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三木の苔 いろいろ  その3  志染の石室・伽耶院

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★三木の苔いろいろ その3は同じ苔でもちょっと旧い歴史のある苔である。
 毎日スロージョッギングに来ている三木総合防災公園にこんな標識がある。『窟屋の金水200m』とあるが、 これが旧い歴史のある『志染の石室』なのである。
  
この「志染の石室」には仁賢天皇、顕宗天皇となった二王子の伝説が「日本書紀」にも記されていて、今から約1,600年前、皇位をめぐる争いから逃れたの二人の王子、億計(オケ)王子と弘計(ヲケ)王子が隠れ住み、弟の弘計王子が顕宗天皇に、兄の億計王子が仁賢天皇になられたと伝えられている。




 今は公園から急な坂道を下ったところにあるのだが、 この公園が出来るまではこの一帯は山だから、 里のほうから登って来た道が本道なのである。





 同じ苔でも、まさに『苔むして』いて、こんな感じなのである。 1600年前も苔が生えていたかも知れない。



 

 そして二人が隠れたという窟屋には今は水が溜まっていて 『金色に輝く』ところから『窟屋の金水』と言われているのである。



 そんな史跡・志染の石室 なのである。




★ 三木はこのように結構旧いまちで、 ここから1kmほど北には有名な伽耶院がある。
孝徳天皇の勅願寺として、大化元年(645年)に開基されているが、草創の正確な時期や経緯については判然としない。平安時代中期には数十の堂宇と百三十余の坊舎をもち、隆盛を極めたが、羽柴秀吉の三木合戦の兵火により大被害を受けたという旧い寺院である。
 こんな小さな流れの奥にあリ、

 

 その境内は苔がいっぱいなのである。




 この苔も旧い歴史を背負っていて、 新しい公園の苔とはちょっと違った感じがする。


 どこを歩いても『苔むして』いて




 入山料は「草ひき十本」という、私が一番好きな寺院である。

 


 これは防災公園のその歴史20年ほどの苔なのだが、 やはり苔は歴史がある『旧い苔』のほうがその風情を感じるように思う。




 我が家の苔たちは、今年がスタートの1年目なのだが、 果たして何年、その姿をとどめるのだろう?  

 いずれにしても、 私にとってはまだ『3か月目の三木の苔』いろいろなのである。

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