★ 娘婿 門野匡秀くんは アメリカでは Tad Kadono で通っている。
アメリカに来て13年目、最初はノーリツのアメリカ進出の際に一番乗りでやって来て、何年か経って帰国命令が出たのだが、日本には帰らずにそのままアメリカに留まったのである。
3人の孫たちが高校・中学・小学生のころで、日本に帰ると「教育が大変」だというのがそのまま滞在した理由の一つだった。
アメリカの生活にそんなに自信があったわけではないのだろうが、何とかやり切って今がある。
今では孫たちも大学生が二人、末弟も2年後高校卒業だがすでにいくつかの大学から推薦入学の申し入れもあるようで、『こどもの教育』が理由でそのまま滞在したのは結果的には大成功で、多分日本に帰っていたら、孫たちの現在の境遇はなかったのだろう。
長男は日本に戻って慶応に入れたし、次男はサッカーでBerkeley に推薦入学、末弟はまだ決まってはいないがアメリカの一流大学からの推薦があるのは違いないのである。
★そんなアメリカでの生活だが、この辺りには同じような境遇の日本の人たちはいっぱいで、それぞれ親しいお付き合いがあるようなのである。
昨日は、そんなTad Kadono のランニングやゴルフの『仲間のお二人』との会食だった。
3人とも50代だから息子よりちょっと若いかなという感じなのである。
私自身は84歳のおじんだが、若い人たちと『気安く話す』のは得意分野だと言っていい。
そうでないと、なかなか3時間以上話が続くのは、普通では考えられないのである。
左が ASICS にお勤めの坂井さん、お勤めと言っても現地で入社されて、今はNO.2の経営者的な立場におられる実力派。
右の江口さんは 日本の大手銀行を途中退社して、アメリカにやってきて今はご自身で仕事をお持ちのオーナーである。
坂井さんは日本の北陽高校のサッカー部だったし、江口さんもサッカーをやっておられて、孫たちの小学生時代のサッカーのコーチとして繋がってのお付き合いなのだそうである。
ネット社会は、なかなか面白くてお二人も、なんとなくネットの中で『私のこと』もご存じで、一度ゆっくりお話をということで、昨夜の会合になったのである。
まさに、話はいろいろと弾んで、7時から10時半まで3時間半の熱っぽいトークが続いたのである。
私自身は、サラリーマンをやったのだが、大会社のサラリーマン優等生のような会社生活ではなかったので、現役生活も結構面白かったのである。
特に国内市場は、弱小自転車屋さんの販売網から、「二輪専門店」として独立開業したメンバーとのお付き合いが続いたので、今でもお付き合いが続いている方は殆どが『オーナー』の方ばかりなのである。
世間一般のサラリーマンの人達と比べると、『ちょっとユニーク』で『ちょっと変わっている』人たちばかりなのだが、不思議に気があうのである。
娘婿のTad Kadono自体が、技術屋さんのくせにノーリツでは若くして、労組の委員長をしたり、アメリカに来ても創成期の時代を経験し、日本に帰国せずにアメリカに留まって小さな事業を始めるなど、普通ではないところが、逆に私は気に入っているのだが、類は類を呼ぶのか、異国の地で何か自分でやろうという人は、ちょっと変わってはいるが、なかなか面白いのである。
★ 坂井さんとも、江口さんとも昨夜の3時間半はお互いに『グッド・タイム』であったことは間違いないのだが、果たして今後どんな展開になるのか? 何かのプラスにでもなれば、よかったなと思っている。
メキシカン料理店の野外のこんな薄暗い場所で、周りに誰もいなくなるまで、楽しい会話は続いたのである。
顔もはっきり見えないが、日本人と違って、アメリカの人たちは、そんなに明るいところは好まないらしい。
そんな滅多にできない体験をお蔭様で体験した、いい食事会だったのである。
江口さん、ツイッターに興味を持たれたようだが、果たしてツイッターで繋がることになるのだろうか?