★ 台風19号対策として各地で避難所が開設された。 台東区の避難所にホームレスが避難を申し込んだら、その受け入れを拒否したというのが『ニュース』になっていた。
このニュースを最初に読んだ記事では、『このニュースは、日本国内で大きな議論を呼んでいるが、全員がホームレスの被災者に同情的ではないようだ。』と書かれていて、こんな意見があるという。
● 「くさくて」「精神疾患のある」ホームレスの人たちには別の避難所を用意するべきだという声もあがった。他にも、「権利を主張するなら義務は果たして」、「隣ですっごい異臭する人と寝れるのかな」などのツイートもあった。
● 避難所内の衛生面を心配する人たちがいた。ホームレスの人の精神状態が気になる人たちもいた。ホームレスの人と避難所で一緒に過ごすのは、ただひたすら怖いという人たちもいた。ホームレスは税金を払わないから、避難所など行政が用意する公的支援の恩恵を受ける資格がないという意見。 とこんな意見もあるというのである。
台東区には山谷という歴史的に労働者の多い地域があり、労働者の多くはホームレスだ。避難所に到着した際、住所と名前を書くよう求められた。住所がないと伝えると、「区民対象です」と受け入れを断られたという。男性は、「『北海道に住所がある』と説明したところ、『都民のための避難所です』と断られた」というのである。
何となく、役所の立場も解らなくはない。今回は問題が大きくなり、国会などでも取り上げられたので、台東区長も謝罪したのだろう。
★ 自らの権利主張などが強くなり『辛抱する』ことが出来なくなった人たちが多くなったような気がする。 こんな意見を持っている人たちは、若し台東区役所が『ホームレスを避難所に入れたら』 文句を言うに違いない。役所などでもそんな対応のために気を遣って、今回も『避難所に入れる』ことを断ったのだろう。
日本人の多くは、まだまだ『日本人の良さ』を持っているのだと思う。
受け入れ拒否のニュースはソーシャルメディアで広がり、避難所の決定に多くの人が怒りの声を上げたようである。あるツイッターユーザーは、「これが、東京でオリンピックをする国なのでしょうか?」と疑問を投げかけ、外国人から最低の国だと思われるだろうとツイートした。
私など昭和一桁生まれの世代は、『学校の先生』・『警察官』・『お役人』などは世の中を引っ張って纏めていく『立派な人たち』だと思っているのだが、何か昨今は末端の『権利主張』が強すぎて、まさに『公僕』になり過ぎているように思う。
『役所の人たち』も自分の意見ではなくて、文句を言われた時の『言い訳』を先に考えてしまうような風潮があるように思う。
日本はいつまでも『美しい国』=『美しい心を持った日本人』であって欲しいと願うものである。
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