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7万台への挑戦 新しいカワサキのイメージ戦略   その2   


★この講演会は私を入れた4人の講師で行われたのだが、 その中で、どのように話しているのか、そのままの形でご紹介してみよう。
 その皮きりの私はこのように話をスタートさせている。
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  ZEPHYR とKAZE とARK が我々の2年間の成果だと言っているが、ZEPHYRは発売2年経ったこの時期もバックオーダーを抱えている好調さで、これが7万台の数値目標の中心になったのは間違いない。
  レーサーレプリカ全盛時のこの時代に、特に大した特徴もないこのような車がベストセラーを続けたのである。     Image may be NSFW.
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      このマシンにはKawasakiの表示が殆どないし  かってのKawasaki らしくないところが一般受けしたのかも知れない。 メーカー自体も最初はそんなに期待などしていなかったのは、 発売時期が春先ではなくて5月末であったことを見ても明らかである。
 これが売れたのはいろいろあると思うが あとで出る広告宣伝などを含めて『マーケッテング』の成果だと思う。
      ★ KAZEは、私が88年10月当時のカワ販に出向して  最初に取り上げ検討を開始したプロジェクトなのだが、  それを具体的に展開出来たのは、  遊びのソフト会社ケイ・スポーツ・システムなのである。
  その常務としてこの講演会でも講師を務めた南昌吾くんが、  このように語っている。

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  さらに続けて、KAZE活動についてはこのように述べている。
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   ここでも述べているように、  ホンダのHART 、ヤマハのYESSなどユーザー活動に熱心な時代で、  カワサキは出遅れていたのだが、ユニークな対策で、  2年後には各社を圧倒する成果を挙げている。
  それが実現した最も基本的なものは、 これは『私自身の発想』なのだが、会員カードのJCBとの提携である。 JCBカードにすることで『止めにくい』ので98%の自動更新率だった。
 最盛期には55000人の会員を誇ったのである。       Image may be NSFW.
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    これが今月送られてきたKAZE機関誌である。 32年の歳月を経て、今現存するのはKAZEだけなのである。


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★そして3番目に登壇したのがスポーツ推進部の重本部長なのだが、 この講演会は、1回の打ち合わせもなくぶっつけ本番で行われたのだが、 『打ち合わせ』などしなくても、 当時の基本企業戦略については徹底されていたので、 各自に話させても『何の問題も生じない』という自信があったのだが、
 全体の活動は互いに協調し合う雰囲気は既に出来上がっていたのである。
 重本部長はこのように話をスタートさせている。

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 ★一般の二輪ユーザーたちが走れるサーキットSPA直入を造ったのは、 カワサキが初めてだったが、 そのオープンセレモニーには4000人のユーザーが訪れて、 『4000台のマシン』がコースを走ったのである。 当時は本格的なレーサー以外はサーキットは走れなかったので、 この試みは画期的なものだったのである。

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      ここで纏めているように『話題の提供』をレース活動の総括としている。
 レース活動については当時の販社でも、 サーキット場に於ける『イメージ向上』に力を入れていた。
 これは鈴鹿サーキットでの活動の一端だが、 この時代に『風太』というぬいぐるみのキャラクターを登場させている。

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  『ひこにゃん』(2006)『くまもん』(2011)の登場が、 こんな年なので1990年にはこれは珍しかったのである。 NHKが実況放送で20分以上も追いかけてくれたのも、 ホントにカワサキの先進性の成果だろう。

 ★このようにこの当時の『カワサキオートバイ販売』の活動は、 単に『7万台の販売目標』を達成しただけではなく その基本的なテーマはより高次元な 『新しいカワサキの創造』を目指しているのである。

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 1970年代にアメリカの販社KMCでスタートした
 Kawasaki. Let the Good Times roll!    という基本コンセプトの復活を実現したのもこの時の国内市場なのである。
 それから30年経った現在にも 受け継がれていることを嬉しく、且つ誇りに思うのである。

★『その3』で小林広告宣伝課長と私の話で終わるのだが、 2日間半にも亘たり、冊子に纏めたら70ページにもなった講演会の ほんの一部分なのだが、 何となく『好評だな』とは話していても感じられたのである。
 話というのは、聞く人と話す人の合意の上に成り立つものだから、 『その場の雰囲気』が一番大事だと思っている。
 話の骨子なら兎も角、話の内容を記述して『読み上げる話』は、 『雰囲気を無視』したものだから、どうももう一つだと思うのである。
 この時の講演会は『なかなかいい雰囲気』で進んでいったのである。 ぶっつけ本番でスタートしたので、 若し問題があったなら、最後に私が幾らかの修正をと思っていたが、 そんな心配は無用の『いい雰囲気』で進行したのである。
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