★『孫・古谷仁の大仕事』と題してアップしだしたこの連載もその7回目となった。
ホントに『大仕事かな』と最初は思ったりしたのだが、いまはこれは間違いなく『大仕事』だと思うようになった。日本の『ストリートダンス界の実力』は若しオリンピックのような競技があれば、間違いなく金メダルが狙えるそんなレベルであるらしい。
『味、匂い、バイブスといった言葉では説明できないアート表現の本質を探りたい。この本ripple roomは、全国各地のストリートを代表する約90人のダンサーの「生き様」を綴った本です。技術にとどまらない、人間が生み出す表現の源流がテーマ。ダンスの価値観や人間について再考するきっかけを社会に与えます!』
『本を作る』その第1歩としての資金調達はクラウド・ファンデイングを使って目標金額75万円でスタートした。
『そんなに集まったりするのかな?』と心配したが、その心配は杞憂に終わわって見事目標額達成なのである。
メンバーたちが記述する『活動報告』と言うサイトがあるのがが、その中の記述をご紹介する。
90人のストリートダンサーのLIFE。彼らの表現の源流「生き様」に迫る本を作る
本日の活動報告は"仲間"について。 team ripple 大貫 永
team rippleのメンバーが集まったのは昨年の6月。メンバーは、代表の古谷からの声かけを中心に集められました。そこで聞かされたのは「直接インタビューを行ってダンサーの生き様を探り、それらを記録したアートブックを作りたい」という代表の想い。インタビュー経験もなければ、世の中に提示できるような本を制作したことなんて一度もないスタッフは、呆気に取られました。
制作過程を思考する中で、「やっぱり本を制作するなんて無茶だ、できっこない」という意見もありました。どちらかと言えばそのような意見が最初は多かった気がします。しかし、誰もが心の中ではこの前人未踏のプロジェクトへの興味がありました。代表の強き想いに心を動かされ、本の制作へと動きだしたteam ripple。夏休みは、真夏の日本を照らす灼熱の太陽の下で、全国各地にインタビューへと向かう日々を繰り返しました。秋を迎えても、慣れない執筆作業や販売方法の検討に悪戦苦闘。数え切れないほどのミーティングを行い試行錯誤を繰り返しました。
ripple roomの制作が始まってから、今月で7ヶ月目。何度も失敗を繰り返し、転んでは立ち上がってきました。0から1をクリエイトしていくことは、並大抵の根性ではできない。目に見えない、形として上手く現れないものを追い求めることは、ドキドキやワクワクといった楽ししさがある一方で、多くの不安もあります。
しかし、僕自身がここまで動けることができる原動力の源は、一緒になって制作していく"仲間"がいることだと感じています。失敗をしても全員で協力して方向転換を行う。そして、誰かの努力による成功を、しっかりと言葉にして褒め称える。この組織のモットーの1つは「目標達成を大喜びする」ことです。1人で制作する上では感じることができない経験をスタッフ全員で噛み締めながら、まずはripple room vol.1とvol.2の完成を目指して、今後も奮闘していきます。
★これはこのチームの副代表を務める 大貫 永さんの『仲間』に対する感想である。
その仲間たちとはその殆どがまだ慶応大学の現役大学生さんたちなのである。
team ripple ( ripple.room123@gmail.com )
代表
古谷 仁
副代表
大貫 永
所属スタッフ
藤井 翔太郎・福岡 美紗・梶尾 瑛奈・岩田 笙
ライタースタッフ
兵庫伸幸・貴布根未帆・武市陽子・齊藤瑠夏
そんな若い仲間たちが、みんな初めての経験として 取り組んでいる『90人のストリートダンサーのLIFE。彼らの表現の源流「生き様」に迫る本を作る』と言うプロジェクトは、本当にそう呼んでいい『大仕事だ』と思うようになってきた。
まず最初の難関『資金』の問題は解決した。75万円と言う目標は既に突破してひょっとしたら100万円の大台に乗るのも夢ではない。本を製作するに必要な資金は既に出来た。如何に内容のある本に完成させるのかが、現時点の課題に変わった。
その本の完成はこの春までには終わるのだと思うが、応援してくれた沢山の仲間『パトロンたち』の期待を裏切らない立派な本になって欲しいと願っている。
★だがしかし、古谷仁は、そこから先『どうしよう』と思っているのだろうか?
いろんなムツカシイ課題が世の中にはあるのだが『出来たと言えるテーマ』は、本当は大したことではなくて、本来の目標『基本コンセプト』を達成することのための手段でしかないのである。
『そのあとどう動く』 これが ripple room の仲間たちに課せられた次のテーマなのである。
湘南の海をすぐ横に見ながら、『ripple=さざ波』を見て育ってきた古谷仁は、どういう想いで、ripple room とネーミングしたのだろうか?
スタッフの一人藤井翔太郎さんが、活動報告の中でこのように言っている。
今回は ripple room という名前の由来について話そうかなとと思います。rippleは英語でさざなみ(漣)という意味なのですが、さざなみと「人の生き様」の描く道のりが似ているということが一つです。
波にアップダウンがあるように、人生も決して平坦な道のりではない。そこをさざなみに例えています。
また、さざなみは普段はなかなか目に付きません。
皆様が海に行った時に真っ先に目に入るのは大きい波(wave)ではないでしょうか。
さざなみのように小さい波は意識しなければ見落としてしまいます。
同様に、人生においても偉業、功績や結果などの目立ったものがよく見えてしまいます。しかし、人生におけるさざなみ(日常や趣味、考え方)にこそその人の魅力が詰まっているのではないか。
意識して着目することで新しく見えてくるものがあるのではないか。と思っているのです。
形も似ていて、自分たちの伝えたいことも表現してくれる。
そこから生まれた名前がripple roomです!
語呂も可愛くて気に入っています!
少しでもripple roomについて詳しくなってもらえたらと思いお話させて頂きました!
お読み下さりありがとうございます!
これからもripple roomをよろしくお願いいたします^^
★そんな ripple room の少なくとも代表を務めている 孫・古谷仁のホントの活動は、この本が出来上がった4月以降の動きに掛かっているのだと思う。
ひょんなことでサッカーからダンスの世界に転じた仁は、『ストリートダンス』に打ち込んで、卒業を1年延ばして世界中のストリートで踊り、それを自らの卒業論文として優秀賞を頂いている。
卒業したら、就職するのかと思っていたら、彼は『ストリートダンスの世界を歩む』と言う不安定だがオモシロそうな新しい道を選択した。今からどんな道を歩むのかは、仁が決めなければ誰も決めてはくれないのである。正直少々、危なかしいなと思っていたのだが、反面結構確りしているなと思いだしたりしているのである。
Googleで『ストリートダンス 古谷仁』と検索すると、私のブログ『古谷仁の大仕事』もずらりと並んだりするのである。
『自分のやりたいことをやる』そしてそれが『出来た人生』はなかなかいい。私自身がそんな道を歩んできた。
孫たち4人、みんな男の子なので『自分がやりたいことができればそれが一番だ』と思っている。具体的な手伝いはなかなかできないのだが、少なくとも『その足を引っ張たりはしない』そんな態度のおじんでありたいと思っているのである。
『どうなるのかな?』と期待を持たしてくれる孫たちは、ある意味『結構なおじん孝行』なのである。
みんな頑張って、背伸びしながら、地に足付けて、生きていって欲しい と思っている。