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北条鉄道と佐伯武彦さん  雑感

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★ 2015年12月17日なので5年前のことだが、  『北条鉄道と佐伯武彦くん』というテーマで
 一度ブログをアップしていて、その時、ざっとこんな風に書いている。

誤解を恐れずに本音で言うと 北条鉄道の経営再建は、『カワサキの二輪事業経験者の厳しい対応』でこんな結果が出た。もっと端的に云えば、カワサキで幾つもの経営再建を経験し実現してきた『佐伯武彦くん』が副社長として旗を振った結果だと言い切っていいと思う。
『佐伯武彦くん』と気安く呼んでいるが、元川崎重工業の副社長である。
私より4期下の後輩で、カワサキの二輪が苦しい時代に、イランでのCKDや、アメリカのリンカーン工場経営再建を一緒にやった仲間で『佐伯さん』とはちょっと言いにくいのである。
事業再建などにかけては、類を見ないほど厳しいし、北条鉄道の人たちも大変だったと思うのだが、経営そのものを立て直すには、彼のようにドライで厳しく一徹でないと無理かなと思うのである。幾つもの対策を休む暇なくやり続けた結果だろうし、今後もやり続けるはずである。彼が北条鉄道の経営を手伝いだしたころ、実は私は彼を訪ねて意見交換した。彼らしく頑張ると言っていた。まだトイレ対策ぐらいしかなかった頃である。

 ★そんな『佐伯武彦さん』からこんな書き出しで、封書の手紙を頂いた。
 
    あれから5年経って、彼らしくめでたく目標達成したようなので、 敬意を表して、 今回は『佐伯武彦さん』と書くことにした。

  
  

北条鉄道は兵庫県小野市の粟生駅と、兵庫県加西市の北条町駅を結んでいる鉄道で、ご多分に漏れず営業成績は悪くて、国鉄時代には「盲腸線」と呼ばれ、あってもなくてもいい路線、問題があったら切り取ってもいい路線、という意味でそんな風に呼ばれていたのである。
そんな北条鉄道の再建を『佐伯さん』は手伝いだして、加西市の副市長にもなり自ら陣頭指揮して頑張っていたのである。
それが北条鉄道の経営再建だけではなくて、今回は法華口駅に日本で初めてのシステムにより『行き違い交差駅』が完成し、増便が可能になったというのである。 この構想は兼ねてから国に提案しているが一向に進まなかったものを、北条鉄道の経営再建が顕著であることから、国会議員の先生がたに改善成果発表をした時に、この話をしたらしい。
『その時の様子が目に浮かぶ』彼の話し方はそんなに上品ではないのだが、常に間違いなく『核心を突く』具体的なものだから、説得力があったのだろう。それ以降動き出して実現したというのである。

       ★ 今年完成していて、ネットで検索したらこんな動画もあった。
https://www.youtube.com/watch?v=GYZDGU0xJyw&feature=youtu.be

その動画から切り取った写真で、北条鉄道の法華口駅とはこんな感じなのである。
  






★現役時代から密接な関係もあって、私の方が4年先輩であったことから、いろいろと『面倒見た』こともあるのだが佐伯さんは 滅茶滅茶厳しく口数も多いが、理論だけでなく、『ものごとを実現させる能力』は際立っている珍しい技術屋さんである。
それにしても律儀だなと思う。ずっと以前に、彼が北条鉄道を担当した当時に一度訪ねたことがあるのだが、それ以降、何度も経過報告の手紙を頂いているのである。

今回の手紙はこのように書かれて終わってるのだが、
  

  何事もやりかけると『一生懸命』で、 ゴルフのエイジシュートを今まで11回も達成しているとか。 先月も達成したというのだが、83で回ったということか?
 現役時代ゴルフは『同じレベルかな』と思ったりしていたが、 私もエイジシュートなど年齢から言えば簡単に出来そうだが、 それが一度も達成できていないのである。 これもやられてしまっている。  『ものごとへの熱中度のレベル』が違うのだと思う。

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