★サマータイム導入に賛成か・反対か? というアンケートがあった。
なぜ、突然? と思ったらオリンピック委員会からの提言なのである。
『2020年オリンピックの暑さ対策』がその提言の理由のようである。
その結果は、今のところ60%が、反対のようである。
「夏のあいだは時計の針を1時間進めて、明るい時間帯を有効に使いましょう」という施策であるサマータイム。
サマータイムを導入している国は、世界の中で70カ国ほどあり、先進国といわれる経済協力開発機構に加盟している35カ国のうち、サマータイムの制度がないのは、韓国、アイスランド、そして日本などの少数派だという。
日本でもサマータイムを行っていた時期があって、昭和23年にサマータイムが始まったが、生活リズムの乱れや労働時間の延長、交通機関の混乱など国民に不評で、昭和26年に廃止されたという。
私自身はそのサマータイムの経験者で中学3年生から高校3年生の間の4年間だった。
ちょうど野球部の夏の練習期間のことで、8時ぐらいまで明るいので、ランニングが終わるのが9時を過ぎていて、高校1年の最下級生時代は練習が終わってグランドを整備して家に戻るのが夜の11時を過ぎることが普通だったので、大変だったという思い出がある。
賛否の理由は、そんな高校生の意見などではなくて『働き方』や『エネルギーの節減』などがその理由なのだと思うが、よく解らないところが多い。
★確かに、2020年の夏のオリンピックの暑さ対策は大変で、そのために朝早い涼しい時間にマラソンなどやりたいというのはよく解る。
ただ、世界の主要国の殆どがやってるのに、なぜ日本はやっていないのか?
その辺がもう一つよく解らない。
オリンピックについては、かっての東京5輪のように10月10日にやればいいと思うのだが、これはその後テレビ放映などのこともあって、夏の五輪はいろんなお金の面で動かし難いというのである。
『スポーツの祭典』ということになっているが、『コレで金儲け』をという発想もいろいろあって、なかなか時期を動かすのもムツカシイ時代になってきた。
★それにしても、賛成・反対を言ってる人の殆どは『サマータイム未経験者』なのに、
どんな理由で賛成・反対を論じているのだろう?
一応、いろんな意見を眺めてみたが、みんなあまり説得力はない。
『オリンピック委員会からの提言』だから反対という意見も多い。
『本来の大会の期日を10月にすれば解決する』というのが正論なのだろうが、それが出来ないから、こんな案が出てきているのである。
2010年の夏も、今年のように暑かったら、『日本での夏の五輪』は、競技者にも観客にとっても、大変なオリンピックにはなりそうなのである。
政府も、絡んでいる話だが、果たしてどんな結論になるのだろう?