★世の中の人は一般に『何になりたいか?』を目標にして生きているのではなかろうか?
こどもの頃から『将来何になりたいですか?』という設問が一般的なのを見ても、そうなんだろうと思う。
私自身の85年間の人生を振り返ってみて、『何になりたい』と思ったことは、子供の頃からホントに一度もないのである。
結果としては、小学校の頃は級長にもなったし、運動部では主将も監督も経験した。
現役時代には 会長・社長・専務・常務・母店長・部長・課長・所長などなど一応は社会の肩書という肩書は殆ど経験したし、退職してからは、理事長・相談役などという職位も頂いたりしたが、自然に『やりたいように』生きていただけで、決して自分がそれを望んだわけではないのである。
85歳の今は『Furuyaに出会えば いい時間が過ごせる』ような生き方をしたいなと思っているのである。
Kawasaki. Let the Good Times roll! (Kawasakiに出会う人がハッピーになるような活動を展開し続けます)
という Kawasaki の基本コンセプトのKawasaki の部分を『Furuya』に置き換えているだけなのである
★私自身が『変わっている』と思っていたら、もっと変わっている『橋下徹』さんに出会って、世の中にこんな人もいるのだとびっくりしたのである。
テレビのタレントから、大阪府知事にはなったのだが、『知事になりたかった』のではなく『大阪都構想』など『政治のシステムを変えたい』ので知事になったのだろうと思う。
市長から知事を目指すのが普通なのに、『都構想』をやるために『知事から格下の市長』を目指した人を初めて見たのである。『大阪維新の会』を立ち上げたりしたのだが、『日本の総理』などの声が出だすと、突如政治の世界から降りてしまったのである。
橋下さんの頭の中には、今更国会議員になってみても、その発言力は『一新人議員のレベル』になってしまって、『安倍さんとサシで話せる』=『発言力を維持する』のは役職を辞めて『一市民』になるのが一番と思ったに違いないのである。
その後は、橋下さんのそんな『仮説通りの進展』になっていて、今でも世の中に対して『大きな発言力』を有しているのである。
★ところが、世界にはもっと変わった人がいた。
ドナルド・トランプさんである。
この人も自分の想いを成し遂げるために、『何をやりたいか』と明確にその想いを持ってことに当たっている。
『アメリカファースト』もう一度強いアメリカをという『想いの実現』のために、第45代アメリカ大統領になったのが2017年1月20日だから、未だ1年とちょっとしか経っていないのである。
実業家で政治経験など全くないのだが『何かをやりたい・実現したい』という想いは強烈である。
自分がやると決めたことは躊躇なく実行する。
『何になりたいか』という常識の世界で生きてきた一般的な『評論家や大学教授』の人たちの思いとは、発想の次元が違うので評論家の指摘はみんな後追いばかりで、『中間選挙を意識して』などの一般的な評論ばかりになってしまうのである。
『大統領になること』もそれが目標ではなくて、自分のやりたいことをやるための手段なので、オバマさんなどとは全く違う手法だし、どうも『オバマさんと反対のこと』をやれば、『物事が実現する』と思っている節がある。
そんな差別化戦略が即『大統領の職位の維持に繋がる』との仮説が自然に身に付いているのだろう。
『ドナルド・トランプ Wikipedia』を初めて読んでみた。 いろんなことが解ってオモシロい。
ちょっと長いが是非ご一読を。
★いま世界の注目を集めている『北朝鮮問題』のスタートは『原子力空母がオーストラリアに向かう予定を変更し、朝鮮半島へ向けて出港した』2017年4月8日だが、未だ1年ちょっとなのである。
アレだけ何も動かなかった北朝鮮が1年でこれだけ変わると思った人は、殆ど皆無だったと思うのだが、現実にここまで来たのである。
『北朝鮮の非核化』は多分『短い期間で実現する』と私が勝手にそう思っているのは、それが『トランプさんがやりたい目標』で、その目標実現に向けて『トランプさんの仮説』は組み立てられていると思っているからである。
つい先日の突如の『会談中止宣言』も、そうすることが現実に『一番の近道』だと思ったからだろうし、その時点で私は正解だと思ったのだが、現実にそうなった。
そんな『トランプ戦略』の中で『安倍晋三』はこの1年間一貫して中心的な核であったし、今後もその位置づけは変わらないだろう。『日本は蚊帳の外』などという人もいるが、そんなことは無い。トランプさんでも自らの戦略に賛成してくれる『心強い味方』は必要で、『世界の誰とでも話ができる安倍晋三』はその戦略の一つの重要な核であることは間違いないのである。
今、既にアメリカ大統領の地位にいるトランプさんは、そんな地位に固執する従来の政治家の手法ではなくて、『自分のやりたいこと』を実現していけば、自然にその地位は安泰になることはよく解っているし、仮に大統領の地位を去っても、ご本人は何の問題もないはずである。
その時困るのはアメリカ国民であり、世界の人たちだと思うようになれば『トランプ戦略の成功』なのだろう。