★『何歳になっても脳は進化する』7回目になりました。
前回は、こんな習慣は止めたらいいということだったのですが、第3章は逆に『こんな習慣』を身につけたらいいということが書かれています。
そのテーマは『今日から始める「脳が進化する」習慣』です。
そのスタートは 『脳神経細胞の「老化を防ぐ」私の食事法』 と題して以上の表の5項目を挙げています。
この辺りは、そんなにムツカシイことではなくて、食事は好き・嫌いを言わずにいろんなものを腹八分目に取ればいいのかなと思います。
私などは、戦後の食糧難の時代に育ちましたから、好き嫌いもなくて、ここで書かれていることはほぼ『大丈夫』だと思います。
もし、問題があるとすれば『腹八分目』がムツカシイかなと思います。
次は体の使い方の問題です。
手足を一生懸命動かしていると、その筋肉で『神経成長ホルモン』造られ、それは最終的に脳に運ばれるので、『体を動かすこと』が一般に考えられている以上に大切です。
ただ、漠然と体を動かすのではなくて、次の二つの点に注意してと書かれています。
1.正しい姿勢と水平目線を身につける。
2.正しい歩き方と体のバランス支点を意識する。
スポーツはこの二つの条件を揃えているので、テニスやゴルフやランニングがお勧めだそうです。
その脳の働きの理論として『空間認知能』などの理論が語られていますが、こんな理屈はムツカシイので、
まずは『背筋を伸ばし、目線を水平にすること』から始め、『肩の高さを左右同じにすればいい』そうです。
年をとっても脳の機能をさらにレベルアップさせていくためには、神経伝達のつなぎ目であるシナプスの数を増やす『発芽』という現象を脳に起こすことが重要です。これは自分の頭を使って自分独自の考えを産みだす作業をすることで、人の物まねではこの現象を生み出すことはできません。
そのために囲碁や将棋など、先の手を読むときに空間認知能をフルに使うそうです。そんな楽しめる趣味を持つことが効果的だと言っているのです。私はネット碁を毎日数局は打ってるので、これは続けたいと思います。
絵を描くこともものごとを正しく把握するトレーニングになるので脳にとって大変良いことと言えます。
年を取ると『耳が遠くなる』人が多くなるのですが、耳が遠くなる理由は『耳そのものではなく脳のほうに問題がある』場合が殆どだと言われています。最近『耳が遠くなった』と思っている人は脳の機能が落ちているのではないかと疑ってみたほうがいいでしょうと、書かれています。
耳のトレーニングに必要なのは『しっかり理解しよう』『全部聞き分けよう』などと目標を持ち意識をしっかり集中して聞くことなので、音楽を聴いたり、英会話を集中して聞くことなどが効果的だそうです。
目の機能を保つ習慣も大事で、そのためには眼球を早く動かしたり、近くと遠くを交互に素早く見たり、動くものを目で追っかけたりして、『目のストレッチ』をすることが効果的で、『文字を視線でぶち抜くつもりで文字を追う』など兎に角『目を意識的に使うようにする』ことが大事なのです。
『女性は近くのものを見る』『男性は全体的にものを見る』力に長じているし、色覚は女性の方が鋭いので、このような男女差を知ったうえで、女性は意識的に遠くのものを見る、男性は近くのものをよく観察したり色の差異を意識してものを見たりするトレーニングをすると、『目に見える世界が変わる』ことが実感できるそうです。
文字を読むことは『脳を使う習慣』の中で最も手軽な方法です。
頭を使うという習慣という意味では、好きなものを読むだけでも効果はありますが、人間力を高め、精神的に豊かな人生を過ごすためには苦手なものを読み切ることも大切です。
さらに、脳の機能を高めるためには良い本をくり返し読むことが重要なのですが、『くり返し読むことの大切さ』はあまり知られていません。
本を沢山読めば確かに知識は増えますが、それではなかなか『脳の思考力は鍛えられません』と言われています。
これは、この本を読んで非常に印象に残ったところなのです。『脳の思考力を高めるために』くり返し読んで、さらにこんなブログにアップしてみようと、自分のためにこんな面倒なことに取り組んでいるのです。
どなたもいずれは『年を取られる』訳ですから、『脳を活性化する術』をお知らせすることもいいのかなとも思っているのです。ここは『脳の活性化』にとって非常に重要なところだと思っています。
脳は「楽しい」「おもしろい」などと感じると疲れが取れる仕組みになっているようです。
好きな友達や家族と楽しく会話することで、たまには羽目をはずすのもいいそうです。
この章で紹介されている生活習慣は実践しやすいものばかりなので『いつまでもイキイキ働く脳』のベースづくりとして あなたの生活に取り入れてみて下さい。という文章で第3章は終わっています。