★プロ野球は、セパ両リーグ一斉に開幕した。
今シーズンから両リーグとも先発投手は公表で、ダルビッシュが抜けた日ハムの開幕投手は斎藤祐樹であることは既に発表されていた。
全国高校野球でも、早稲田に進学してからのリーグ戦でも、大学選手権でも、
大事な試合に登板して、それぞれ優勝を果たすなど、『何かを持っている』斎藤祐樹ではあるのだが、
昨季6勝6敗で、プロの世界ではもう一つ目立つ活躍のなかった斎藤祐樹が開幕投手だとは殆どの人の想定外の出来事であったことは間違いない。
一昨日のテレビのスポーツ番組でも、解説者になった工藤が、
日ハムの栗山監督に『なぜ開幕投手が斎藤祐樹なのか?』と、疑問の表情で質問していたのである。
栗山監督の答えは、腹をくくっているところがはっきり見えて、
『ひょっとしたら今期1勝も出来ないかも知れないが・・・』と斎藤に開幕投手を言い渡したようである。
プロの場合ローテーションがきっちりしていて、開幕投手とはその後もずっとぶつかるのである。
そんな各チーム一番のピッチャーとの対戦が続くのだから、『1勝も出来ない』というのもあながち大げさな表現でもないのである。
そんな難しい条件を乗り越えて来いという監督の『想い』みたいなものが見えたのである。
栗山監督の態度は、迷いもなく非常にすっきりしていたのが印象的であった。
★阪神―De戦を見ていたが、日ハム―西武戦も気になっていた。
速報で1回に日ハムが1点を先行したというニュースが入ってきて、やはりツイテルなとは思っていた。
朝、9回完投で勝利投手というニュースを見て、ビックリした。
なぜこんな巡り合わせになるのだろう。
長嶋茂雄もそうだったが、『何かを持っている』のは、長嶋以来かも知れない。
「日本ハム9-1西武」
やっぱり持ってる。どこまでも無尽蔵に、何かを持っている。
日本ハム・斎藤佑樹投手(23)が初の開幕投手という大役起用に応えた。4安打1失点でプロ初完投勝利をマーク。
これは同時に、2012年プロ野球の完投一番乗りとなった。直球は最速145キロで切れもあり、随所に2年目の成長の跡をのぞかせた。・・・・・
プロ初の完投勝利。最後の打者を打ち取ると右手で力強くガッツポーズをつくった。開幕戦勝利投手は大先輩のダルビッシュもできなかった。・・・・・
ヒーローインタビューでは「頭が真っ白というか、興奮しています」。いつも冷静な男には珍しく、言葉がなかなか出てこなかった。それだけ喜びでテンションが高まっていた。
「持ってますね?」の問いには「持っているのではなく(次代のエース候補としての責任を)背負ってます」と話した。
開幕投手のプレッシャーはかなりのものがあった。登板まで1週間を切った遠征先。胸中をそっと明かした。「緊張は基本的にするものだと思いますが、ちょっとやそっとじゃない。今まで感じたことがない。マックスです」と心境を吐露。・・・・・・・
昨年までエースを務めたダルビッシュが大リーグに移籍。その分、斎藤佑には2年目の飛躍が期待される。・・・・
開幕投手に指名した栗山監督も思わずほおを緩めた。
「きょうだけは、褒めてあげたい。あのプレッシャーの中でよく投げた」と話し、手渡されたウイニングボールを大切に握りしめた。
こんな風に、記事でも書かれている。
★スポーツに限らず、人間、実力だけではなく『運やツキ』が大きいと思っている。
こんな舞台で、こんなことが出来る人が『スター』なのである。
長嶋茂雄でも、4割を打った訳でもないし、ホームラン王をずっと取ったわけでもないが、天覧試合のホームランなど、ホントに不思議なのである。
先日のイチローの開幕試合の4安打もそうなのだろうが、翌日はノ―ヒットだった。アレが逆だったら普通の人なのかも知れない。
斎藤祐樹も何となくそんな運を背負っている。
ダルビッシュも田中投手も、実力では斎藤祐樹よりずっと上だとは思うが、開幕勝利投手には成れていないいないようである。
私個人のことを言うなら、
そんなに実力などはないのだが、
兎に角『幸運』には恵まれていると思っている。
長い人生を歩いてきたが、
子どものころも、学生時代も、
会社に入ってからも、
そして現在も、
これ以上の『幸運はナイ』ような巡り合わせの中で、『生きている』
大体、定年後10年にもなって、どんどん若い新しい『トモダチ』が増えるなど、普通ではあり得ないと思う。
そして、その人たちと一緒に『何かが出来る』など、それも今までなかったようなスタイルで、世の中で初めてのようなことが出来るのは、
どう考えても、『運の良さ、巡り合わせのよさ』である。
そんな『幸運を背負って生きている』ことに感謝したいと思っている。
斎藤祐樹の完投勝利投手を見て、そんなことを思っている。
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