★ Facebook に 野間健児さんがこのように『KAZE 30周年』についてアップされた。もうアレから30年の月日が流れたのである。
これにはこのような記事が添付されている。
カワサキモータースジャパンは、ユーザークラブ「KAZE」30周年および、「カワサキコーヒーブレイクミーティング」20周年を記念し、「カワサキコーヒーブレイクミーティング全国キャラバン」を2018年1月14日より全国8会場で実施する。
カワサキコーヒーブレイクミーティングは、無料でふるまわれるコーヒーを飲みながら、ライダー同士でバイク談義に華を咲かせる参加費無料・事前登録不要の現地集合型イベント。1998年に大分県でスタートし、全国規模で年4回開催。2017年で通算118回を重ね、2018年に20周年を迎える。
全国キャラバンは、2018年1月14日の埼玉スタジアム2002を皮切りに、2月25日に美々ビーチいとまん、3月11日に浜名湖競艇場で開催。そのほか5会場については確定次第、ウェブサイトイベントページにて公開する。
30年経ったいま、現役諸君はKAZEを創った ホントの『基本コンセプト』を本当に理解されているのだろうか?
イベント開催の『真の目的は何なのか?』
『単なるイベント開催』に終わってしまっていないのだろうか?
★30年前、私は当時の高橋鐵郎本部長(当時のカワ販社長兼務)から、『国内で7万台を売れ』と言う指示を頂いて、国内市場を担当することになったのである。
台数目標などと言う『数値目標』は、『出来た』と言える意味においては、そんなに高度な目標でもないのだが、現状の台数を倍増させるということは、それなりに大変なことであったことも事実なのである。
その対策の最初に、末端のユーザークラブKAZEを新しく立ち上げようと決めたのである。
当時は既にカワサキには、KGRC (Kawasaki Good Riders Club)と言う熱烈なカワサキファンのクラブがあったのだが、まずそのクラブを終結することから始まったのである。
単に販売会社が黒字経営を目的とするのであれば、KGRCでもいいのだが、7万台の販売を実現するには、もっとその範囲を広げなければ、熱烈なカワサキファンだけではとてもその実現は不可能だと判断したのである。
KAZEは Kawasaki Amuzing Zone for Everybody の頭文字をとってKAZEなのである。
この中で一番大事な単語は Everybody なのである。7万台と言う販売台数を達成するためには、カワサキファンだけではなく、もっと広い範囲の社会の人たちも含めたEverybodyを対象に『カワサキブランドそのものの向上』を目指さない限りその実現は不可能だろうという私の仮説だったのである。
そのためのトータルの仕組みの構築を実現するために、遊びのソフト会社『ケイ・スポーツ・システム』を立ち上げてスパ・直入や全国各地のショールーム、JCBと協働したKAZEの会員カード製作,さらには安全運転を指導する二輪専門の自動車学校など広く社会に対する働きかけなどを、専門的なプロのメンバーにより、二輪業界では初めての綜合的なシステム構築を目指したのである。
ものごとを実現するためには、アマチュアのレベルではダメである。
専門的な高い知識を有するプロのレベルでない限り、遊び半分では『いい遊びはできない』のである。
当時は南昌吾常務以下渡部達也、西川寿光くん、などなど専門的にKAZEの運営に取り組むプロと言い切れるメンバーも育ったし当時のKAZEは55000人のファンを有して、ホンダのHARTなどを圧倒したのである。
その結果が、2年後7万台の達成も実現したし、『カワサキイメージ戦略』は大成功だったのである。
そういう意味で、KAZEの本質は、二輪業界そのものの発展『ファンを増やすこと業容の拡大』がそのベースにあるのだが、当時は銘柄を超えて、ホンダさんにも共感いただいて、業界として末端ユーザーを頂点とする『二輪車協会設立』も実現できたのだが、30年の年月が過ぎた今は、『二輪車協会』も消滅してしまったし、KAZEの for Everybody も For Kawasaki になってしまった感があるのは残念なのである。
いま業界では、野間健児さんなども色濃く関わっておられる 社団法人日本二輪車文化協会 が設立されたのだが、各メーカーが自社のブランドばかりに拘らずに、末端ユーザーを真に見つめたこのような協会に対しての支援を行うことが、業界のパイを大きくする近道だと思うのだが・・・
KAZE 30周年を迎えるこの機会に、その原点をもう一度見つめ直すことも必要ではなかろうか?