★ 明石公園の樹木伐採が1700本にも上る大規模なものであることから、 明石市民の間でもいろいろな議論が出ていると昨日の神戸新聞は報じていた。
私自身は明石の出身で、本籍地が明石公園に隣接していることもあって、 それなりに関心があり、1月末には現地まで見に行って、 その時の感想をこんなブログにアップしている。
https://blog.goo.ne.jp/rfuruya1/e/9f1283c6bf2240233c1d1a6806efae4b
その伐採の程度は凄まじく、よくここまで思い切ったなと思ったのだが、 その目的であった『明石城の石垣を見せる』ことには間違いなく成功しており、これは『あり』だったのかなと思ったのである。
神戸新聞によると、市民グループが「過剰な伐採が見られる」と主張し、「明石公園の自然を次世代につなぐ会」と「日本野鳥の会ひょうご」が、事業中止の要望書を提出したようで、希少な動植物や野鳥や、絶滅危惧種の昆虫30種の保護などを訴えているようである。
★ 記事の中に掲載された、樹木伐採前後の写真を見る限り、 このような『思い切った伐採』になっているのだが、
『明石城の石垣を見せる』という県の目標から言えば、 それは間違いなく『実現』出来ていて、 明石城にこんなに石垣があったのかと、びっくりしたのである。
★私自身は最初は『伐採反対』に近かったのだが、 1月末に現場を見て『明石城の石垣』を初めて認識し、『これはありかな』と思ったのだが、もう一度、神戸新聞の記事を読んで、再度この問題を考えてみたのである。
古来、日本でもヨーロッパなどでも『石垣』は独特の文化価値を有していて、昔の人は重機などなかった時代に、人力でそれを築き上げたのは素晴らしいことだと思うし、樹木も確かに貴重だが、樹木はまた100年経てば立派に成長するのである。
日本の城は一種独特で、画像検索するとこのようにいっぱいの写真が並ぶのだが、
その中に『いつかなくなる? 城の石垣は大丈夫か』というNHKの特集記事があって、
「現在、修復を要する被害や劣化は見られますか」という問いに対して、半数を超える城の石垣に修復が必要な何らかの被害があることが分かったというのである。
その原因として最も多いのは「経年劣化」の60で、次いで「植物の繁茂」の41となっていて、災害よりも劣化や植物による被害のほうが多いという結果になったというのである。
名城和歌山城でもこんな状況で、対策の「予算確保は困難な状況」だというので、その予算も取れて、何年にもわたって樹木伐採を実施している兵庫県は『正解かな』と思ったのである。
★ 約1700本の樹木伐採は、明石城の築城400年を前に、県が2018年度から実施し、「石垣の原則5メートル以内の木」「明石駅ホーム上や園内の芝生広場などから見て眺望を妨げる木」を伐採の対象としたという。そして、『その長さが全国屈指という東西約380メートルに連なる石垣の全貌が見渡せるようにするのが目的』だという。
これが前回のブログにアップした時の写真だが、 確かに目的の『石垣の眺望』は素晴らしくなったし、
今回の『樹木の伐採』は、市民の反対意見もあるようだが、 私自身の見解は、いろいろな理由があっても、 『兵庫県の方針』を推したいというように変わっているのである。
2022年度も新たな伐採地区があるのだが、
自然団体などが主張する、『希少な動植物や野鳥や、絶滅危惧種の昆虫の保護』などは、城の前面よりは、むしろ城の後ろの谷間のほうに広い自然が残されているので、大丈夫だと思うのである。
いまは殆ど関係のない明石公園なのだが子供のころから高校時代はいろいろ密接に関係もあったし、『想い出いっぱいの明石公園』だったので、何となく気になるのである。
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