★ 昨日は、『関西国大学経営学科長の松本茂樹先生の三木金物の伝統産業の維持発展』を
どのような 新しい発想・新しい展開 でなすべきか?
地元の三木金物の維持発展にもつながる講演があるというので聞きに行った。
松本先生とはいろんなところで既に接点があり、地域活性化のプロジェクト燦々SunSun では世話人代表をお願いしているし、今年からはNPO The Good Times の理事にもなって頂いたりしている。
さらに今年度4月からの大学の新学期に合わせて、三木緑が丘の地域活性化プロジェクトを燦々SunSun メンバーと関西国際大学の学生さんとのコラボで、大学の授業の一環としてやろうということになっているのである。
そういう意味も含めて、先生の発想や考え方はよく承知している積りだが、『三木金物の維持・発展』に対してどのように語られるのかを是非聞いておきたかったのである。
先生の自己紹介の中には『燦々SunSun 世話人代表』もちゃんと入れて頂いていて、大いに気を良くしたのである。
ベンチャービジネスでは、断然世界のトップを走っているシリコンバレー見学を昨年は神戸市が実施したのだが、日本の大学グループの団長も務められたり、世話人代表の神戸ベンチャー研究会は今年で15周年を迎えるなど幅広い活動をされているのである。
こんな雰囲気の講演会であったが、1時間半を約8分に纏めた動画である。
https://www.youtube.com/watch?v=7aqZh9cvDjQ
講演の骨子は、動画をご覧になれば、ほぼお分かりいただけるように編集はした積りだが以下要約してみる。
● 先生は50歳までは銀行にお勤めで、今年還暦をお迎えのようだから、ちょうど10年目で、そんな経験からか大学の先生然としたところはない。
活動的だし私は6年前からのお付き合いだが、最近はFacebook では毎日お会いしている。
https://www.facebook.com/shigeki.m.matsumoto?fref=ts
● まずシリコンバレーの紹介からスタートした。
銀行員の頃、サンフランシスコに駐在された経験もあり、シリコンバレーも単なる見学ではなく、シリコンバレーの方たちへ学生さんは英語でプレゼンテーションなどをし、実際に現地で採用された人もいた。
シリコンバレーについては非常に高く詳しい見識をお持ちである。
人口300万という兵庫県よりも小さいレベルで100兆円以上の時価総額を誇る企業がいっぱいでGoogle や Yohoo 、Facebook などお馴染みの企業を訪問されている。
そこに展開されている産学協同の体制や、常に社会を見つめる目、Better World , Better Future など未来を創りだす新しい仕組みの上に、シリコンバレーは展開しているのである。
● 具体的に『三木はどのように動くべきか?』
文章で書くとこんなことになるのだろうが、
『鯖江眼鏡』で福井県で唯一人口増加した町、鯖江のことや
『トヨオカ・カバン・アルチザン・アベニュー』の林さんのこと
『堺市の包丁』の魅力を広める外国人ビヨン・ハイバークさん などなどの実際の例を挙げての解説だった。
要は自分一人でやるのではなく、既にある仕組みや他人、外国人までも上手に利用しようという柔軟な発想なのである。
特にこのような伝統技術などノウハウの伝承については、アメリカの高齢者コミユニテイの構想、
CCRC は 技術の伝承と高齢者の生きがい作りを両立できる
と言われていて、確かに自分自身の立場を振り返ってみても『私の生き甲斐』はいまそんな形になっていると思ったりした。
★ 沢山の方が熱心に聞かれていたが、
具体的に『三木金物の伝統技術の維持・発展』に繋がるかどうかは、なかなか難しいのかな?
と思ったりもした。
これらの発想のベースは、IT やネットワークのヨコ展開が基本なのだが、
今の日本のタテ型社会のタテ型発想とも云うべき、『個別最適値』を求める発想の方たちでは無理で、例に挙げられた事例も、大企業などではなくて『やる気のある個人』のベンチャーなのである。
終了後、三井住友銀行の方とも立ち話をしたが、『理解した』『解った』ということと『それが出来る』ということとは別物なのである。
個人ベースではいろんな人たちが先生が話されたように各地に立ち上がりつつあるのだが大企業や行政の中にはなかなかこのようには行かないのが現在の日本の実情なのかなと思う。
松本先生の発想は、NPO The Good Times や燦々SunSun の基本コンセプトそのままなのである。
そういう意味では、私自身が仲間と一緒に今年も頑張ってみたいと思っている。
★毎日発行される NPO The Good Times 新聞です。