★昨日はふと、こんな言葉を思い出した。
私が入社した川崎航空機の社是と執務態度 なのである。
● 社是 『正直 誠実 勤勉』
● 執務態度 『信頼 互譲 協力』
一度、確かブログでも書いたなと思って、検索してみたら見つかった。
『いい加減な方が信頼関係は生まれる』 などと、それこそ『いい加減な』ことを書いているが、
単純明快でいい社是だと思うし、執務態度もいい。
ずっと心に秘めて、このように生きてきたと『言い切る』ことが出来る。
『正直』 間違いなく正直である。ウソがつけないし、本音以外は語れない。
『誠実』 性格的に誠実だと思う。人をだまそうなどとは、決して思わない。誠実に付き合うから、何十年来の人と今でも同じように付き合える。
『勤勉』 真面目一方ではないのだが、結構コツコツと勤勉ではある。
この社是も執務態度も、別に努力などしなくても、自然にそうなる本来生まれついての性格、性質、みたいなものだから私のために、作って頂いた社是、執務態度である様に思えて好きだったし、決して忘れたりはしないのである。
★執務態度の中にある『信頼』という言葉は、自分を信頼してもらいたいのではなくて、積極的に相手を『信頼する』ということなのだと思っている。
これは、簡単なようで、なかなか難しいことのように思う。
世間一般の人たちの行動を見ていると、普通なかなか『信頼しない』のが普通のような気もする。
これは見方を変えて言うなら、『性善説か』『性悪説か』 みたいな感じなのだと思う。
私は、バカみたいな『性善説派』である。
兎に角、人間は、悪い人もいるかも知れぬが、元々人間はその性は善であると思っている。
ところが世の中には、噂だけで『あの人は・・・・らしいよ』と色がつけられてしまうことが結構多いのである。
世の中には確かにいろんな人がいるが、どんな人でも『信じてあげたら』相手も『信じてくれる』と信じている。
それで、もし『騙されたら仕方がナイ』と割り切っているのである。
特に、男同士の仲は、非常に面白くて『片想い』はないと思っている。
こちらが好きと思えば、相手も自分に対して悪い感情など抱かない。
自分が『嫌いだ』と思ったら、相手も間違いなく好意など抱いてはくれないはずである。
だから、いい人間関係を創ろうとするのなら、まず相手を自らが『信頼』すべきだと思っている。
川崎航空機の執務態度の『信頼』が、会社での執務態度で、具体的にどのように相手を『信頼』せよと言っているのか、そこまでは解らないが、兎に角相手を『信頼』して生きてきた。
その結果、そんなに大きく騙されたりすることもなく過ごしてきたのである。
★もし、結果として『騙された』とすれば、会社などの場合は、売上債権が不良化したり、夜逃げされたりした場合は結果的に『騙された』ことになるのかも知れぬが、そんな経験も勿論あるのだが、そんな当事者を恨んだりしたこともない。
私よりもっと上を行く『性善説論者の先輩』がいて、夜逃げしたような相手に対しても『ホントは払いたかったのだが、払えなかったんだ』と言われたりしていたが、そんな心境になりたいとホントにそう思った。
大体会社の場合は、相手の人は『夜逃げ』までしなきゃイケナイ重大事なのだが、会社にとっては、困るけど、考えようでは大したことでもないのである。
そんなことで、川崎航空機の社是と執務態度を思いだしている。
よく覚えているのだが、この社是、戦前からあったものなのか?
戦後、会社は一時中断していたのだが昭和27年ごろ再スタート切ってから創られたものなのか?
どなたかそのあたりご存じの人はいるのだろうか?
もう川崎航空機に入社した人など、今の川崎重工業にはいないし、川航の方もこんな社是に関心のある方など少ないのだと思う。
上の写真は、川崎重工業として川崎航空機、川崎車輛の3社合併の時の3社の社長さんである。
私が入社したころの川崎航空機は、砂野仁さん(中)が副社長で、左の四本潔さんは私が所属していた神戸製作所長だった頃なのである。
何となく、砂野仁さんなら、こんな社是を好をまれるのではないかなと、そんな感じを持っているのだが・・・もっと以前の戦前からのものかも知れない。
昨日は何となく、そんな川崎航空機時代の社是と執務態度を思いだしていた。
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