★6回目になった。 話題を何にすべきか迷うほどいっぱいあるのだが、今回はこの7万台への挑戦の時期は勿論だが、カワサキの二輪事業のスタートの時期からの『平井稔男』さんについて纏めてみたい。
平井さんと言えば、Team Green のこんな派手で、
定年後も、2011年3月に『カワサキの想い出、そして未来』 というこんな大掛かりなイベントを主催したりもしたので、 このような勇ましい『平井稔男さん』のイメージが強いのだと思うが、 全然違った、地味なことでもちゃんとこなす実力をお持ちなのである。
平井さんは、昭和36年カワサキが二輪事業をスタートした時は勿論、 もっと以前の『川崎明発』の時代からカワサキの販売に携わっておられて、 自ら『カワサキの真打ち』と言って憚らない。
確かに、間違いなく国内のカワサキの歴史と共に歩まれていて、神戸営業所時代に平井さんの下で育った『平井門下生』がカワサキの国内の二輪販売網を支えたと言っても過言ではないのである。
前回、ご紹介した『藤田孝昭さん』も、あの『吉田純一さん』も平井門下生で、『吉田純一・旭日小綬章記念祝賀会』にもこんなメンバーが集まった。藤田孝昭・渡部達也・柏原久に加えて二輪車新聞の衛藤誠さんもいる。シャッターを切ったのは私である。
★ 私とは同い年で、昭和36年カワサキの単車営業のスタートの年からいろいろと関係があったのだが、直接繋がったのは昭和46年(1971)私が大阪母店長時代の神戸営業所長時代で、私の後の『大阪母店長』を平井さんがやってくれたりもしたのだが、前回『世の中の全く新しこと』がやれる人は少なくて、平井稔男さんもその一人だと言っているのだが、まさにその通りで、100人近くの部下がいた『大阪母店長』の次に平井さんが引き受けてくれたのは殆ど部下などはいない新しく出来た『カワサキの安全運転コース管理』と、『カワサキの全国の安全運転活動』だった。
当時は全国の暴走族対策が課題で、『暴走族=カワサキ』と言っていいほどカワサキの大型バイクを乗る人たちが多く、業界の方たちからも『暴走族対策はカワサキさんですね』などと言われるような状況だったのである。
そんな新しい仕事を見事に纏めてくれて、その後兵庫県のセントラルサーキットの建設なども担当されたのだが、この『7万台への挑戦・新しいカワサキのイメージ創造』の時期に、平井さんに私がお願いをしたのは、レースではなく、新しく創った『お客様相談室』だったのである。
★『カワサキの新しいイメージ創造』を目指して、末端のユーザーたちを視野にいろんなことに挑戦したのだが、その一つが『お客様相談室』だったのである。 新設するに当たって各社のお客様相談室に電話をしてみたのだが、お嬢さんが担当で、スマートにお答えにはなるのだが、ちょっと複雑なことにはなかなかスムースに答えられないのである。 そんなことで、他社との差別化を図るべく、カワサキのことならすべて明確に答えられる『平井稔男さん』を選んだのである。平井さんの話しぶりは、ご存知の方は納得だと思うが、『まさに明快で、溌剌としていて』誰が聞いても『好印象』なのである。
4社の中で最後にスタートした『お客様相談室』だったのだが、その評価は最高で、 これが当時のお客様相談室のユーザーの評価だが、『非常に良い』が45%もあるのを見ても、その満足度は相当のモノなのである。
これはその後の調査なのだが、『購入ユーザー』でも『不満がある人』の方が、その対応次第で『ファンに成る確率』が高いのはお解り頂けると思う。
そんなことで『平井さんのお客様相談室』には苦情を言って来たユーザーから 『お中元やお歳暮』が届いたりもしたのである。
★この当時、一番力を入れていたのが『CS推進部』でこんな構成になっていた。
この『CS』のCは、日本で一般に使われるCustomerではなくて、 明確に Consumer(消費者) なのである。
Customer も勿論顧客という意味もあるのだが、それは『取引先』という意味の方が強く、日本の顧客満足の実態は末端消費者よりも業界の人たちの満足を優先することが多いのだが、当時のカワサキの場合は、販売店ではなくて常に末端ユーザーの満足を求めていたのである。
非常に地味な仕事だが、当時の『お客様相談室』が7万台への挑戦で大きな役割というか『カワサキイメージの向上』に大きな役割を果たしてくれたのである。
そんな元気だった平井さんも86歳、ちょっと最近元気がなくて心配である。Facebook では『いいね』を頂いたりするのだが、このブロブお読みになったら是非『いいね』をよろしく。
平井さん、本当に『7万台への挑戦の時代』有難うございました。
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