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岩手県     雑感

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★ 岩手県でのコロナ感染者が未だにゼロである。 そういう意味では『日本一いま安全な県』なのである。
 確か岩手県は北海道を除けば、日本一番面積の大きい県でもある。
ずっとずっと昔、もう40年以上も前の話だが、私はカワサキの東北6県を担当していたこともあって『岩手県』は懐かしい想い出いっぱいの県でもある。

当時のカワサキはまだ『実用車のカワサキの時代』で125ccB1などを中心に販売していたのだが、岩手県は毎年 『ダントツで日本一』の実績を誇っていたのである。


  



どれくらい広いかというと、隣の県の仙台から盛岡までの距離がちょうど200キロなのだが、
兵庫県の神戸と愛知県の名古屋の距離が同じ200キロで、その間には 兵庫ー大阪ー京都-滋賀ー岐阜ー愛知と 6県が並んでいる。

そんな岩手県はこんな立地だから、山坂の多い自然いっぱいの県で、その県民性は東北を代表すると言っていい『人間味あふれる・辛抱強い真面目な方』ばかりなので、そんな岩手の人たちを私は大好きだったのである。

南部牛追い歌の歌詞には、『田舎なれども南部の国は、西も東も金の山』と歌われていて、どこに『金の山』などあるのかなと思うほどの田舎県なのに、そのように思う『気持ちの豊かさが素晴らしい』と思っていた。
そんな県民性からか、なぜか当時は地味だった『カワサキの良さ』を気に入って頂いて、毎年『日本一の実績』を上げていたのである。

  



盛岡に本社のあった岩手カワサキの久保克夫社長は、私に『経営の仕組み』とか『人との付き合い方』を教えて頂いた先生なのである。特にその『経営の仕組み』は総合的に素晴らしくて、その後私が人生の殆どを、『仕組み創り』に専念してきたのは久保さんの影響なのである。


★突然、こんな『岩手県の想い出』を書いているのかというと、 新型コロナウイルス感染者が未だにゼロという岩手県について、 こんな記事が出ていたのである。
全国で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、47都道府県で唯一、感染者ゼロの続く岩手県についての疑問が、岩手日報社に寄せられているというのである。県民や医療関係者からは岩手県の低い人口密度のほか、手洗いや外出自粛を励行する「真面目な県民性」があるとの見方も。

間違いなく真面目で辛抱強く、言われたことは実行しているのだろうし、その環境もいいのだと思う。『広い』『自然が多い』ことなどは多分コロナ対策に有効なのだと思う。
東京・大阪などはその逆なのである。
私の住んでいる三木市も、兵庫県は緊急対策指定県に入っているのだが、未だに『コロナ感染者はゼロ』なのは、岩手県と同じレベルなのである。
三木も間違いなく『広いし自然いっぱい』なのである。このような環境では『真面目で辛抱強く・おおらかな人間』に育つのかも知れない。

★このコロナ問題は、いつどのような形で終息するのか?
一度『人の生き方』の問題も、都会にばかり集中する今までの生き方を、一度考え直すいい機会になるかも知れない。
『家庭』という人間の最小の単位は、『家と庭』があって初めて成立するのであって、『ホテルのスイートルームの延長』のような『高層マンション』などは、本来人間の住む場所としては、どうかな? と思ったりする。
三木の人たちはその殆どが家と庭のある『家庭で』生活しているのである。多分、岩手県の人たちもそうだろう。
世の中騒がしい『コロナ対策の日々』だが、それとは、殆ど関係なく、自然に毎日暮らしている『おじんの生き方・考え方・意見』なのである。


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