★ Kawasaki 独特の『カワサキワールド』の世界を50年もかけて創り上げてきたのだが・・・
FacebooK にカワサキのOBで今は二輪業界の販売店を引っ張っている吉田純一さんが、今カワサキが展開しようとしている『新しいカワサキの販売網政策』について、こんな感想をアップされている。
http://carview.yahoo.co.jp/news/market/20161103-10254560-carview/
元々は、それこそ神戸の今回新装なった『カワサキワールド』の担当者の吉田高広さんがアップしたもので、今回のレセプションを見て「一夜限りか。」という単なる感想を述べているのだが、
吉田純一さんは、『ユーザーを無視した政策は間違いだ・・・・』と厳しく指摘しているのである。
私自身は、『カワサキの販売網』については 1973年の『特約店制度』発足の時点から直接関与しているので、それなりの関心を持ってみているのだが、今回の『新政策』には、『ユーザーへの視点』が全く抜け落ちてしまっているのが問題だと思っている。
『二輪のユーザー』やその周りにいる人たちが解っていないのでは?
これにコメントを寄せておられる方は、私も面識のある方たちが多いのだが、『カワサキ親派』の方ばかりなのである。
私も今でもカワサキの関係者とはいろいろと繋がっているので、末端のカワサキファンの方や販売店、さらにはカワサキモータースジャパンの人たちの本件に関するご意見も結構入ってくるのだが、『それらはみんな厳しい』ということを推進をされている方は解っておられるのであろうか?
ひょっとしたら『推進をされている中枢の方』も明確なご自身の意見を言えないような状況にあるのではないだろうか?
かってのカワサキの良さは、反対意見でもなんでも『思うことが自由に言えた』そんな雰囲気が『カワサキ独特のイメージ』に繋がったのだと思うが、何か今は違っているような気がしてならないのである。
★現在の消費者の消費行動が昔の店舗中心から全く変わってしまっている現在で、全国100店の店舗にわざわざ行かなければ「ものが買えない」そんな不便さを果たしてユーザーは喜ぶのだろうか?
オートバイ屋に限らず綺麗な店舗など、珍しくもない当たり前の現在、『綺麗な店で買ったから』ユーザーは喜ぶのだろうか?
私の周りにいるカワサキの大型のバイクのユーザーたちは、今の販売店に殆ど関心を示さないのを見てそれはなぜか?
それは『販売店から得られるものがない』と仰るのである。
この辺りはすべての販売店が一度よく『考えてみなくてはいけない』と思うのである。
1995年ごろ、もう20年も前の話だが、私がカワサキの国内販売網の再構築を目指してやりかけたのは『機能別ARK』という構想であった。 販売・部品・修理・レース・遊びその他いろいろ販売店に求められる機能はいろいろある。
その機能ごとに販売店はすべからくプロ=専門家であるべきだと思ったし、すべての機能は持っているがそのすべての機能でアマチュアのような販売店では、二輪のユーザーからは魅力がないのだと思う。
現在の二輪関係の色々なお店や、グループなどいろんな形があるのだが、プロとユーザーが認めるところは例え店舗などそんなに立派でなくてもどんどんユーザーは集まっているのである。
これだけネットの世界が発展して、ちょっとしたニュースが翌日にはこんな展開になるのである。
二輪の販売も『ネット販売』は十分考えられるし、『卸禁止=対面販売のみ』などという時代に即さない販売方法は、単なる販売元の上から目線の『自己満足』ではなかろうか?
今後、どのように進められるのかよく解らないが、
カワサキOBで、現在全国の販売店と関係のある吉田純一さんなどとは、ざっくばらんなご相談をされながら、進められることを切に願うものである。
カワサキのことをカワサキが好きな人たちから、このように云われているのを黙って見ているわけにもいかないのである。