★タレントの壇蜜さんが出演する宮城県の観光PR動画 が話題で、波紋を呼んでいるようだ。
涼・宮城の夏 を 『りょうぐうじょう』と読んで『竜宮城』とかけているので亀も登場する、宮城観光のPR動画である。
このPR動画が話題で、それも賛否両論で話題なのである。
村井嘉浩知事は「非常に面白くていいのでは」と評価する一方、市民らから「性的な表現が含まれており不快」と批判の声が上がっている。
村井知事は10日の定例記者会見で、「賛否両論あったことは逆に成功につながっているんじゃないか」と強調。一方、奥山市長は18日の定例記者会見で、「配慮に欠ける部分があった。動画の作制を県に任せすぎたという反省はある」と述べた。県議会の全女性県議7人は21日、「女性が殿に仕える設定で、固定的な性別役割分担を反映している」などとして、村井知事に配信中止を求める申し入れを行った。
こんな反対意見があったので、結果的に話題になりニュースになった。
宮城県知事の村井喜浩さんは、こんな姿で動画にも登場している。
私もそんなニュースにつられて、動画を見てみた。
すでに200万回を超えて 見られているから相当なもので、その評価は『4562:2742』と2分されている。
こんな2分ちょっとの動画である。
https://www.youtube.com/watch?v=X9Gkus1V6wA
★ 私は若い頃、宮城県仙台に東北6県の担当として4年間住んだことがあるので、東北にも、宮城県にも、仙台にも関心がある。
一般に東北は地味であまり注目されていなかったのに、あの東日本大震災で全国の注目を浴びている。
そんな東北6県の中でも宮城県は、観光という意味では確かに松島や七夕などもあるのだが、他県に比べて一歩遅れてる感じもあって、それでこの動画も創られたに違いない。
少々下品なところもあるが、動画を創ってみても『見られない』ではその機能を果たさないし、注目されても宮城のイメージを下げるようでは逆効果だというのも確かである。
反対の意見は、『少々色っぽ過ぎる』というのがその理由だろうが、確かにそんな感じもある。
動画の中には、壇蜜さんの唇のアップとともに「宮城、行っちゃう」「肉汁トロットロ、牛のし・た」「え、おかわり? もう、欲しがりなんですから」などのせりふが使われている。また、亀のアニメーションの頭をなでて「上乗ってもいいですか」のせりふの後に亀が大きくなるといったような描写もある。最後は壇蜜さんの唇のアップと「あっという間にイケちゃう…」という言葉で締めくくられている。
それは、『意識して』創られていることは間違いないのだが・・・
こんな論争があったから、200万人の人が見て、私が『ブログにアップ』したりしているのである。
知事は、こんな論争をむしろ歓迎しているようにも思うのである。
★宮城県、一般にどんなイメージなをお持ちなのだろうか?
観光としてはまずは松島。
温泉としては鳴子・作並・秋保・青根・遠刈田。 七夕まつりも有名で塩釜など海の特産物は牡蠣・ほやなど。
『牛タン』が有名で、その由来はいろいろと言われているが、私が仙台に住んだ1970年ごろは肉屋に『牛肉』は通常は売られてなくて、すき焼きも豚だったそんな時代で『牛タンの味』は4年間知らずに過ごした。
当時はまだ、伊達だとか南部だとか津軽など、県とは別に昔の藩の名前で呼ばれることも多くて、青森県は津軽と南部に分かれていたし、岩手県の北部盛岡は南部、県の南部は伊達と言われていて、そこに住む人たちは『伊達は伊達商人』と独特の商売上手と言われていた。
今回の、この動画も、そういう意味では『伊達商人の面目躍如』たるところがあって、東北の『純朴さ』というイメージとは一味違っているのである。
伊達家の末裔 壇蜜、取り上げられているのも伊達家、なかなか伊達商人らしい仙台・宮城県だなと思っている。