★先日、橋下徹さんのこんな本を読んでみたのだが、オモシロかった。
トランプ大統領の『創造と破壊』に学ぶとして、いろいろ言っているのだが、橋下さんは、『自称インテリの評論家』がお嫌いのようである。テレビに出てくるこんな評論家たちの名前を挙げて『ボロカスに』こき下ろしている。
そこには、中野雅至・大谷昭宏・宮家邦彦・藤井聡・山口二郎・中島岳志などのテレビに出てくる学者や評論家が並んでいた。
★ 確かに『新型コロナウイルス』対策問題などを見ていても、テレビに出てくるコメンテーターや学者の方たちが、いろいろ言われているが、勿論まっとうな意見もあるのだが、細部を取り上げただけの『批判的な意見』もまた多いと実感せざるを得ないのである。
今回の『安倍総理のコロナウイルス対策』については、テレビでまさに評論家たちがいろいろ言っているのだが、橋下さんは『安倍総理はよく決断された』とこのように評価されている。
私自身は、安倍さんも、橋下さんも、トランプさんも大好きなのは、みんな『評論家タイプ』ではなく『現状破壊の創造実践型』だからである。
現役時代には、そんなに大したことではないが、その40年間ずっと『現状打破の仕組み創造』ばかりをやってきたので、橋下さんの言われることは、120%よく解るのである。 会社の中でも、理論ばかりで『何をやった』のか解らぬままに職位だけは上がっていく、『評論家タイプ』の人たちも多いのだが、要は『何をやりたいのか』と『何になりたいのか』という生き方の違いなのだと思う。
★この本の中で、橋下徹さんはこの辺りのことを上手に記述されているのでご紹介しておこう。
『自称インテリたちは、事態を動かす必要がないから、賭けに出る必要がない。だから、まあ誰もが反対しないような、毒にも薬にもならない意見を出す。然し、政治家は現状を打破し、課題を解決するために事態を動かさなければならない。ここが政治家と学者・評論家との違いだね。単に「いい恰好」したい政治家は学者や評論家みたいなお行儀のいいことしか言わず、課題解決先送りになることが多い。さらに、物事はそれ一つで完結している訳ではなく、他の多くの物事と影響し合っているから、総合的にプラス・マイナスを判断しなければならないのだ。ところが専門家の評論・意見なんてものは、自分の専門領域内の一つの事象だけを対象にする。勿論、そのような専門家の評論・意見も重要だ。全体のプラス・マイナスを判断するためには有用な専門家の意見を集めるのも政治リーダーのトップマネージメントの柱なのだ。だからトップ自身が専門家と同じだけの知識を学ぶ必要はない。有用な意見を言ってくれる専門家は誰なのかという『人』を選ぶ能力だ。いったん専門家を選べば、専門的な意見はその人に委ねる。これがマネージメントだ。』
この辺りの意見は、120%賛成だし、このように上手に人を使わないと『ものごとは実現』したりはしない。みんな間違ってしまうのは、『自分が専門家になろうとすることだ』と言っているが、まさにその通りなのである。
★ 確かに、世の中には専門家も評論家も必要なのだが、いま現在のような『新型コロナウイルス対策』をやる場合は、この1・2週間の間に日本の医療対策能力を上回らないように、流行の山を低く抑えるために、安倍さんはいろいろ考えて、『学校の休校』も考えているのだろうから、こんな非常時には、国民は文句など言わずに、『1・2週間』我慢すればいいのだと思う。
評論家やコメンテーターやテレビ番組が取り上げるいろんな問題点も、確かに現実にはあるのだろうが、この時期にいろいろと言われることは、混乱させるだけだと思う。
安倍さんも、自分独りで考えたわけではなく、『いろんな専門家』の人たちの意見を聞いて、この対策に踏み切ったのである。
ひょっとしたら2月22日に橋下徹さんがこんな意見を言っているのだが、こんな橋下さんの意見を取り入れて、『2週間の自粛期間』のアナウンスをしたのではなかろうか?と思ったりする。
今は政治家という立場を離れて、『評論家』と言える橋下徹さんなのだが、かっての『政治家としての専門家』の意見を安倍さんは取り入れようとしているのかも知れない。
世の中に、学者・評論家も多いのだが、そんな『評論家・コメンテーター』の諸氏は、現実に『政治家や世のリーダーたち』が実践する有用なコメントして欲しいものである。
因みに世論調査では、こんな感じである。マスコミではボロカスの意見が多いのだが民衆は意外に冷静なのである。
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