★ 佐藤航陽著『お金 2.0 』 新しい経済のルールと生き方 と言う本に出会った。
私はあまり本は読まない。 たまに読んでみても『がっかり』することが多いからである。
佐藤航陽さん、1986年生まれの未だ30歳ちょっとの若い方だが、『久しぶりにこれは何度も読み返してみたい』と思ったし、間違いなくそうすると思うので、その時々の感想を、このブログに纏めておきたいと思って、このシリーズをスタートさせることにした。
数日前に、田崎雅元さんからこんなメールが届いたのである。
既に読まれたかもしれませんが、仮想通貨に関係する本で、私の頭の中で、スッキリしていなかった経済の話をIT, AI,SNS,などを解説しながら、今までの資本主義がもはや通用しなくなった事とともに、お金を全く違った観点で、分析、解説した本が出ています。
「お金2.0」佐藤航陽 貴方が何時もいっている[仕組み」、私のスローガン「質主量従」も、見事に解説されています。もしまだ読んでいなければ、是非一読をお勧めします。
そんな田崎さんにお礼のメールを打って、私の孫たちのこともちょっと紹介したら、こんな返事が戻ってきた。
古谷さん お孫さんたち、まさに「ミレニアル世代」ですね。ご紹介した本に述べられている通りの、新しい生き方です。我々も一世代早く生まれてしまいましたかね! 特に貴方は今からの生き方にピッタリです。
・人生の意義を持つことが「価値」になった世代
・「儲かること」から「情熱を傾けられること」へ
・「お金」のためではなく「価値」を上げるために働く
・枠組みの中での競争から「枠組み自体を作る競争」へ 全て、この本のタイトルです。
そして、本が届いて私はこのような内容のお礼のメールを打ったのである。
佐藤さんの言ってることは、『私の人生』そのモノだなと思ったのである。
現役当時から『お金や地位』などよりは『自分がやりたいこと』にその価値を見い出し、そのベースになるものは『システム・仕組み』だと思って、一途に『仕組み創り』がこの50年続いているのである。
90年初めの国内カワ販で『7万台に挑戦』した時も、7万台の目標台数達成よりも『カワサキの新しいイメージ創造』を目指したので、その当時の私の想いを私独特の『バランス・シート』にこのように表したのである。
田崎さん
本をご紹介頂いてありがとうございました。昨日から一気に読みました。すべてが理解できたわけではありませんが、久しぶりに何度も読み返してみたい本になりました。多分、何度も読み返すことになると思います。佐藤航陽さんのアタマの良さにはとてもついてはいけませんが、言われていることは至極尤もで、私が生きてきた『生き方』とよく似てるなと思いました。・・・・・・
これは私独自のバランスシートですが、上のお金の価値よりも、下のソフトノウハウやシステムの価値を増やすことが、人の成長に繋がると思っていたのですが、佐藤さんは同じようなことを言っておられるのだと思いました。
今の生活は、何もしなくても生活だけはできる環境で有難いと思っています。それにこれは定年になってからですが、パソコンをやり出してネットやSNSの世界に入れたので、私の70歳以降の人生は変わったと思います。
田崎さんからこんなご返事を頂いた。
古谷さん 喜んで頂いてなによりです。新聞広告で、衝動買いした本です。 一読後、これは是非貴方に紹介せねば、と思いました。貴方の生き方は、お孫さんを含めて、時代の先端を歩んでいるという事でしょう。バランスシート、 いいね! です。
自分の最後の21世紀型 「人生バランスシート」 どんな形になるのでしょうかね。・・・
★ こんな経緯から、いま手元にこんな本があるのだが、これはオモシロそうなので何回も熟読して、その時点での私の感想を述べてみたいと思っているのである。『感想を述べてみたい』と思う発想がいっぱいなのである。
そういう意味で、このシリーズの「カテゴリー」は『私の生き方、考え方&意見』として纏めてみようと思っている。
これも『今の私の生き方』そのモノで、そんなブログを書けること自体が『生き甲斐』に繋がるのである。
そう言う『いい刺激』を与えて頂いた『田崎雅元さんに感謝』なのである。
本の中身は、新しい Fintech 2.0 などと言う単語がいっぱい出てくるので、個別の理解は説明するのもムツカシのだが、こんな解りやすい解説文を見つけたので、その概略をご紹介しておこう。
