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カワサキ85J1が富士山に登った

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★ ホントに久しぶりに『カワサキ単車の昔話』のカテゴリーである。

NPO The Good Times の特別プロジェクトの中に、松島裕さんが『30年掛って仕上げる』と宣言して取り組んでいる、

『二輪文化を伝える会』と言うのがあるのだが、そのFacebook ページにこんな記事が載ったのである。

 

 

 ★昭和40年8月、もう今から50年も前のことなのだが、 

この話が出たのは昨年の7月7日、KAWASAKI Z1 FAN CLUB のイベントに福田泰秀くん、福ちゃんがやってきて、『85J1で富士山に登ったと』という話を披露したのである。

これは『福ちゃんに頼まれて』私が勝手に判断して仕組んだオモシロい話なのである。

今の川崎重工業の二輪事業部ではちょっとやれない、昔のカワサキの『いい時代の話』なのでる。

 

こんな話、正確に語れるのは、間違いなく私しかいないので、少し詳しくその経緯を話しておきたいと思う。

福ちゃんと親しく呼んでいるが、私と福ちゃんはホントに親しいのである。

未だカワサキの単車事業がスタートしたころ、単車の営業や管理部門やサービスが10人もいなかった昭和36年時代に、福田泰秀くんは3人いたサービスの一人で、私たちの仲間だったのである。

 

その4年後は、正規に単車再建が決まって、私は広告宣伝課を担当していた。

川崎航空機の本社から特別に開発費として年間1億2000万円の広告宣伝費が支給され、それは殆ど私の一存で自由に使えたそんな考えられないような時代だったのである。

大体私あたりの年収が40万円の時代だから、1億2000万円はなかなか使いきれないような額で、私のところには各部門がいろんな金を広告宣伝費で落とせないかと、いっぱい集まってきていた、そんな時代だったのである。

 

 

★そんなある日、福田くんがやってきて、

『夏休みに品証の連中で、バイクで富士山に登りたいのだが、その費用を何とかならぬか』 と言うのである。

別に、会社からの社命でもなく、仲間の遊びごとなのだが、バイクで富士山に登るのはオモシロイと思ったのである。

 

即座に、『若し、富士山の頂上まで登って、広告に使えるような写真を撮ってきたら、旅費など含めて、全額面倒を見てやる』ことにしたのである。

当時の広告担当は大広の本店が担当していて、一度ロケをやると大金が掛るし、そこで撮った写真を使うと、4*5の写真1枚に10万円も払っていた時代なので、4,5人の旅費宿泊費など、そんなのに比べたら、べらぼうに安いのである。

やるからには成功させねばならないと、持っていく車は当時のモトクロス職場の松尾勇さんにチューニングして貰って、モトクロス用のタイヤなどを装着して臨んだのである。

 

成功して、写真もいっぱいあって、間違いなく広告宣伝で、

オートバイ誌に広告を打ったと思ったのだが、昨年の時点ではなかなか、見つけられなかったのである。

サイクリスト誌にも出していたのは、記憶になかったのだが、コレは立派な証拠が出てきたものである。

福ちゃんに、幾ら払ったなどは忘れてしまったが、帰ってきて話を聞くと大変だったようである。最後の段階は、スリップしてとても登れないので、ロープで引っ張り上げたそうである。頂上まで登って、写真を撮らぬと費用が出ないとなると必死だったに違いない。

そんなことは、よく覚えているのだが、この写真にあるように、バイクが2台もあったとは知らなかった。

 

  

 

当時は、このグループみんな品証にいたのだが、バイクも多分会社のものだと思う。

 

 

 これが山頂での写真である。

KAWASAKI のロゴも懐かしい、川?航空機時代のことである。

 

 

 

 何人で行ったのだろう。  

 

  

 

これは、左から福田くん、私と同じ名前だが、古谷くん、あとは何となく見覚えはあるがよく解らない。

 

 

 

 

★日本の二輪の文化を伝えたいと、地道に活動している『二輪文化を伝える会』の活動は、松島裕さんの労作であることは間違いない。

スタート以来2年が経過したが、あまりみなさんご存じないと思うので、どんな活動をどのように進めて行こうとしているのか?

