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日本の人口問題 雑感

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 ★少子高齢化の問題点が言われている。 

日本の人口減少は避けられないというが、それは本当に問題なのだろうか?

私が子供の頃、父が教えてくれた歌にこんなのがあった。子どものころのことはよく覚えているものである。

『日出ずる国と昔より 世に名も高き我が国は 四面を海に囲まれて 人口僅か5千万』

父は明治32年の生まれなのだが、父の子供の頃の歌だというから西暦で言えば1900年ごろ、いまから100年ほど前の話である。歌詞も確り覚えているし今でもちゃんと歌える。

 

時間があったので、いろいろ調べてみた。

まず、日本の人口推移である。

 

  

 

このグラフで見ても、江戸時代から3000万人で明治維新を迎え、確かに1900年(明治30年代)に5000万人になっている。私の子供の頃は、日本の人口は7000万人だったのである。

戦後、日本の人口は急激に伸びて1億2000万人になったのである。確かに中国やインドなどの人口大国に比べると1億人は大したことはないが、先進国と言われるヨーロッパのイギリス、ドイツ、フランスなどはみんな1億人には達していない。

 

大体、戦後の日本の発展が全てが急激で、こんなトレンドが続くこと自体が『異常』だと思うほうが普通だろう。

そんなに『騒ぐこと』でもなくて、人間はどんな事態になってもそれに対応できる『知恵』を持っているはずだと、勝手にそう思っているのである。

そんなこともあっていろいろ調べていたら、こんな論文に出会ったのである。

    

日本の人口減少が問題視されているのはなぜ?  

  http://manabow.com/qa/20140604.html

 

  

   

 第1章から第5章まで、詳しく述べられているが、最終章の第5章には大要このような記述があり、納得できることも多かったのである。

 

 

 

「人口減少への視点」シリーズの最終回として、「戦後の成長志向からの脱却」「新しい価値観の構築」について書く。過去4回の連載で、「人口の減少」という今の日本が直面している状況が、日本の歴史から見ても類似例がないわけではないこと、むしろその時期にこそ今後の日本に通じる商売の形=「売る方が歩く」が出来上がり、日本各地で名産品が作り出されたこと、人口減に対応したビジネスの形の変化や社会制度の改革が世界の先例になることを見てきた。しかし、我々が戦後の考え方や制度を変えなくてよいというわけではない。

所与の設計

戦争が終わった1945年の日本の人口は約7300万人だった。そこからピーク時の2008年の1億2808万4000人まで、最初は急速に、そしてその後はペースを徐々に落としながら増え続けた。・・・・・重要なのは、日本のほとんどの戦後システムが、この人口の増加期、特に急増期に「人口増加を所与の事」として設計されたことだ。・・・・・そして社会の全ての制度やシステムが、「人口は今のように増え続ける」という前提で出来上がってしまったのだ。・・

システム変更の促進

現状はどうか。2012年は、前の年に比べて日本の人口は過去最大の21万2000人の減少になった。・・・・・日本の人口が1億人の大台を割るのは2048年で、2050年には9700万人、2060年には8700万人になる。それでもまだ1945年の人口(7300万人)を上回っているし、・・・・出産・育児をサポートする各種の制度も整備されるとすれば、人口減少ペースが鈍化し、場合によっては増加する可能性もある。

しかし、一つ明らかなことがある。・・・・人口が増加する時代に考えられた“時代遅れのシステム”は完全に変える必要があるということだ。すでに社会保障システムの変更などには政治が着手している。民間でも旧来の退職金、年金システムの更改が進む。民間が商売の仕方を変えるのも、大きな意味で人口動態に合わせてのシステム変更である。

統計のポイント変更を

地球の人口が爆発的に増えたのは産業革命が始まって以降だといわれる。18世紀以降、生産力が劇的に増え、養える人口が増えたからだ。しかし「今のまま地球の人口が増え続けてよい」という議論をする人は少ない。だとしたら、日本の人口の減少は他国に先立つ大きなトレンドの兆しかもしれない。経済というものを「国家力の観点のみで考える」 ことが正しいのかどうか。それよりも筆者は「一人一人にとっての価値」という観点が必要であり、そのためには「経済統計」の組成に対するポイントの置き方を変えることが一つだと思う。

 

 

★ここで言われていることは、正論だと思う。

戦後の急激な成長の中で考えられた『システム、仕組み』を変えて対応すること、いま考えられている発想を根本から考え直せばいいだけの話だと思う。

今からの世代も、そんなに心配することはない。

『世の中にそんなに大変なことなどない』のである。

1945年、終戦というあの突如起こった大変化にも対応して今がある。

少子高齢化も、その傾向も予測できる変化なのだから、それにきっちりと『その時代に合う仕組みの創造』で対応すればいいだけの話だと思う。

政治も、経済も、人の生き方も、戦後続いた価値観の改革が出来る政治のリーダーが出現すればそれは出来るのではなかろうか?

ある意味、橋下徹さんや、トランプさんなど、

従来の社会の構造体質を否定する政治家のほうが期待できるのだと思っている。

 

 


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