★ 私は小学校の頃に日本の歴史を習って以来、『歴史』というものを学校で習ったことがない。
昭和20年(1945)が終戦で、その時旧制中学校の1年生だったが、引き揚げてきて翌年もう一度中学1年生に再入学したのだが、この時が旧制中学の最後の年次なのである。
翌年からは新制中学が出来て、後輩は入ってこなかったし、英語や数学は兎も角『歴史の教科書』がなかったのだろう。『歴史』という学科がなかったのである。
小学校の時に習った『日本の歴史』は、天照大神からの神代の昔、確か淡路島が出来て神武天皇以来の『万世一系の天皇』の国日本だったのである。
大東亜戦争が始まったのは小学校4年生の時だが、その宣戦の詔書の始まりは
天佑ヲ保有シ萬世一系ノ皇祚ヲ踐メル大日本帝國天皇ハ昭ニ忠誠勇武ナル汝有眾ニ示ス
朕玆ニ米國及英國ニ對シテ戰ヲ宣ス朕カ陸海將兵ハ全力ヲ奮テ交戰ニ從事シ朕カ百僚有司ハ勵精職務ヲ奉行シ朕カ眾庶ハ各〻其ノ本分ヲ盡シ億兆一心國家ノ總力ヲ擧ケテ征戰ノ目的ヲ逹成スルニ遺算ナカラムコトヲ期セヨ
から始まっていて、この辺りまでは暗記していたのだが、その中にも「萬世一系の皇祚を踐める大日本帝國天皇は」から始まっているのである。
改めてGoogle で調べてみると
こんな感じで、神武天皇をカラーで表示されていたりするのである。
そして日本の歴史はこのように纏められているのである。
小学校の頃は、西暦ではなく 紀元2600年位 だったから今紀元で言っても未だ紀元2700年にはなっていないのである。
自分自身が100年近く生きる時代になってみると、日本の歴史も江戸時代などちょっと前だなぐらいにしか感じないのだが、
今回ふとしたことで『日本の歴史』を読んでみようと思っているのである。
★いまたまたまだが、『百田尚樹の日本国紀』が話題で、その評価が分かれているようだが、私自身は日本の歴史を通期で読んだことは一度もないので、この機会に読んでみたいと思っただけなのである。
いろんな書評があるようだが、書かれていることが全部違っているというようなことはまずないので、日本の約3000年がどんな感じかということが解ればいいのである。
それが合っているのか、違っているのかなどの細部は『歴史研究家』に任せばいいと思っている。
日本国紀評判 と検索すると、こんなにいっぱい並ぶ1ページ目は全部読んでみた。
世の中にはいろんな人がいるものである。もう少し素直に物事を考えないのがダメだなと思う。
旧い歴史のことなど、『すべてが正しい』などある訳がない。
今問題の韓国の哨戒機問題でも、事実は一つのはずなのにこんなに見解が分かれたりする。
★いま、ちょっと歴史に関心があるのは、
『カワサキの二輪事業の歴史』を会社として纏めておられるようで、私自身もこの1月から2月にかけて取材を受けることにはなっているのである。
『カワサキの二輪事業の歴史』などと言ってみても、どんなに旧くてもそのスタートは昭和27年(1952)で、私は未だ入社はしていないのだが、昭和34年(1959)あたりに『単車準備室』が出来たのがそのスタートと言っていいし、その時のことは横からだが眺めていて何となく知ってはいるのだが、そんなことを語れる人すらもうなかなかおられない時代になってしまっている。
当時は未だ、メイハツ工業にエンジンを供給していた発動機営業の時代だったのだが、その担当者は後IKSに移った『足立くん』一人が担当していたし、昭和36年11月(1961)にはじめて単車営業課が出来た時、私はその部署に異動したのだが、その頃の営業関連のことを話せるのは私以外には居ないのだが、当時は単なる一担当者で、そんなに事業の核心のことなど『解っていた』とは言い切れないのである。
当時の職制や、その担当は何とか調べたら解るとは思うが、『その歴史』となると如何にも頼りないなと思ってしまうのである。
当時のカワサキの二輪事業を動かしていたのは、今のように車を作っている事業部(メーカー)ではなくて販売会社のほうが中心だったのである。
それは別にカワサキだけでなくトヨタも『トヨタ自販』が『トヨタ自工』を動かしていて、カワサキの場合も『カワサキ自動車販売(カワサキ自販)』の社長は川﨑航空機の土崎専務が兼任されていて、高野行彦専務が仕切っておられたのである。
当時の明石工場の技術や生産部長とは比較にならぬほどほど上位だったから、すべてが販売サイドの意志で動いていたのだが、その当時の歴史を語れる方は既にもうおられなくなってしまっている。
そのカワサキ自販の本社は神田岩本町にあったのだが、その事務所をご存知の方が私以外におられるのだろうか?
その辺のところはなかなかムツカシイのである。
日本の歴史についても、いずれにしても後世の人が資料や組織や人事などを観て、あとで繋いでいるのだとは思うが、単純に言って『日本の歴史』を語るのは戦後の、戦前の短い期間を『軍国主義』だと真っ向から否定して掛かるインテリ左翼の人よりは、百田尚樹さんのような、『日本はいい国』『日本人はいい民族』だという『歴史観』をお持ちの方の書かれた本をを読んでみたくて、今本を注文中なのである。
ひょっとしたら、今日ぐらい届くと思うので、楽しみにしているのである。