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体操界のパワハラ問題

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★日大のアメフト問題・日本レスリング協会問題・ボクシング協会問題とスポーツ界での『パワハラ問題』が次々に起こる。

『パワハラ問題の背景には、強化責任者や協会幹部が名門クラブの指導者を兼任する構造的な課題がある。』と指摘した記事があったが、その通りだと思う。

『スポーツの有名選手が各クラブの指導者になる』のは当然だが、そのまま協会・団体の幹部になることが構造的な問題であることは明らかなのだが、なぜ現実はこうなってしまうのかなと思う。

 

  

 

 記事には大要このように指摘されている。

 

女子体操界で表面化したパワハラ問題の背景には、強化責任者や協会幹部が名門クラブの指導者を兼任する構造的な課題がある。

日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長と、塚原光男副会長の2人が運営する朝日生命体操クラブは1974年設立で多くの五輪選手を輩出した強豪クラブ。代表選考や指導の実権を握る塚原強化本部長は、クラブの女子監督でもある。

宮川紗江選手は今回の問題の背景には、「コーチを排除し、自らを朝日生命に入れる目的があった」と訴えた。塚原強化本部長は否定したが、誰よりも公私の別を求められる立場にあったのは事実。

2020年東京五輪に向けて組織の透明性が叫ばれる中、強力な権限を持つ指導者を巡る問題が相次いでいる。日本レスリング協会強化本部長を辞任した栄和人氏は名門の至学館大監督を兼任し、代表選考で周囲の不信感を招いた。日本大アメリカンフットボール部の内田正人前監督は大学の常務理事を兼ね、権力を強めていった。

 特に上下関係が厳しい日本独特の『スポーツ界』だが、ようやく『時代とともに変化する選手の意識と指導者の認識とのズレ』が亀裂を生んでいる。以前は黙って従わざるを得ない『服従の構造』があったが、「今の若い選手は声を上げれば社会が認めてくれるという認識を持った」と指摘しているが、

日大アメフト問題も、今回の女子体操界の問題も、『実情を訴えている若い選手の発言』を聞いただけで『これは真実だ』と思うし、組織幹部の発言は弁解に終始し、発言に迫力が感じられないのである。

 

★本来、組織のトップに立つ人は、それなりの見識や経験があって当然なのだが、名声や学歴や知識はあっても、組織のTOPの経験のない方が、組織・団体の上層部を占めるので、みんな『エラクなった』と錯覚してしまう傾向があるのではなかろうか?

 個々のスポーツの名選手たちも一朝一夕にその地位になったのではなくて永年の研鑽・経験がそうさせているのである。

アメリカの経営者たちを見てると、みんな経営のプロたちばかりなのである。そういう素地の上にTOP になっているなら兎も角、日本の場合は、単なるレールの上を歩いてきたり、天下りであったりする構造だから、みんな組織・運営に関しては「アマチュア」なのかも知れない。

肩書だけは立派だが、やっていることは立派とは言えないことが多いのだろう。

今回、問題を起こした『塚原夫妻』も体操の選手としては、間違いなく世界のトップクラスだし、クラブのコーチとしては『100倍立派に育てる自信』もおありなのかも知れぬが、今回の対応を見ていても組織のTOPとしては、どう見ても『アマチュア』なのである。

 この記事が指摘する『協会幹部が名門クラブの指導者を兼任する構造的な課題』があることは間違いないように思う。

 ぼちぼち日本も、組織のトップはそれなりの『経験のあるヒト』を選ぶようになってもいいのではなかろうか?

 

 

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