の、韓国、中国の人たちの歴史認識は、現在の各国の現在の教育で学んだことから来ていて、『ホントにそうだったのかどうか』と思うほど先鋭的である。
日本の教育ももう少し事実に基づいた確りしたものから、言うべきことは言わないと、歴史が曲げられて認識されてしまうような気がしてならない。
★いまは、みんなの党の江田さんの質疑が続いている。この質問もなかなか良かったと思う。
国会の質疑も、与野党対立した意見でやり合うのもいいが、『国のためになる』議論であってほしいと思う。
ところで、予算委員会とは一体どんな委員会かとチェックして見ると、
予算委員会の所管事項は端的に「予算」とだけ定められている。内閣が提出する予算案の審議を行うことが基本的な役割であるが、予算というものは一年間の国政の在り方を決めるものであるため、予算委員会では国政のあらゆる重要事項についての審議が行われる。そのため、他の委員会に比べテレビ中継が行われる機会が多く、委員会の中で最も注目度が高い。
予算委員会は、本会議と並んで国会審議の花形として広く認識されており、予算案・重要な法案などを審議するために全ての閣僚が出席する場合は、その同時間帯には他の全ての委員会は開会されない。
予算の内容に限らず、広くその執行主体である内閣の政策方針や行政各部の対応さらには閣僚の資質の問題などが問われることになる。実際、予算委員会の審議を通じてこれらの事項について問題点が浮き彫りになることも多い。その反面、予算の内容とは直接的には関係がない議題が広汎に取り扱われることになると、予算内容そのものの審議時間が少なくなるため、より予算内容についての審議を充実させるべきではないかという議論もある。
などとあった。
2日間の議論を聞いていて、確かに予算と直接関連する話題は少なかったと思う。
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