★松坂大輔中日入団のニュースは列島を駆け巡り、賛否両論の様々な反応を呼んでいるのだが、今シーズン果たしてどんな結果を残すのだろうか?
松坂と言えば1998年の春の選抜で優勝、その年の夏の大会では、準々決勝でPL学園高校に延長17回を投げ完投勝利。
決勝戦では59年ぶり史上2人目となる決勝戦のノーヒットノーランという快挙で春・夏連覇を達成した頃の、横浜高校時代の松坂大輔が私の脳裏に焼き付いている。
あのころまでは高校野球をよく見ていたもので、PLに代わって横浜高校時代の幕開けとなったのである。
プロに入ってからの松坂も、それなりの素晴らしい活躍はしているのだが、高校時代があまりにも華々しかっただけに、何となく物足らない想いも持っているのである。
『松坂世代』と言う流行語も産んで、あの当時の高校球児は、何かいいものを持っていたようにも思う。
そんな松坂だったが、アメリカから戻ってのソフトバンク時代は。年俸の高さばかりが目立って、このまま松坂も終わりかな、と思っていたら、今回の中日入りである。
是非、最後の『松坂らしい華を』中日で咲かせて欲しいなと思っているのである。
★今回の入団はテストが行われたというが、テストと言っても名ばかりで、森監督は『松坂の入団』を決めていたのだと思う。
かって18歳で西武に入団したときの投手コーチで、松坂には戦力としてだけでなく、若手に対するコーチ的な影響力やなども期待しているのだろうし、森監督独特の『松坂に対する想い』があるのだろう。そんな森監督に最後に巡り合えたのも、『松坂の持っている強い運』だと思いたい。
球団が用意したという、星野仙一などの付けていた『中日のエース番号20番』を辞退して『99番』を選んだ松坂は正解だと思うし、あのピッチャーらしいワインドアップで投げる『松坂の雄姿』をもう一度期待したいのである。
私のような旧い野球ファンは、『ランナーがいない時のピッチャーは、大きくワインドアップして投げるもの』だと思っているのだが、果たして38歳の松坂大輔は、あの甲子園時代の『ワインドアップ投球』を見せてくれるのだろうか?
いずれにしても、ぜひ彼の故郷『甲子園の阪神戦』での雄姿を見たいものである。