★ このニュースはオモシロいけど、ちょっと「やり過ぎ」かなと思う。
日本の鉄道は時間が正確なことでは知られている。
『時間が正確』であることは確かに『いいこと』ではある。
こんなニュースなのである。
『11月14日に千葉県流山市の南流山駅に着いた電車。首都圏新都市鉄道によると、午前9時44分40秒に発車するはずだったが、9時44分20秒に発車してしまった。
同社は「大変ご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます」と公式サイトで謝罪した。この件で乗客からの苦情はなかったという。車両が発車した後に発車を知らせるメロディが鳴り、「ドアが閉まります」のアナウンスが流れた形になったと報じられている。』
これはどう考えても『やり過ぎ』だと思う。
JRでも私鉄でも、時間は正確だけど、遅れたりすることはそんなに珍しいことではない。
『20秒の誤差』で謝るというが、一体『何秒までは許されるのだろうか?』
流石にこれをニュースにしたのは「海外のメデイア」で、日本のマスコミは海外のニュースの『逆輸入』で報道しているのである。
海外の各紙はこのように伝えているという。
■「ニューヨークの乗客が決して聞くことがないであろう謝罪」と驚愕する新聞も
この一件を、ソラニュース24 https://en.rocketnews24.com/ が報じたことを皮切りとなって、海外メディアでも続々と報じた。地下鉄の遅延が頻発することで知られるアメリカ・ニューヨークの新聞は、以下のような表現を用いた。
「史上でもっとも、過剰に反省された20秒だったのでは……」(ニューヨーク・タイムズ)
「日本の鉄道会社は、ニューヨークの乗客が決して聞くことがないであろう謝罪を出した」(ニューヨーク・ポスト)
また、イギリスの公共放送BBCのオンライン版は、なぜか新幹線の写真とともに報道。このニュースが「ソーシャルメディアのユーザーを驚かせた」として、以下のようなツイートを紹介した。
「20秒早く出発しただけで謝罪する東京の鉄道会社は、日本の最高の美徳だ」(サンフランシスコのスタン・イーさん)
「日本の電車の乗ったことがある人は、この話の意味が分かるだろう。なぜかイギリスではあり得ないけどね」(ロンドンのアンディ・ヘイラーさん)
★ 日本の鉄道は、時間に正確なのは認めるが、『空の便』ではそんなに正確でもない。
『遅延』や逆に『早く到着』することは日常茶飯事である。
これは空港などが、国際線との共同使用だからだろうか?
日本だけだったら、もう少し正確かも知れぬが、それでも「秒単位」ということはない。
日本の乗客も、まさか『秒単位の正確さ』を鉄道に求めているとは思わないが、確かに『世界では、日本らしい』と捉えられているのだろう。
ただ、『公式サイトで謝罪』とあるがこれはどなたの判断なのだろうか?
調べてみたら確かにこのように仰々しく謝罪が掲載されているのである。
http://www.mir.co.jp/company/release/2017/post_109.html
ニュースリリース
平成29年11月14日 首都圏新都市鉄道株式会社
【お詫び】南流山駅における普通列車の早発について
首都圏新都市鉄道株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:柚木 浩一)では、11月14日(火)9時44分頃、南流山駅において普通列車(下り)が定刻より約20秒早発するという事象が発生いたしました。お客様には大変ご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
記
1 発生日時
平成29年11月14日(火) 9時44分頃
2 発生場所
南流山駅(千葉県流山市南流山2-1)1番線
3 概要
平成29年11月14日(火)9時44分頃、第5255列車(秋葉原9時17分発、普通守谷行き)が、南流山駅に定刻9時43分40秒に到着。当該乗務員はドア開操作後、お客様の乗降取り扱いを行いました。その後、定刻9時44分40秒の発車のところ、発車時刻を十分に確認しないまま、ドア閉じ操作を行い、9時44分20秒に発車(出発操作)してしまいました。
これにより、駅時刻表との相違はなかったものの、定刻より約20秒早発するという事象が発生いたしました。なお、この件でお客様からの苦情等はありません。
4 原因
当該乗務員が、発車時刻を十分に確認せず、出発操作を行ってしまった事によるものです。
5 影響
16時00分現在、お客様より当該列車にご乗車出来なかった等の申告はございせん。
6 再発防止策
基本動作を徹底するよう、当該乗務員に対し指導いたしました。
以 上