KMJの新販売網政策 http://blog.goo.ne.jp/rfuruya1/e/e904b8cc5c9f513dd24f570ddad122a2 の続きである。
★ 『12月8日オープン』とは どんな意味のオープンだったのだろうか?
『カワサキプラザ大阪』は営業所ではなくて、一般のユーザーに対する販売窓口=店舗のオープンなのだから、そこに集まってくる人たちは、『ユーザーたち』なのだろうと勝手に思ったのが想定外だったのである。
この施設が『末端ユーザー』を呼び込むお店だという『基本コンセプト』が全く抜け落ちた対応になってしまっている。
こんな施設については、社内関係者へのお披露目と末端ユーザーに対するものと明確に二つの行事があって然るべきである。昨日のオープンは間違いなく身内関係者へのモノだったのである。この一事を見ても、今回の新政策の中で『末端の一般の人たち』に対する配慮が欠けてしまっているのである。
私の現役時代、末端の人たちへの施設『SPA直入のオープン』当日は4000人のライダーたちが訪れてその前でのテープカットだったのである。社内身内関係者への披露は事前に分けて行うのが筋だろう。
このようなことなら『12月9日オープン』とすべきだと思った。昨日『一番感じた』のは、このことなのである。
まずは、動画でもご覧ください。こんな感じで、テープカットなどの行事が行われたのである。
https://www.youtube.com/watch?v=XCejTYRA83Y
寺西社長のご挨拶の中でも、今回の施策が末端のユーザー、さらに広げて一般の方たちにも二輪の世界をと、口では仰っているのだが、その対応が全くできていないと思ったのである。
★カワサキ特約店制度の発起人の一人で、常に厳しい正論しか言わない『伊藤彰』さんに、このプロジェクトをどのように思っているのか 率直な彼の意見を聞きたくて、昨日新装なったカワサキプラザ大阪でお会いする約束をしたのだが、予想外のいろんな方たちが遠く関東・東北から販売店の方も来られていたし、KMJのメンバーも関東からも明石からも多数来ていたので、懐かしい人たちに会えて話も出来たのである。
それはともかく、彼の言い分はこのようなものだった。
『今回のカワサキの新販売方式には 株・忍者は参加しない。 理由は、あの条件で参加しても採算が見込めないからである。これは自分の判断だからカワサキに泣きこんだりはしない。然し、50年カワサキ一筋、ホンダ・ヤマハ・スズキとの取引を断って、1台の他社製品も売っていない。カワサキの方針はすべて守って、尽くしてきた私の50年は、一体何だったのか?』
これは昨日、寺西社長の前でも、清水君にもはっきりと言っていた。
『カワサキと共に歩いてきた販売店』で同じような想いをお持ちの店も多いと思うし、そんな人たちの想いみたいなものを、このプロジェクトを企画推進するメンバーたちはよく理解した上で進めて欲しいなと思ったのである。
★寺西社長、清水、谷くんのこのプロジェクトのキーパーソンのお三人には、それぞれ個別ではあったが『私の言いたいこと』は短い時間ではあったが、それぞれに結構ちゃんとお伝えした積りである。
販売店を集めて会議形式でいくら意見交換してみても、こんな微妙でムツカシイ問題の解決などには決して繋がらないのである。お三人との話は横に伊藤彰さんがついていたので、どんな話だったかは伊藤さんはご存じなのである。
兎に角、今のカワサキの上層部には 末端の本音は全く通じていないのではないかと思ったのである。
それは表向きはこのプロジェクトに賛成して、遠くから大阪まで来ていた販売店の方たちの話しぶりからも私はそのように感じたのである。要は販売店は『言いたいことが言えていない』のである。逆にいうとKMJサイドは、ご自身の言いたい説明に終始して『ホンネを聞こうとする態度』に欠けていると思ったりした。
★今回の寺西さんのご挨拶の中で、『このようなプラザは、私たちのやりたいことを実現する舞台装置だと』仰っている。
確かにそんな面もあるのだろうが、時代はもう店舗などを売りにする時代ではなくて、むしろ『店舗がない』ことがウリで通じる『ネット時代』なのである。そんな時代に今更店舗にお金を掛けることなど、販売店の力を削ぐこと以外の何物でもないと私は本音でそう思っている。今回『カワサキプラザ大阪』の新店舗を見せて頂いて、それは『感じ方』だから、百人百様だとは思うが、別にびっくりするようなものは何もないように思った。
もう20年以上も前になるのだが、カワサキが展開した東京の『カワサキプラザ新宿』や『博多のIMS』のように『世界で一番の商品はそれに相応しい立地と店舗で売りたい』というような『基本コンセプト』は全く感じられなかったのである。末端のユーザーや一般の人たちが自然に集まる絶好の立地で展開した百人百様に驚く奇抜さなど皆無なのである。
