★ アメリカの娘一家のところに遊びに行って、月半ばに帰国したのに、もう月末近い。
1ヶ月ほどの滞在であったが、それはそれなりに命の洗濯をしたような部分もあってよかったのだが、日本に戻っての独身生活もまたいいものである。
家内はまだアメリカにいて11月の半ばに戻ってくるのだが、それまでの1ヶ月が独りなのである。
私は家内がいる時は、家の中のことは一切しない。『しない』と言うよりはさせて貰えないのである。
炊事でもやれば間違いなく、結構上手くやれるはずだが、家内とは流儀が違うので、炊事など一切手伝ったことも、したこともない。全て家内任せで、毎日着る服も、毎朝家内が揃えてくれたものを着ることにしている。
炊事でも、服装でも、そんなに大したことではなくて、どれでも同じだと思っている。
味覚に関しても、非常に疎くて『旨い』とは思うのだが、『香り』などの繊細な部分は一向に解らないのである。
ただ、好き嫌いなどは一切ないので、家内であろうと、娘だろうと、造ってくれたものは、ちゃんと『美味しい』と言って頂くことは間違いないのである。
★ 食物など、高価なものが旨いなどではなくて、品薄なものが高価なだけである。
安いモノでも旨いものはいっぱいある。
その最たるものが、魚のアラである。
アメリカで肉ばかり食ってきたものだから、その反動で日本の魚を食っているが、このタイの頭、2つで150円である。
上品に言えば『タイの兜煮』だろうが、まあ魚のアラ煮なのである。
昨今はネットを見たら、なんでも作れるようになっていて、その通りにやれば、殆どの料理ができる。
これはその通りに造ったもので、『ぶりのアラ煮』なども何回もやっている。
これもみんな200円以下で結構量もあるし旨いのがいい。
★ そんな家の中の炊事で、一つだけ私が担当しているものが出来た。
アメリカの娘のところでは、パンは毎日、日本のパン焼き器で焼いているのだが、それが結構旨い。毎朝焼きたてのパンを食っている。
我が家も去年だったか、娘が日本に来た時に、小型のパン焼き器を買って、それ以来これだけは私が担当している。
家内は結構運動神経はいいのだが、自転車も、車の免許も、パソコンも、、何となく器械ものは苦手でこんなのは粉など書かれている通りにいれてスイッチを押すだけだが、何故か私がやることになっている。
こんな具合に結構上手く焼けるのである。少なくともスーパーで売ってるパンよりは旨い。
独身生活になっても1週間に一度ぐらい、こんなパンを焼いている。
★これらは『アラ煮』も『パン』も、書かれたとおりにやっているが、私の家事は炊事も洗濯も掃除もその他一切全く私流で、結構スムースにウマくいっているのだが、こんなやり方は決して家内には受け入れられないのである。
この頃は、いろんないいものが出ていて、この二つは大いに役立っている。
昼には冷凍のうどんを使って、このふかひれスープにちょっと『味覇』を入れてあと野菜・ねぎ・卵などと、あらびきの肉などいれると、即旨い肉うどんが出来る。
別に日本のうどんだから、日本流のだしを使わねばならぬことはない。
兎に角、早くて・簡単で・旨かったらいいのである。
『味覇』はなかなか便利で、炒め物などもコレで味付けすれば簡単で且つうまい。
少なくとも、これらは素人ではない会社の専門家が創ったものだから、素人がいろいろやるよりはそのほうが早いのである。
★ 食事のあとの洗い物がなどと言うが、そんなのは至って簡単、すべて分単位で解決である。でも、これも若し家内がいたら、洗い方がどうのこうのとモンクが付くことは間違いない。昨今は、どうも匂いがどうの、菌がどうのと、繊細過ぎるのである。
人間は太古の昔から、川で洗濯したりその水を飲んだりして生きてきてるのに、現代人が神経質すぎると思っている。
栄養素など取らなくても、好きなものを食って好きなように生きてたら、平均年齢までは生きてこれた。
あまり細かいことに拘らずに生きるのが、多分長生きのコツだと思う。ひょっとしたらあと10年は大丈夫かも知れない。
幾つまで生きれるかは、運みたいなものだからあまり気にしないことである。
そんな自由な生活をしているが、家内が戻ってきたら家の中のことは一切任して、何も意見など言わないのが一番である。女性と言う生き物は、若い時は兎も角、歳をとるにつれて男のいうことは聞かなくなってくるように思うので、それに逆らわないほうが、至極円満なのである。
そんな独身生活も、あと半月ぐらいになってきた。
ホントに時の過ぎるのは早いものである。
今日は台風だというので昨日のうちに買い物は全て済ませた。 無事に台風が過ぎることを願っている。