★ 金足農業が接戦を制し、学校としては初、秋田県勢では第1回大会(1915年)で準優勝した秋田中以来103年ぶりの決勝進出だという。
その中心となっているのが、予選以来独りで投げ切っている 吉田輝星投手、まさに名前通りの『輝く星』である。
各チームとも、多くの投手の継投で戦う最近の甲子園高校野球の中で、9回を一人で投げ切る姿は感動ものである。
数少ない公立校で、選手全員が地元の秋田の中学校出身という『雑草軍団』がいい。
そんな金足農業が、横浜・日大三高などの常連校を降しての決勝進出なのである。
「可美(うま)しき郷 我が金足 霜しろく 土こそ凍れ」
格調高い歌詞とメロディーをのけ反って歌い上げる-。金足農の“全力校歌”もいい。
1学年上の主将が「やるなら何でも全力でやろう」と昨夏の秋田大会から導入して、新たな伝統として定着したという。
秋田からの予選からの全試合を吉田一人で投げ切り、先発メンバーは全試合不変で通しているという。
そのあたりは、まさに昔の高校野球の姿で懐かしい。
★ 今日の決勝戦は春夏連覇を狙う大阪桐蔭が相手だが、『秋田金足農業を応援しようとする高校野球ファン』も多いと思う。
私は、決勝戦進出までは、近畿勢であることもあって何となく大阪桐蔭を応援していたのだが、
今日は 吉田輝星くんを応援しようかなと思っているのである。
応援するとなると何となく、自分でも納得する理由みたいなものも要るような気もするのだが、素直に秋田金足農業を、吉田輝星くんを応援したいなと思っているのである。
準決勝戦の日大三高ー秋田金足農業戦は、途中までは日大三高が孫の出身校であることから、日大三高を応援していたのだが、余りにも見事な吉田輝星投手の快投を見て、9回は自然に『吉田ガンバレ』という気持ちで観ていたのである。
★ 秋田県も大阪府も、理屈づけるとすれば、私自身どちらも関係がある。
旧い話だが、昭和42年(1967)から4年間、仙台で東北6県の担当の初めての代理店営業だったし、昭和45年(1970)からは大阪でのはじめての第1線営業だったのである。
そんな東北6県の中でも、秋田県は一番東北らしい純情なところがあって、好きだったし、よく田舎の販売店まで足を運んだので、秋田県ならホントにどこでも知っているのである。
Googleマップで調べてみたら、秋田金足農業はこんなところに位置しているのである。
秋田市内のようだが、こんな地図を見ると懐かしい。
当時は高速道路などはなかったが、東北は広いから、隣の県まではみんな200キロはある。そんな道を我が庭のように車で走り回っていて、この地図に出ている名前のところは全て行ったことがあるし、東北の道は殆ど走ったことがあると言ってもいいほどで特に秋田と岩手は隅々まで解っているのである。
そんなことも理由にして、今日の決勝戦は 県立秋田金足農業を 吉田輝星くんを 応援することにしたいと思っている。
栄えある『第100回甲子園夏の大会の優勝校は、県立秋田金足農業』となればいいのだが・・・
でも、ちょっとだけは、大阪桐蔭の春夏・優勝 それもまたいいのかも知れないと思っている私もいるのである。