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北条鉄道 と 佐伯武彦くん

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 ★ 北条鉄道の業績がV字回復したらしい。

巷でもいろんなところで話題になっている。

 

       

 

 昨日だったか、ABC テレビで特集を組んでいた。

三洋電機が加西から撤退したころがどん底で、赤字続きであったのにここ数年で、いろんな施策を打ったりして、昨今はご覧の通りの回復ぶりで最盛期と肩を並べているのである。

北条鉄道は、神戸電鉄の粟生線とも接続していて、私自身も『粟生線の未来を考える市民の会』には当初から関係していることもあって、いろんな情報はそれなりに持っているのである。

そんなこともあって、昨日のABCテレビの特集もそれなりの興味を持って見させてもらったし、こんな動画に纏めてみたりもしたのである。

 

 

 

★ABCテレビの特集には、具体的な事例などを並べていて、確かにそれらはそれなりに機能しているのだろうが、どうしてそんなにドラスチックに経営改善できたのか? という本質には踏み込んでいないと思ったので、敢えて私なりに、その感想を述べてみたい。

 

 

誤解を恐れずに本音で言うと

 北条鉄道の経営再建は、カワサキの二輪事業のノウハウ』というか『二輪事業経験者の厳しい対応』でこんな結果が出た。

もっと端的に云えば、カワサキで幾つもの経営再建を経験し実現してきた『佐伯武彦くん』が副社長として旗を振った結果だと言い切っていいと思う。

『佐伯武彦くん』と気安く呼んでいるが、元川崎重工業の副社長である。
私より4期下の後輩で、カワサキの二輪が苦しい時代に、イランでのCKDや、アメリカのリンカーン工場経営再建を一緒にやった仲間で『佐伯さん』とはちょっと言いにくいのである。

事業再建などにかけては、類を見ないほど厳しいし、北条鉄道の人たちも大変だったと思うのだが、経営そのものを立て直すには、彼のようにドライで厳しく一徹でないと無理かなと思うのである。

幾つもの対策を休む暇なくやり続けた結果だろうし、今後もやり続けるはずである。

 

彼が北条鉄道の経営を手伝いだしたころ、実は私は彼を訪ねて意見交換した。彼らしく頑張ると言っていた。まだトイレ対策ぐらいしかなかった頃である。今年の初めにも、彼が粟生線関係のシンポジュームのパネラーになったあと、彼独特の意見を長い手紙で頂いたりした。

そこには小野市や三木市、神戸電鉄としての対応の方向や、上下分離方式に対する考えや『分社方式』に対する考えが述べられていて、全般に『厳しさがない』という指摘であった。

 

★いまなぜ、こんなブログを書いているのかというと、たまたまだが市議の板東聖悟さんがご自身のブログで、草間議員の質問と市長の答弁などを書かれていてそれを読んだからである。

http://blog.goo.ne.jp/bunnyboy_ban10/e/4f22b52b32dd2436b92b3d978dd79f9e

 詳細はリンクをクリックされると全文が読めるが、それは、こんな風に書かれている。

 

神戸電鉄活性化協議会の進捗及び今後の推進計画について

 乗客数の減少に伴い、沿線の神戸市、三木市、小野市に加え兵庫県、国土交通省及び神戸電鉄で構成される活性化協議会も21年に結成され6年が経過しました。しかし、決定的な抜本策も見出せず、年々乗客数が伸び悩んでいるのが現状です。今年度になり、会長職を4年続けて来られた、北井副市長が辞任され薮本市長がその任に当たられれています。

それ以降の活動を確認すべく、HPを確認したところ、H27年3月30日開催の第23回議事録しか掲載されていませんでした。早速神戸電鉄の担当者に問いただすと、事務局は三木市の担当者であり神戸電鉄はHPの掲載の実務を担当しているとの素っ気無い返事でした。そこで、事務局担当の当局のまちづくり部に問い合わせると、協議会は本年7月に開催しているとの返事。HPが更新されていないのを問うと神戸電鉄が怠っているという責任の擦り付け合い。その二日後あわててHPが更新されたありさま。このようなことで、本気で神戸電鉄粟生線の維持存続に取り組んでいるのか疑問を抱かざるを得ません。

 

兎に角、本気でやっているかどうか解らない状況のようである。

草間議員の『小手先のイベント云々では集客は見込めないし、神鉄経営実態も改善しない中で、上下分離方式とか分社化とか考えていただきたいと思うが、市長の見解を求める。』という質問に対し

薮本市長は、次のように答えたという。

・・・沿線市に呼びかけていく中で上下分離方式とか分社化の2点についても検討を加えていく一つだと考えている。・・・・個人的な意見を言うと、上下分離方式とか分社化をやって本当の意味で神戸電鉄が残るのかどうか、については懐疑的に思っている。抜本的な問題が解決しない中で大なたを振るっても結局三木鉄道の二の舞になる。・・・例えば分社化した会社が倒産した場合民事再生法の適応を受けたりしないのかなど色々な懸念がある。

などと、お茶を濁したような答弁で、これではとても『北条鉄道のようにはいかない』端的に云うと、『自分のこととしてやる気がない』のである。

 

★粟生線の問題は、少子高齢化、過疎化という構造問題である。上下分離方式とか、分社方式という構造対策で臨まない限り、解決はしない。

そして、一番の問題は旗を振る人である。北条鉄道は佐伯副社長になってからV字回復だし、粟生線はこの間何の進展もないのである。

例えば『三木から粟生までを上下分離にして、さらにそれを分社化して、佐伯武彦くんにやらしたら、それは成功するかも知れない』などと夢みたいなことを思っている。

 

調べていたら、こんな記事に出会った。

『加西市の西村和平市長は3日、空席の副市長に北条鉄道副社長の佐伯武彦氏(77)を起用する人事案を発表した。定例議会で同意が得られれば、17日に就任する予定』

 佐伯くん、確かに加西市に住んでいるのだが、いつの間にか副市長になっているとは知らなかった。

 


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