http://izumin01.com/okanenitenzero#keni_toc_0
「お金2.0??? 年収を2倍にする方法でも書いてんのか?」 最初はそんな印象を抱いておりました。
「この本は絶対に読んだほうがいいですよ。」と非常に強くすすめられたので読んでみました。結論、この本は中学生以上の日本人は必ず読むべき良書です。
お金2.0の「2.0」の本当の意味とは?こちらは「Fintech 2.0」の2.0から来ています。「フィンテック(Fintech)」とは、金融を意味する「ファイナンス(Finance)」と、技術を意味する「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語である。
超ざっくり言うと「ITを駆使して既存の金融社会を破壊的に変化させるもの」と思ってもらえればオッケーです。
そのFintechには、「既に存在している金融の概念はそのままに、ITを駆使して業務を最大限に効率化する『Fintech 1.0』」と
今までに作られた金融の枠組みは全く無視して、ゼロベースから再構築するタイプの『Fintech 2.0』」に別れます。
今流行の仮想通貨は『Fintech 2.0』の典型例ですね。
これは今までの金融社会の常識では到底信じられないものです。常識では考えられないからこそ既存の金融知識に詳しい人ほど奇抜にうつり理解に苦しみます。
本書を読んでいて一番印象に残った言葉が下記です。この先は「自分の価値を高めておけばなんとでもなる」世界が実現しつつある
「なんとでもなる」 自分の価値を高めていけばたとえ今の地位を失ったとしてもなんとでもなる、すぐに立て直しができる。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』から学ぶ3種類の価値
これから先の社会を生きていく上でもっとも高めなければならないのは「内面的な価値」になります。反対に有用性としての価値は下がりつつあります。
有用性としての価値一言で言えば「それって役に立つの?」という問いにYESと答えられるものです。 掃除機とかの家電はその典型例ですよね。
内面的な価値
それに対して内面的な価値は有用性の真逆になります。「愛情・共感・興奮・好意・信頼などその人個人にポジティブな感情を抱かせるもの」これが内面的な価値です。ディズニーランドとかはその典型例ですよね。・楽しい!・嬉しい!・ワクワクする!って思う人がたくさんいるからです。
雇われなくても生きていける人は内面的価値を与えている人
「ディズニーランドが内面的価値を与えていることはわかった。でも人に当てはめたらどうなるの?」その典型的な例が「youtuber」です。まさに内面的価値の提供そのものです。有用性な価値なんて全く無くても内面的価値を提供することでお金を稼いでいる。
それがyoutuberという人間であり雇われなくても生きていける人の特徴でもあります。
なぜ20年前まで存在しなかったyoutuberが急に社会に取り上げられるほどの存在感を示すようになったのか。
それはインターネットの力です。個人がインターネットにつながる端末をもっているからこそ個人が輝けるんです。だからそのインターネットを活用しましょうよという話です。
例えばfacebookとかありますよね。facebookで日常のことつぶやいたら「いいね」が貰えたりませんか?
コメントが来たりしませんか?それは見てくれた相手に何かしらの内面的価値が提供できているからです。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』 のまとめ
・これからの時代は有用性のとしての価値<<<内面的な価値である。
・この先は「自分の価値を高めておけばなんとでもなる」世界になっていく。
・インターネットを使えば内面的価値は簡単に上げることができる。ということです。
僕自身まだこの本は1回しか読んでいませんが、何度も読み返していって本質を理解しようと思います。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book) 著者佐藤 航陽 価格¥ 1,620(2018/02/26 11:23時点) 出版日2017/11/30