いまのカワサキプラザの立地はかっての営業所で、一般ユーザーからみると『不便』としか言えない立地だし、今あるものを手軽に利用しただけのものである。
全国で仮に100店舗が出来てたとしても、コンビニなどとは自ずと数が違うのだから、同じ形の店舗にする意味など皆無と言ってもいい。一般の認知度向上などには決して繋がらないのである。なぜなら『イメージとは他人の評価』なのである。
こんなShopを創って喜ぶのは、その土地の土建屋さんと中に入れるというコーヒー屋ぐらいで、バイク関係者が喜ぶとは決して思えないのである。
カワサキの新政策を続けられるのはイイが、今の店舗の形態を今から投資する販売店に強制することだけは絶対におやめになって、同じ形態にするのは、カワサキの元営業所だけにすればいい。
販売店も『店舗投資の負担』さえなければ、即時に100店でも200店でも手を上げるところは多いと思う。昨日ご一緒した株・忍者の伊藤彰さんでも、賛成して参画されるに違いないのである。
今まで、進めてきたメンツもおありだろうから、これがカワサキOBとしての私が、今の状態でカワサキの新政策に対する提言である。今回のカワサキの新政策が目指すものは『店舗』ではないだろうし、候補に挙がるようなお店の店舗は既にそれなりに立派なはずである。
★今回この会合に私が顔を出したので、寺西さんなど現役諸君はある意味大変だったと思うのだが、私もカワサキのOBだから、カワサキも二輪業界も上手く行ってほしいのである。
いま、一番カワサキのトップ層に伝わっていないのは、末端の人たちの『ホンネ』なのである。
昨日、大阪に来られていた販売店の人たちも、この『新方策』に賛成ではあっても、『言いたいこと』はいっぱいあるように感じられたのだが、ぜひ現KMJのトップの人たちもそれを感じて欲しいのである。
★昨日、お会いしたいろんな方たちの中で、一番お会いできてよかったのは、元ハーレージャパンの奥井俊史さんである。
初対面ではあるのだが、もう15年以上も前、奥井さんがトヨタから二輪の世界に来られて、あまりの違いに驚かれて大阪の『船場』の岡田博さんに相談されたら『カワサキの古谷さんに』とご紹介があって少しだけ関係があったのである。
私は当時から、ホンダさんの青山にも何回もお邪魔してKAZEなどのユーザー対策をお話ししていたし、ハーレーの奥井さんにも当時のカワサキの資料や考え方など何らかの形で差し上げたと思っていたのだが、昨日のお話だと私のデーラーミーテングの話なども、結構いろんな情報をご存じだったのである。
私が引退して後、カワサキは当時のノウハウなど殆ど切り捨ててしまったが、カワサキの基本コンセプトをハーレー流に展開されたのが奥井さんだったので、少なからず奥井さんとは基本的に考えが合うと思っていたのである。
寺西社長は、伊藤忠の頃に奥井さんとはトヨタ4輪の関係で繋がっていて、そんなことで今回のカワサキの新方式にも奥井さんの知恵が入っているのだとは思うのだが、ハーレーがカワサキのコンセプトを『ハーレー流』に展開したように、今回はハーレーのコンセプトを『カワサキ流』にアレンジして展開することが必要かと思うのである。
いつかどこかで『続きを』と言われていましたが実現できればいいなと思っている。
岡田博さんとは親交のあった伊藤彰さんを奥井さんに繋いでおいた。『いつか一人でお店を訪ねます』と奥井さんは言っておられたが、ぜひ実現することを願うものである。
★ 同じ日、別の会議のあった吉田純一さんから私のFacebookに頂いたコメントである。
既にFacebook で公になっているのでここでもご紹介しておきたい。
少なくとも吉田純一さんとは、寺西さんでも清水君でも忌憚のない意見交換をして頂きたいと思っている。
純ちゃんは、こうは言ってるがカワサキのOBだし、ちゃんと話せばちゃんと解る人だと私は思っているのである。
吉田 純一 今日カワサキ2017年販売店ミーティングがあったのですが、皆さんあほらしいのか、大した意見は出なかったです。販売店やユーザーの声は全く聞かないし判らんから意見に対しすれ違いの答えで又宿題として持って帰って検討するとか、カワサキは駄目ですね。 古谷錬太郎 今日の感想は別途纏めます。関東からナベさんや浅野さん来てましたし、予想外の方に会えてよかったです。吉田さんに会えるかなと思てたのですが、別の会議だとか、寺西さんにもちゃんと伝えましたが、一度文句を言ってる吉田さんや。メーちゃんのところに部下を連れずにい一人で行けば本音の話が聞けますよと言っておきましたが、なかなか実現はムツカシイでしょうね。 ★これもなかなかムツカシイだろうが、 寺西・清水・奥井・吉田・伊藤・古谷の雑談会でも開催して頂ければ、少しはスムースに運ぶのではと思ったりしている。 こんな新政策など4年も掛からずに半年あったら十分実現するのである。★三木 緑が丘 サンロードを愛する人のカイ!のホームページです
★毎日発行される NPO The Good Times 新聞です。