★突如、プロ野球の選手会がWBC 不参加を表明してビックリした。
その感想など、昨日こんなブログに纏めた。
オリンピックの開幕ももう1週間後に迫った。
昨日NHKの番組で『27億円で金メダル量産?』などという番組をやっていて見ていた。
日本の強化費は27億円で、従来と違うところはJOCを通じて渡していたものを、直接競技団体に予算が配布されるようになったことだという。
その金額についてはいろいろあるのだろうが、国も少しは考えるようになったのだなと思った。
テレビを観終わってから、いろいろ調べてみたら、
『スポーツ立国の実現』と題して、文部科学省からこんなサイトが出ていた。
延々と続く長文のサイトだが、
50年ぶりに昨年超党派の議員で基本法を新しくした法案が可決されたようである。
そこにもいろいろ指摘されているし、NHKの番組でもいろんなことが語られていたが、
オリンピックも、その象徴でもあるメダルについても、すべての問題が
オリンピック憲章に書かれている個人のアスリートというモノから、『国』や『企業』や『金』などいろんな問題が絡んで、
今や、オリンピックにアマチュアなど皆無になってしまっているのである。
★理屈はともかく、現実のいろんな話を興味深く聞いた。
まず『マルチサポートハウス』という国がロンドンに造った選手のためのサポートハウスである。
それを画像検索するといっぱい写真が現れた。
こんな建物を借りて
日本食のメニューの食堂や
こんな酸素過給器や ジャグジー などなどの設備や畳の環境などを選手のために準備したそうである。
ところが、ここを利用できるのは、金メダルなどを期待出来る有望選手だけで、例えば女子サッカーの選手はOKだが、男子サッカー選手はダメなようである。
不公平ではないかという意見もあるのだろうが、ここでも『選択と集中』がきっちりとやられている。
メダル獲得を目指すためには当然なのだろう。
今や企業の存在なしにオリンピックは成立しないのだろうが、
国別のメダルのほかにスポーツ企業は、ナイキ72 アディダス33 アシックス11 ミズノ6 らしい。
国の問題もいろいろあるが、選手の方も中国の卓球など中国にいては出られないのでヨーロッパの国籍を取得した帰化選手がいっぱいいるという。 これは夏の高校野球の地方校に有力選手が流れるのと同じような傾向だろう。
国別とは言うが、監督などは外国人大丈夫なのである。
★日本はようやく25億の予算を27億に増やして対策を始めたが、韓国の500億円に比べたら全然比較にならないのである。
金、銀、銅の選手には報奨金もあたるようだが、世界の傾向は8位〜10位の人たちにもという流れのようだし、年金制度なども全然違うようである。
世界の傾向は、国の権威を発揮する場として積極的に国が捉えているようだが、
国よりは個人という、何かそんな流れが強くなってしまった戦後の日本人の風潮からはどうも馴染まないのかも知れない。
『参加することに意義のある』大会なら、別に造らぬと今のオリンピックは全く別物である。
君が代を聞くことが出来るのは、こんな国際的なスポーチの会場だけになってしまった。
オリンピックを機会に、もう少し『国』という問題を、世界の普通の国のレベルで考えてみるのもいいだろう。
そういう意味では、メダルの可能性のある選手に『選択と集中』がなされるのは当然なのかも知れない。
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