★『何歳になっても脳は進化する』 連載で続けてきましたが、今回で終わりたいと思います。
この本は、脳神経外科の林成之さんが書かれています。1939年のお生まれですから、先生ご自身が80歳の高齢者ですし、この本を書かれたのが2013年、5年前ですから75歳前後のまさに高齢者になられてからの作品です。
そういう意味で、この本を読むと『先生ご自身の脳』がホントにお若いなと実感するのです。
この本のあとがきはこのように始まっています。
『あとがき
この本を手に取ったあなたには、「すばらしい」という言葉を差し上げたいと思います。一般に歳をとると、体のあらゆる細胞は老化し、衰えてゆくと考えられています。その中で「何歳になっても脳は進化する!」という一般常識に反するタイトルの本を見れば、「何を言ってるのだろう」「注目を集めるために奇抜なタイトルをつけている」などと思うのが普通です。
にも拘わらず、この本を手にしたのですから、あなたは統一・一貫性を好む脳の本能の壁を越える力を持っているということです。
と書かれています。
私がこの本を手にしたのは、そんなに大袈裟なことではなくて、アメリカの日本の古本屋さんに家内が本を買いに行くのについて行って、本を眺めていたら『何歳になっても脳は進化する』という本が、2ドル50セントで売っていたので、手にしただけのことで、『おもしろそうだな』と思ったのは事実です。
私はあまり本は読みませんが、気に入った本は何度も読み返すことは間違いありません。私の生涯で印象に残って常に読み返している本は、もう30年近く前の本ですが、服部吉伸先生の『これからのマーケッテング』ぐらいなのですが、この『何歳になっても脳は進化する』はそれに並ぶ、私のお気に入りになることは間違いありません。
私の本の読み方は、ちょっと変わっていて、一番最初と一番初めはまず最初に確りと読むことにしています。この最後と最初を読めば、その本の骨格というか、値打ちのほどが大体解るので、それを読んで大したことがなければ、『読みたいという気持ち』が起こらないのも事実です。
★この本のあとがきで、いわれていることは、この『何歳になっても脳は進化する』は長い自分の脳外科専門医として『いつか形にしてみたいテーマでもありました。』と書かれています。
『気持ちはどうしていつまでも20代のままで、年を取らないのだろう?という疑問は私の頭から離れませんでした。その答えは、いつまでも年を取らない気持ちが生まれる脳のメカニズム、新しい独創的な考えを産みだす脳のメカニズムを活用することだったのです』
と書かれています。
年を取りながら脳を進化させていくことは、ひょっとしたら、人生の一大事業になるかも知れません。 で あとがきは終わっています。
★ 一番最初の『前書き』にはこのように書かれています。
太字で書かれている部分だけ取り出しています。
「年を取るほど頭がよくなる」本
脳の力は、年齢と関係なく高められる!
何歳になっても思考力や発想力を伸ばし続けることも十分に可能なのです。
気持ちは何歳になっても年を取りません。
「年だから‥」というひとことは、本能のしくみで脳の老化を進めてしまう危険な言葉なのです。
脳には「おもしろい」「興味がある」と判断した情報については、より深く理解でき思考が深まり、記憶に残るという特徴があります。
★そして、最後のほうにこんなチェック項目が並んでいます。
少し、多いですが、すべて並べてみますので、チェックしてみて下さい。
因みに、私は結構 マル が入りますが・・・・・
考え方やものごとに取り組む姿勢
● 何事も「おもしろそう」「楽しそう」と前向きに考える
● 新しいことに興味を持って取組んでいる
● 明るく前向きでいるよう心がけている
● 主体性をもって物事に取り組んでいる
● 大事なことはくり返し考える習慣がついている
● 人と会話をする時は感情をこめて話している
● 「年だから・・・」という言い訳を言わない
● 「でも」「だって」など否定語を口にしていない
● 積極的に社会とのつながりを持っている
● 目標を持って生活している
● 損得を考えず、全力投球する習慣が身についている
● スポーツなどで「同じことを繰り返す練習」をしている
● 創造的思考力を発揮できる趣味やライフワークを持っている
● 大事なことは「情報を重ねて」覚えるようにしている
● 大事な用事は「終わるまで集中を切らさない」
● 集中力が高まる「マイゾーン」を持っている
● 若い人とコミユニケーションする機会がある
● 「なるほど、そうだよね!」と同期発火する会話を大切にしている
● 意見がぶつかった時はお互いに歩み寄るようにしている
● 話をする時は「相手の立場に立っておもしろいか考える」
● はっきりと聞きやすい声で話すようにしている
● 異性に興味を持ち、いつも好きな人がいる
● 貢献心にもとづく「使命感」を持っている
脳と体の老化を防ぐ習慣
● 芽が出る食材を積極的に取っている
● 主食に胚芽米や蕎麦、胚芽うどんをよく食べている
● 水だし茶でテアニンを取っている
● 食事は食べ過ぎず、腹7,8分目にしている
● いつも姿勢を正しく保っている
● 「空間認知能」を鍛える趣味を持っている
● 音を注意深く聞く「耳のトレーニング」をしている
● 注意深くものを見る「目のトレーニング」をしている
● よい本をくり返し読んでいる
● 便秘にならないよう腸腰筋を鍛えている
● 食事中に楽しい会話を心がけている
★ちょっと「長かったけど」以上です。
いい本は、読み返すと、深く理解ができると書かれていますので、このようにブログにアップすることで、さらに何回も読み、その内容を自分のものにすることができると思ったので、こんなことをしたのです。
お蔭様で、Google で『何歳になっても脳は進化する』と検索すると、その1ページ目にこのように私のブログが並んで現れたりします。
第1回は、未だアメリカにいる頃に、発信していることは忘れていました。10月19日ですから、2ヶ月に亘って、この本を何度も読んでいたようです。
願わくば、これからも『脳が進化する』ことを願っています。