そのホームページから『その基本コンセプト』をご紹介してみたい。  具体的な事柄はこちらから、ご覧ください

 

「二輪文化を伝える会」は、ホームページやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などを通じ、それらと連動したイベント等を開催し、多くの方々に参加していただくことで、二輪の素晴らしさ、オートバイやレースの歴史などを、世代・地域・業種などの垣根を越え、分野を問わず伝え広めていく活動を行ってます。

NPO法人 The Good Times古谷錬太郎理事長)の団体プロジェクトとして、2012年6月より活動を開始しました。

日本の二輪文化バイク文化には誇るべき点はたくさんあるはず 日本には、世界の4大メーカーが存在し、全世界における日本メーカーのシェアは約40%。モーターサイクルスポーツの世界でも、長年にわたりチャンピオンマ シンとして君臨し、数多くの世界チャンピオンライダーも輩出してきました。
そう、世界の誰もが認めるオートバイ王国なのです。
ところが実際に国内を見てみると、どうもオートバイ王国というにはほど遠いのが現状です。 そこで、ただ単に欧米と比べるのではなく、まず日本の二輪文化の誇るべき点は何なのか?ということに焦点を当て、オートバイに情熱を燃やした方々や歴史的な出来事をもう一度整理して焦点を当ててみようと思いたちました。
するとどうでしょう。ちょっとバイクには詳しいつもりでしたが、あまりに知らないことばかりに驚かされます。 「三ない運動」により失われた時間を取り戻そう その背景には様々な事情があるとは言え、かつて教育界が推し進めた「三ない運動(バイクを運転させない、買わせない、免許を取らせない)」により、もっとも乗り物に興味を示す年代の少年少女たちを、バイク(車も)から遠ざけてしまうことになりました。
悲しいかなその効果は十分すぎるほど十分で、オートバイをはじめとする乗り物に「夢とロマン」を感じた経験のない人たち・世代が増えてしまいました。 この約三十年の間に失われてしまったものを取り戻すためには、「夢とロマン」の詰まった二輪車の魅力について、やはり三十年くらいの年月をかけるつもりで、語り伝え続けることが必要なのではないでしょうか。 郷土史や民族史を学ぶのと同じように 懐かしい話題が多くなりますが、懐古主義というわけではありません。
多くの国や民族が、子供世代に郷土史や民族史を学ばせるのと同じように、日本に生まれ、オートバイに興味を持った人には、世界に誇る日本のオートバイについて、その歴史を知ってもらい、バイクを愛するものとしてのアイデンティティを確立し、それを誇りに感じながら充実したバイクライフを送っていただきたい。
今後三十年かかっても、そんな誇り高いバイクライフのための道しるべとなることが「二輪文化を伝える会」の本分でもあります。 まずは私たちが知ることから、そしてそれを伝えていく 日本のオートバイが世界を席巻するようになったのは、オートバイに情熱を注ぎ、発展や普及に尽力された方々がたくさんいるからにほかなりません。
そんな方々にいろいろなエピソードや苦労話を語っていただくこと、そしてそれを今現在オートバイに興味を持っている私たちが知ること・感じること、さらにそれを次世代や異業種、異地域の人たちに伝えることができたら、日本の二輪文化はもっと発展成熟し、世界に誇れる文化に進化していくことでしょう。
より深く心に残せるように、諸先輩方にできるだけ直接お話を聞けるトークイベントなどの機会を作りたいと思っています。 現代の情報ツール・インターネットを活用して 今はインターネット時代。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などのサービスも普及し、日本のみならず世界中の人たちと簡単に繋がることができる時代です。
これらのサービスをうまく活用し、活動主旨に基づいて多くの方たちに日本の二輪文化に関する情報を届けることができれば、その進化発展に少なからず影響を及ぼすことができるかもしれません。
ただし、失った三十年を取り戻すには、やはり三世代三十年はかかるとは思いますが・・・。 まずはTwitterでフォロー、Facebookで「いいね!」から Twitterで二輪文化を伝える会のアカウントをフォローしてください。
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Tel : 03-3304-8503 相談役 古谷錬太郎(元川崎重工技監、NPO法人The Good Times 理事長) 資料提供等

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