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通用する発想とは

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★ 先日、神戸ベンチャー研究会で 講演をさせて頂く機会があった。

その時の感想を翌日のブログ(小西一彦先生と服部吉伸先生)に纏めて、Facebook にもアップしたのだが、   そのご当人の小西一彦先生からこんなコメントを頂いた。  

    

 

★大学の名誉教授の先生から、こんなお言葉を頂けるのは、私にとっては身に余る光栄なのである。

私自身は、何事も自分の思い通りの独学で、勝手にいろんな新しい仕組みの構築を続けて50年、私の人生は『仕組みの構築』と言っても過言ではないと思っている。

然し、世の中に存在しない新しい仕組みはなかなかすぐには採り入れては貰えないし、それ以前になかなか理解して貰えナイのが普通なのである。

40年も前に大阪や京都でスタートした『カワサキの特約店制』 も すぐあとに続いた『第1線の部品在庫をゼロにして宅急便で運ぶ制度』も、ずっと後の『買い取り制度も』いずれもホンダさんなどよりは、何年も早く先行実施に踏み切ったのだが、なかなか理解して貰えずに困った経験がある。

1990年代に、『遊びのソフト会社、ケイ・スポーツ・システム』など立ち上げて、いまも続いているユーザークラブKAZEなど末端のユーザーや社会とダイレクトに結ぶシステムなども、その本質は結局理解されずに終わったのかな?と思ったりしている。

当時のカワサキの仕組みは、むしろホンダさんに評価されて、それで業界の中でホンダさんと一緒に立ちあげたのがNMCAだったのである。

 

いま手がけている NPO The Good Times のシステムは、末端のユーザー55000人を集めて展開した当時のKAZEの仕組みの問題点を修正して、

当時はまだなかったネットのシステムと結合して展開している、まさに『ソフト法人』なのである。

KAZE の問題点でもあった55000人以上は増えない欠点を修正し、可能性としては幾らでも大きく展開出来る『最高の仕組み』に仕上がっている。

然し、世界で初めての仕組みへの理解は、そんなに簡単ではないのである。

5年経って、ようやく本体のシステムは100%に近いレベルで完成したこの時期に大学名誉教授の先生からこのような評価を頂いたのは、私にとって本当に嬉しいのである。

 

★この講演で引用した『仕組み』とともに、当時の服部吉伸さんの『これからの流通業』には数多くの示唆に富む言葉が書かれているのだが、

その一つに こんな言葉もある。

 

  通用する発想とは正しく現状を捉え説得力があり、やがて多くの人の賛同を得られる考え方を指している。

  ここでやがてという言葉を使っているのは、正しい考え方が最初から多数派である筈がないからである。

 

私が実際に手がけてきた幾つもの『仕組み』は、文字通り『やがて』認められて、いま日本の二輪の流通体系は、かってカワサキが歩んだ流れの上にに構築されていると言っていい。

そう言う意味で、NPO The Good Times の展開するいろんなプロジェクトが、『やがて』大きく羽ばたく日が来ることを夢見ている。

こんな仕組みが軌道に乗るきっかけみたいなものは、いろんな要素もあるのだろうが、一般の方に説得力があるのは、実例なのである。

 

そう言う意味では、大学の先生方や先進的な企業やグループが集まっておられる『神戸ベンチャ―研究会』などで、取り上げて頂けることは、

その量と言うよりも、その質の上で非常に大きな説得力を持つことになるのだと思っている。

早い時期に小西一彦先生からお声が掛ることを心待ちすることにしたい。

  

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