★昨日、ニュースを見ていると、こんなのに出くわした。
トヨタ自動車も社長のボーナスが3億円を越えたというのでびっくりしていたら、オリックスの宮内さんへ払われる功労金が55億円だというのである。
★日本の社会もだんだんとアメリカ的になってきた。
確かに、経営の規模が大きくなるとそこから得られる利益は、加速度的に大きくなることはよく理解できる。
然し、日本のサラリーマンの給与体系というか、報酬はその経営に貢献したかどうかではなく、勤続年数や大学卒、高校卒などの資格で規定され、現場の作業員も部課長も、そんなに大きな差のない年功序列型が長く続いているし、今でもほとんどそんな体系が主流になっているのではなかろうか?
そんな、給与体系が徐々にではあるが、経営に如何に貢献したかの評価が、特に企業トップに近いところで変わってきているのかも知れない。
どちらの方式が正しいのか?
そんなことよく解らないが、年収が200万円~500万円ぐらいが一般的な世の中で、1億円というのはどんな金額なのだろうか?
大きな単位の経営利益額では、10億円は誤差の範囲だし100億円の単位で経営の結果が変わるのはよく理解できるし、私などが歩いたレベルでも、そんな単位の経営改善は、経験値として実感できるのである。
トヨタに至っては、利益額が兆の単位なのである。その時の3億円など確かに大した額ではない。
それを貢献のあった人に配分すると云うルールなどはなかったのだが、だんだんと世の中は変わっているらしい。
ソフトバンクの孫さんや、オリックスの宮内さんは、経営者というより事業のオーナーだからなんとなくわかるのだが、日産自動車のゴーンさんや、トヨタの豊田さんなどの報酬については、近年報酬の考え方がだんだんと変わってきているのだと思う。
★こんな発想はアメリカ的というか、少なくとも日本の発想ではなかったのだが、こんな金額については慣れてしまうと5億も10億も同じように思ってしまうものである。
これがいい悪いという論議をするつもりはない。
然し、この金額は個人に支払われるものである。
受け取った人は、それを『どのように処理されるのであろうか?』
仮に1億円が今、手元にあったらどんなことをするのだろうか?
歳をとったから、そうなのかも知れぬが1億円あったとしても多分困ってしまうだろう。使い道がにわかには思い当たらないのである。
ましてやゴーンさんや豊田さんはもともとお金などに困ってないだろうし、そこにどんどんお金が積まれたら、実際どのようにされているのだろうか?
余計なお世話であることは間違いないのだが、このニュースを見て率直に思ったのはこんなことである。
★お金があったらいいことばかりではない。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20150625-00000045-jnn-soci#contents-body
ランボルギーニ で暴走したというお金持ちの馬鹿どものニュースが並んで載っていた。
お金があるからこんなバカな行動に走ってしまう。
一生懸命働いて生きている人のほうが、ホントは幸せなのかもしれない。
1億円は要らないが、お金がないと、これは困ってしまうのである。
今日は自分でも何を言いたいのか解らなくなってしまったが、こんなニュースが昨日流れたことだけは、間違いない事実なのである。
★毎日発行される NPO The Good Times 新聞です。