★ いま、カワサキで『カワサキアーカイブス』の製作が進んでいることは昨日のブログでもアップした。
そんな中に私にインタビューと共に、こんな『関連データのデイスク』も送られてきたのである。
私はデイスクなど使ったりするのは初めてみたいなもので、送られてきたデイスクの中身を見てびっくり仰天してしまったのである。この1枚のデイスクの中に私が持っていたこんな10数冊のファイルの関連データーすべてが入っているのである。
今の世の中はやはりすごいなと思った。 こんな大量のデーターがたった1枚のデイスクの中に納まるのである。 それも、こんな風にきっちりと整理をされて納まっているのである。
平成5年以降は省略しているが、それは平成9年まで続いているのである。
そんなこととは知らずに、昨日は思い切って、ファイルの中の書類の殆どを破棄してこんな3冊に纏めてしまったのだが、このデイスクには、すべてのファイルのデーターがいまも残されているのである。
★これらのファイルは、昭和50年に国内カワ販から10年ぶりに川崎重工業に復帰して以降の資料が全て時系列に整理されて残っていると言っていい。それも結構詳しく具体的に残っていて、例えばすぐに担当した『開発途上国プロジェクト』だけでこれくらいあって、それがどのように進められたのか具体的に解るようになっている。
さらにそれらの各月の動向が解るように、このように纏められていて、ここには『昭和50年10月の1ヶ月』が記録されているのでこの表を見ればその月の大体の動きは解るのである。
どんな資料が入っているのか、ご紹介すると、これは、その小型車プロジェクトの蹴りだしの『私の自筆の計画書』で、当時の塚本本部長に提出し即認可を頂いたものなのである。 こんな項目で22ページに纏められ、
こんな書き出しで、始まっている。 この内容は今でもはっきり覚えている私の労作と言っていい。 これがカワサキのCKD事業の本格的なスタートとなるのである。
★ 私は書類の整理などは結構得意分野で、いろんな資料を2段のファイリングキャビネットに入る範囲で、常に大事なものから整理をして持っていたのだが、それを川崎重工業を退任する最後の5ヶ月ほどは、特にすることもなかったので、その期間にこのように纏めて、さらに昭和32年の入社以来、昭和50年までの資料を持っていない期間は、自分の日記から時系列に纏めているので、結果的には入社以来退職までの記録が、年・月日ごとに解るようになっているのである。
今回、会社がこのように1枚のデイスクに集約して頂いたので、カワサキの二輪事業の全般がほぼ40年の間、解るようになっていると言ってもいい。 こんな記録は川崎重工業のどなたも多分お持ちでないので、カワサキにとっても『私自身』にとっても、非常に貴重で、今回こんなデイスクの纏め上げて頂いた、『アーカイブ担当の現役諸君』に感謝なのである。 結構な量だったので、2月から約4ヶ月の作業だったようである。
★ざっとは目を通したのだが、私自身のマーケッテング最後の課題、当時国内市場に与えられていた『7万台達成目標』が実現した平成3年6月の様子がどんなことだったのか?
この数値はコンピューターに入ってる販売台数を『年間移動値』で追っかけていて、この記録によると平成3年6月1日・11時55分に達成しているのである。
この大目標達成に対して、当時の国内責任者として即刻、全軍に達成の報告とその努力のお礼を申し上げている。
この成果に対して当時のカワ販従業員全員に夏のボーナスに4万円を上積みする許可を当時の髙橋鐵郎社長に申請し、認可されたし、こんな記念のマグカップを創ってカワ販は勿論川重関係各位にもお配りしたのである。
当時川崎重工業社長になられていた前単車事業本部長大庭浩社長にもこんな一文と共に『記念のマグカップ』をお贈りしているのである。 実は、これは覚えてはいなかったのだが、今回の資料を見ていたら、こんな大庭さん宛のレターが出てきたのである。
★ この纏めの資料は、 『DIARY・会議・方針・備考』などに分かれているのだが、『DIARY』にはちょっとだけ個人的なことも記録されていて、 このころの体重は76キロだったとか、 23日には長男の大治が『9月28日の自分の誕生日に結婚する』などと言ってきているのである。 当時は家や子供のことは、任せきりだったから、何にも口をはさんだりはしていないのである。 息子は仲人も立てないというし、実は9月28日は仏滅だったのだが、本人は自分の誕生日だからというので、何も言わずにOKしているのである。 仲人もいない仏滅の結婚式は、当然ながら一つだけでホテルのサービスは抜群だったし、今となっては誕生日なので、みんなよく覚えていて、『よかったな』と思っている。
こんな小さなことも、こんな記録があるから、思い出したりするのである。 最近つくづく思うのだが、『人間の記憶』など全くアテにならなくて、その殆どをちゃんとは覚えていないのである。 その点、日記とかこんな記録が残っていれば、自分の人生の想い出になっていいなと思っている。 折角、立派に纏めて頂いたので、暇に任せて『アーカイブの資料編』読み返してみたいと思っている。
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